上がり3ハロン32秒9。

サッカー、競馬を中心に、管理人が興味ある分野だけを勝手に斬って行くBLOGです。

野球界はなぜ赤字に苦しむか。

2006-03-09 20:56:09 | 野球
横浜が経営面の改善を狙って日産から新社長を招聘した。
日本の野球界と言うのはアメリカの野球界以上に
奇妙奇天烈な世界であり、ごく一般的な企業として考えると
極めて不健全な経営を続ける超不良企業である。
毎年多額の赤字を計上し、親会社から赤字を補填してもらっている。

スポーツ・マネジメントの観点から言うと、
日本野球界の現状は極めて当然の帰結を迎えただけの話である。
チームは赤字を出すことを何とも思っていないし、
身の丈にあった経営などと言うことは、まるで考えていない。
多額の年棒を払わなければスターが皆メジャーへ流出してしまうと言うが、
実は必ずしもこれも真ではない。

拮抗した戦力のチーム間で激しくペナントレースが
展開される中からであれば、必ず注目される選手は現れ、
彼らがスターとして成長していく。
確かに一時的にスター選出の流出は避けられないかもしれないが、
このまま不健全経営を継続し、野球界そのものが破綻するよりは、
一時的な苦難を経る事の方がマシであろう。

選手の側も選手の側で、あれだけストだなんだ、
球団数削減は許されないと言いながら、サラリーキャップ制に
応じようなどと言う気は毛頭ない。

更に巨人戦の放映権料に依存してきたその収支は、
巨人戦が決定的なソフトでなくなった今日更なる難題に晒されている。
1試合1億円と言われる放映権料を今の巨人戦に払う価値はない。
なぜか。巨人が弱いから、ではない。 巨人戦が面白くないから、である。
ワンサイドゲームは一般的傾向として、 視聴者も最後まで見る気は起こらない。
また、シーズン全体を通しても、どこかの独走では面白味に欠ける。

その点、プレーオフ制度導入はシーズン最後まで
興味を継続させると言う意味では、有効である。
が、メジャーリーグと日本プロ野球では全く異なる点が存在し、
これが致命的な問題点でもある。
メジャーリーグのプレーオフ進出チームは
ワイルドカードを除き各地区の『優勝チーム』であり、
ワイルドカードとて2位の3チームのうち最高勝率でなければならない。
それに比べて、日本のプレーオフは6チーム中3チームが出場。
30チームの中の8チームが出場するのと、
12チーム中6チームが出場するのでは、感覚的にもまるで違う。
つまり、恐らくプレーオフに日本人が慣れていないのが問題なのではない。
かと言ってチーム数がわずか12の閉鎖社会では、
4チームのプレーオフでは経済的な効果は小さい。

では、チーム数を増やせばどうかという話になるが、
これはこれで問題は大きい。敷居の極めて高いプロ野球は、
チーム数が減少する可能性こそあれ、増大する可能性はまずない。
わずか10チームだったのが気がつけば30チームを超えているJリーグとはまるで違う。
四国アイランドリーグのようなリーグに所属するチームを
組織ピラミッドの中に組み入れる気は、この世界の人間には恐らくない。

ではどうすべきか。
中身で魅せるには単に個々の選手の能力向上だけでなく、
チーム力の拮抗が本来必須条件である。 完全ウェーバードラフトを含め、
特に早々に優勝戦線から 脱落するチームを減らす努力が本来必要なのである。
が、これも現状是正される見込みはない。
渡邊恒雄は自由主義・資本主義を盾に金で選手を集める態度を改めず、
孫正義も年棒総額制限などあり得ないと言う。
自分のチームさえ強ければそれで良いというスタンスなのだろうが、
それを続けていると完全に客が離れていくことに気がついていないのだろうか。
こんなことはスポーツ・マネジメントの世界では至極当然と
考えられており、彼らも本来気がつかないはずがない。

例を挙げよう。巨人とソフトバンクが毎年7月末にマジックが
点灯するようなシーズンが5シーズン続いたとしよう。野球など誰も見なくなる。
せいぜい見るのは開幕直後と優勝決定直前、そしてポストシーズンだけ。
ソフトとしてのプロ野球はその価値を完全に失う。

俺のような若造が理解出来る事が理解出来ないようなら、
根本的に事業経営者失格だと思うのだが。
彼らにとって野球は事業じゃなくて道楽なのだよ、恐らく。だから何も変わらない。
球団がボコボコ潰れて、誰も買わなくなって、
そんな状況になってから気がついても手遅れなんだがね。

マジシャン仰木、逝く。

2005-12-15 23:20:18 | 野球
選手として14年、コーチとして20年、監督として14年。
およそ半世紀をプロ野球界で過ごしてきたマジシャン仰木監督が逝った。
今年、合併し誕生したオリックス・バファローズの監督に就任。
双方の指揮を執った人物として白羽の矢が立った訳だが、代償は大きかった。

酒豪にして女好き。温厚そうに見えるが、感情の起伏も激しかったと言う。
典型的な昭和のプロ野球選手像とでも言うべきか。

しかし、監督としてイチロー・野茂・長谷川・吉井・中村紀洋・田口と言った
後のメジャーリーガー達の指導にあたった実績、
また、14年間の監督生活で5位・6位でシーズンを終えた経験がない、
という事実は賞賛されるべきもの。
イチローをして、師匠は仰木氏であると公言する。

再編が徐々にとは言え進むプロ野球界にあって、
命を削って初代オリックス・バファローズ監督に就任した気概は、
これからも長く称えられていくことだろう。
ご冥福をお祈りします。

和田毅。

2005-12-13 16:32:30 | 野球
ご存知の通り、先日仲根かすみさんとの結婚を発表した訳ですけれども。
何か凄い雰囲気良くて、こっちも喜ばしい気持ちになるような会見でしたな。

俺が初めて彼のピッチングを見たのは、
まだ彼が早稲田大学のエースだった時分であります。
当時神宮で売り子のバイトをたまにやっていた訳ですが、
六大学の時もたまにやるんですね。早慶戦とか。
で、普段は金がかかってるんで売りに集中する訳なんですけど、
この時ばっかりはかなりサボりましたな。
可能な限りバックネット裏周辺にいるように動いていましたw

普段プロのゲームも見てる訳です、当然ながら。
なのに、明らかに彼のピッチングの方が良い訳ですよ。
そりゃあ相手が大学生だから、その点割り引く必要はあったかもしれないんですが、
それにしても、『こいつ、すげぇ・・・』が率直な感想で。

で、それからあっという間に自由獲得枠でダイエー(現ソフトバンク)入団、
新人王に胴上げ投手、アテネ五輪日本代表、3年連続2桁勝利。
そして今回の結婚ですよ。
上手く行く人は上手く行くんだよねぇ、やっぱ。才能あるから。

非常に好きなタイプのピッチャーだし、これからも頑張って欲しいものです。
それにしても、仲根かすみの水着が封印された理由がこれだったのは、
妙に納得したね(笑)

必死で愚かな人達がオフィシャルサイトの掲示板を荒らしまくってるようですが、
まぁそんなのは当人達は気にもかけないでしょう。
例えば彼にとって、ファンは大切であることに違いはないだろうけれども、
自分が結婚することにとやかく言うような勘違いから見放されても、
特に何の問題もないし。
仲根さんは妊娠してもいないようだし、お互いに相手を見定めてのことでしょう。
自分に限りなく小さくても和田選手や仲根さんと結婚出来る可能性があると
信じていた人にとっては、悔しい事実でしょうが、
それを以って荒らしと化すとは笑止。
まぁ、そもそもその信じている可能性とやらは確かに論理上は否定し得ないが、
本当に信じられないくらい小さな可能性な事ぐらいわかってるだろうに。
少なくともただ漠然と生きている限りは無理ですよ、無理。
はい、また多くのヲタを敵に回しましたよ、と。

今回も、常々提唱しているトータルポイントバランス理論は
実証されていると思われる結果となりましたので、個人的には満足です(笑
トータルポイントバランス理論については、
話すと長いので個人的に俺と会った時にでも聞いてくださいw

お二人の末長い幸せをお祈りしております。ベイファンだけどw

夜霧はマヌーサか、はたまたラリホーか。

2005-10-24 08:08:18 | 野球
先日ボビー采配の矛盾に言及したが、
現状はそんなことは完全にどうでも良い状況と化している。
マリーンズが止まらない。

確かに第3戦に下柳を温存した事も事実。
だが、中継ぎ陣の堅実さを活かして来たタイガースにとって、
全くそこまで繋げない事実は重たい。

渡辺俊について言えば、アンダースローと言っても高津のようなタイプではなく、
明確に決め球があると言うよりはコントロールが良く、
自分の思う通りのカウントを作って行く事でリズムを自分のものにするタイプ。
昨日のピッチングは見事だったが、カウントを作る段階では
甘いボールもない事もなかった。

ここで響いたのは、やはり初戦の勝敗とアンダースローへの不慣れか。
タイガース打線は妙に慎重で、目をボールに慣らしてから打ちに行っていた。
これではバッテリーの思うツボで、バッテリーの作ったカウントで、
バッテリーの振らせたいボールを振らされた。

第3戦甲子園。
ここを取れなければタイガースはそのまま飲み込まれてしまうだろう。
下柳がセ・リーグ最多勝の意地を見せるか。
それとも、甲子園の大歓声をもってしても呪文は解けないのか。

初戦の夜霧がラリホーなら、大歓声で猛虎が目を覚ますに違いない。
だが、マヌーサなら厄介。一度戦い終わるまでそうそう幻惑から逃れられない。

31年ぶりの悲願達成、だが・・・。

2005-10-17 22:39:03 | 野球
結局、初芝の内野安打が流れを変えたということだろう。
正直4回ノーアウト1・2塁のチャンスを潰した時点で厳しいと思ったのだが、
ソフトバンクの一瞬の隙をついた形になった。
だが、正直言って日本シリーズに向けては疑問を呈さざるを得ない。

8回、ノーアウト1・2塁からサブローがファウルフライ。
その後里崎のタイムリーツーベースが出て逆転する訳だが、
これは単なる結果オーライでしかない。

1点差、最低限追いつかなければどうにもならない局面。
いくら4番とは言え、サブローは例えば清原のようなタイプではない。
送りバントで1アウト2・3塁→里崎敬遠で満塁→ベニーで勝負、
が本来取るべき采配だろう。送れば得点圏にランナーが2人。
確かに1アウト満塁からダブルプレーのリスクはあるが、
それはノーアウト1・2塁からのヒッティングだって一緒だろう。

馬原はサブローを打ち取って気が緩んだところの失投だった。
見逃さなかった里崎もナイスバッティングだったが、
日本シリーズでJFKが同じ失態を犯すとは限らない。

もちろんスポーツである以上、野球は理屈だけでは進まない。
時として論理を凌駕するスーパープレーも起こり得る。
しかし、きちんと理を詰めていけば勝利に近づけるケースがあるのも、
また事実であろうと思う。

また、短期決戦にもかかわらず、両チームともシーズン中の形を
ほとんど崩さなかった。
エースクラスを3人つぎ込んでピッチャー10人使ってでも勝つんだ!、
みたいな采配があっても、こと短期決戦においては許されると思うのだが・・・。

とりあえず、(局地的な?)盛り上がりだけは間違いなさそうな日本シリーズ。
98年のベイのように、勢いでロッテが押し切るか、
虎がどっしり構えてこれを退けるか。久々に見て損はなさそうだ。

マーク・クルーン161キロ達成。

2005-07-19 22:24:54 | 野球
ハマの偏食魔神ことクルーンが今日甲子園で延長12回に登板、
161キロのストレートを投球した模様。160キロもあったらしい。
辛めで有名らしい甲子園の球速表示なので、本当でしょうな。
正直素人には体感し得ないスピードですな。テニスとも違う感覚だろうし。
つーか、それぐらいのスピード感で租税法と信託のレポートがやりたひ・・・orz
何か租税法、完全にやる気がなくなってしまったもので・・・。マズイ。
今だってなぜか正当防衛とか読んでるし・・・。

交流戦勝利1番乗りはベイスターズ!

2005-05-06 20:47:52 | 野球
番長に勝ち星はつかなかったけど、さすがエースのピッチング。
番長が1失点で踏ん張ったからこそのサヨナラ。村田も最後良く打った!

これで5割復帰、良い感じだね。
今日は何が良いって、最後小林雅英打ったからね。今季初黒星だからね、小林雅英は。
何か首位にいて調子こいてるから、鼻っ柱へし折って、気持ち良いったらありゃしない。
このまま3タテかましてロッテの勢いをゴッソリ削ぐのが一番ですが、
まぁ地道に頑張ってもらいたいと思う次第であります。
正直ホントスッキリしたw

今年のベイスターズはそれなりにやれるかも知れない。

2005-04-08 08:42:07 | 野球
ジャイアンツ3連戦。結果2勝1敗で、これで5割。
初戦を見ていて、久しぶりに野球が面白いと感じた。
気がつけば、地上波が終わってウチでは見れない続きを、ラジオで聞いた。
2戦目は負けたが、7-3から巨人の投手陣に助けられたとは言え、一度は追いついた。
3戦目の昨日は打線爆発。

今年のベイスターズ打線は久しぶりにマシンガンと呼べる連打がある。
更に、昨日土肥を完投させたり、出るべき所でちゃんと抗議に出てきたり、
選手のやる気を上手く引き出すと言う面でも、投手を無駄遣いしないという面でも、
牛島監督がなかなか良い。

もしかすると、今年は結構やってくれるかも知れない。
少なくとも、今年に入って6試合、壊れたゲームはない。
こういう試合をやってくれるなら、見に行っても良いかな、とも思う。


一方。今日の朝刊に載っているミセリの発言が笑える。
『リトルリーグのような小さな球場でやっているので、こういう結果になっている』
メジャーのスタジアムは、両翼150mあるとでも言うのだろうか。
まぁ、本当なら昨秋引退予定だったようなピッチャーらしいので、
こういう笑える発言とマウンド上での炎上以外は期待しても無駄ですよ。

英雄色を好む、とは言うものの。

2005-04-05 01:15:57 | 野球
134キロのストレートはストレートと言えるのか。
それでサヨナラホームランを浴びていながら、守護神と言えるのか。
もはや佐々木は大魔神ではない。
98年、横浜中を沸かせたあの絶対的な守護神では、もはやない。
皮肉にも、98年のベイの優勝を記念した漫画が掲載された時の
ヤングジャンプの巻頭グラビアは、榎本加奈子だった。

ロナウドと新しい婚約者の間に子供が出来たらしい。別に良いんだけど。
明らかに今のロナウドはベストより重い。
それでもソコソコ決めるからまだ批判の対象にされるぐらいで済んでいるが、
結果が伴わなくなれば、どうなるかは明らか。


英雄色を好む、と言う。実は生理学的にも理にかなっているのだと言う。
ギリシャ神話のゼウスや三国志の時代の豪傑から、戦国時代の武将達、
ひいては伊藤博文のような近現代の政治家まで。
勿論スポーツ選手にも女好きは多い。
いや、正確に言うと大概の男が女好きで、その中でも彼らのような者達には相手になる女が
たくさんいる、と言うのが正しいか。

だが、彼らがそれでもその点ばかりを取り上げられて批判の対象にならないのは、
無論それに目を瞑らせるだけの結果が伴ったから。
結果が伴わなくなれば、然るべき状況になるもの。
残念だが、ハマの英雄はそうなってしまいつつある。

「プロ野球『有識者』会議」の謎。

2005-03-31 16:59:29 | 野球
セントラルリーグ開幕前に1つ。

正直もはや野球にはほとんど興味はないので知らなかったのだが、
プロ野球界の諸問題を協議する、プロ野球有識者会議と言うものが出来るらしい。
が、当初10人だったメンバーから元ロッテの小林至氏が外れ、9人に。
理由は小林氏がソフトバンク球団の取締役だからだと言う。
公平さを欠くと言うが、球界が窮地に立たされる今、
ある球団だけの利益に走るような発言や行動など、取り得ないとは思わないか。

そもそもこの会議、人選に疑問を感じざるを得ない。
財団理事長にコスモ石油会長、シャープの相談役に、
弁護士に大学院教授、元知事に国際問題研究所理事長、そして電通総研社長。
球界と直接関係があるのは唯一、解説者の張本だけ。
確かに経済・経営・法律といった分野に精通する人間は必要だろうが、
本当にこれが球界のこれからを検討していくにふさわしいメンバーなのか。
70代が4人、40代はわずかに1人。
年齢の構成も将来を向いていると言うよりは、過去を向いている。
おまけに球界代表が張本とは開いた口が塞がらない。
サンデーモーニングでのあの非論理的で思い込みの激しい話からも、
どれだけアテにならないかは明白だろう。

このまま行けば、プロ野球が過去の遺物となる日もそう遠くはなさそうだ。
そうならないためには、選手がグラウンドで魅せ続けるしかあるまい。