横浜が経営面の改善を狙って日産から新社長を招聘した。
日本の野球界と言うのはアメリカの野球界以上に
奇妙奇天烈な世界であり、ごく一般的な企業として考えると
極めて不健全な経営を続ける超不良企業である。
毎年多額の赤字を計上し、親会社から赤字を補填してもらっている。
スポーツ・マネジメントの観点から言うと、
日本野球界の現状は極めて当然の帰結を迎えただけの話である。
チームは赤字を出すことを何とも思っていないし、
身の丈にあった経営などと言うことは、まるで考えていない。
多額の年棒を払わなければスターが皆メジャーへ流出してしまうと言うが、
実は必ずしもこれも真ではない。
拮抗した戦力のチーム間で激しくペナントレースが
展開される中からであれば、必ず注目される選手は現れ、
彼らがスターとして成長していく。
確かに一時的にスター選出の流出は避けられないかもしれないが、
このまま不健全経営を継続し、野球界そのものが破綻するよりは、
一時的な苦難を経る事の方がマシであろう。
選手の側も選手の側で、あれだけストだなんだ、
球団数削減は許されないと言いながら、サラリーキャップ制に
応じようなどと言う気は毛頭ない。
更に巨人戦の放映権料に依存してきたその収支は、
巨人戦が決定的なソフトでなくなった今日更なる難題に晒されている。
1試合1億円と言われる放映権料を今の巨人戦に払う価値はない。
なぜか。巨人が弱いから、ではない。 巨人戦が面白くないから、である。
ワンサイドゲームは一般的傾向として、 視聴者も最後まで見る気は起こらない。
また、シーズン全体を通しても、どこかの独走では面白味に欠ける。
その点、プレーオフ制度導入はシーズン最後まで
興味を継続させると言う意味では、有効である。
が、メジャーリーグと日本プロ野球では全く異なる点が存在し、
これが致命的な問題点でもある。
メジャーリーグのプレーオフ進出チームは
ワイルドカードを除き各地区の『優勝チーム』であり、
ワイルドカードとて2位の3チームのうち最高勝率でなければならない。
それに比べて、日本のプレーオフは6チーム中3チームが出場。
30チームの中の8チームが出場するのと、
12チーム中6チームが出場するのでは、感覚的にもまるで違う。
つまり、恐らくプレーオフに日本人が慣れていないのが問題なのではない。
かと言ってチーム数がわずか12の閉鎖社会では、
4チームのプレーオフでは経済的な効果は小さい。
では、チーム数を増やせばどうかという話になるが、
これはこれで問題は大きい。敷居の極めて高いプロ野球は、
チーム数が減少する可能性こそあれ、増大する可能性はまずない。
わずか10チームだったのが気がつけば30チームを超えているJリーグとはまるで違う。
四国アイランドリーグのようなリーグに所属するチームを
組織ピラミッドの中に組み入れる気は、この世界の人間には恐らくない。
ではどうすべきか。
中身で魅せるには単に個々の選手の能力向上だけでなく、
チーム力の拮抗が本来必須条件である。 完全ウェーバードラフトを含め、
特に早々に優勝戦線から 脱落するチームを減らす努力が本来必要なのである。
が、これも現状是正される見込みはない。
渡邊恒雄は自由主義・資本主義を盾に金で選手を集める態度を改めず、
孫正義も年棒総額制限などあり得ないと言う。
自分のチームさえ強ければそれで良いというスタンスなのだろうが、
それを続けていると完全に客が離れていくことに気がついていないのだろうか。
こんなことはスポーツ・マネジメントの世界では至極当然と
考えられており、彼らも本来気がつかないはずがない。
例を挙げよう。巨人とソフトバンクが毎年7月末にマジックが
点灯するようなシーズンが5シーズン続いたとしよう。野球など誰も見なくなる。
せいぜい見るのは開幕直後と優勝決定直前、そしてポストシーズンだけ。
ソフトとしてのプロ野球はその価値を完全に失う。
俺のような若造が理解出来る事が理解出来ないようなら、
根本的に事業経営者失格だと思うのだが。
彼らにとって野球は事業じゃなくて道楽なのだよ、恐らく。だから何も変わらない。
球団がボコボコ潰れて、誰も買わなくなって、
そんな状況になってから気がついても手遅れなんだがね。
日本の野球界と言うのはアメリカの野球界以上に
奇妙奇天烈な世界であり、ごく一般的な企業として考えると
極めて不健全な経営を続ける超不良企業である。
毎年多額の赤字を計上し、親会社から赤字を補填してもらっている。
スポーツ・マネジメントの観点から言うと、
日本野球界の現状は極めて当然の帰結を迎えただけの話である。
チームは赤字を出すことを何とも思っていないし、
身の丈にあった経営などと言うことは、まるで考えていない。
多額の年棒を払わなければスターが皆メジャーへ流出してしまうと言うが、
実は必ずしもこれも真ではない。
拮抗した戦力のチーム間で激しくペナントレースが
展開される中からであれば、必ず注目される選手は現れ、
彼らがスターとして成長していく。
確かに一時的にスター選出の流出は避けられないかもしれないが、
このまま不健全経営を継続し、野球界そのものが破綻するよりは、
一時的な苦難を経る事の方がマシであろう。
選手の側も選手の側で、あれだけストだなんだ、
球団数削減は許されないと言いながら、サラリーキャップ制に
応じようなどと言う気は毛頭ない。
更に巨人戦の放映権料に依存してきたその収支は、
巨人戦が決定的なソフトでなくなった今日更なる難題に晒されている。
1試合1億円と言われる放映権料を今の巨人戦に払う価値はない。
なぜか。巨人が弱いから、ではない。 巨人戦が面白くないから、である。
ワンサイドゲームは一般的傾向として、 視聴者も最後まで見る気は起こらない。
また、シーズン全体を通しても、どこかの独走では面白味に欠ける。
その点、プレーオフ制度導入はシーズン最後まで
興味を継続させると言う意味では、有効である。
が、メジャーリーグと日本プロ野球では全く異なる点が存在し、
これが致命的な問題点でもある。
メジャーリーグのプレーオフ進出チームは
ワイルドカードを除き各地区の『優勝チーム』であり、
ワイルドカードとて2位の3チームのうち最高勝率でなければならない。
それに比べて、日本のプレーオフは6チーム中3チームが出場。
30チームの中の8チームが出場するのと、
12チーム中6チームが出場するのでは、感覚的にもまるで違う。
つまり、恐らくプレーオフに日本人が慣れていないのが問題なのではない。
かと言ってチーム数がわずか12の閉鎖社会では、
4チームのプレーオフでは経済的な効果は小さい。
では、チーム数を増やせばどうかという話になるが、
これはこれで問題は大きい。敷居の極めて高いプロ野球は、
チーム数が減少する可能性こそあれ、増大する可能性はまずない。
わずか10チームだったのが気がつけば30チームを超えているJリーグとはまるで違う。
四国アイランドリーグのようなリーグに所属するチームを
組織ピラミッドの中に組み入れる気は、この世界の人間には恐らくない。
ではどうすべきか。
中身で魅せるには単に個々の選手の能力向上だけでなく、
チーム力の拮抗が本来必須条件である。 完全ウェーバードラフトを含め、
特に早々に優勝戦線から 脱落するチームを減らす努力が本来必要なのである。
が、これも現状是正される見込みはない。
渡邊恒雄は自由主義・資本主義を盾に金で選手を集める態度を改めず、
孫正義も年棒総額制限などあり得ないと言う。
自分のチームさえ強ければそれで良いというスタンスなのだろうが、
それを続けていると完全に客が離れていくことに気がついていないのだろうか。
こんなことはスポーツ・マネジメントの世界では至極当然と
考えられており、彼らも本来気がつかないはずがない。
例を挙げよう。巨人とソフトバンクが毎年7月末にマジックが
点灯するようなシーズンが5シーズン続いたとしよう。野球など誰も見なくなる。
せいぜい見るのは開幕直後と優勝決定直前、そしてポストシーズンだけ。
ソフトとしてのプロ野球はその価値を完全に失う。
俺のような若造が理解出来る事が理解出来ないようなら、
根本的に事業経営者失格だと思うのだが。
彼らにとって野球は事業じゃなくて道楽なのだよ、恐らく。だから何も変わらない。
球団がボコボコ潰れて、誰も買わなくなって、
そんな状況になってから気がついても手遅れなんだがね。