上がり3ハロン32秒9。

サッカー、競馬を中心に、管理人が興味ある分野だけを勝手に斬って行くBLOGです。

名古屋との練習試合は非公開、に思ふ。

2008-02-28 01:54:12 | マリノス
3月1日、開幕前最後の名古屋グランパスとの練習試合が非公開に。
これに対して、どうも普段から練習見に行っているような人達からは
残念だ、みたいな声が上がっているようなのだが。

・・・そうか?本当にそうか?

大事なのは3月8日ではないのか?
そこで勝つために必要とあれば、むしろ歓迎すべきじゃないか?
2戦目以降はともかく、開幕戦だからこそ隠す意味も大きい。
本気度の高さの表れのように思うのだが。

1日の試合を公開した場合に、満足気にレポートとかをアップして、
相手に情報をばら撒くような真似をされると、困るのは自分達。
相手も偵察に来てるから、という人もいるが、案外これが問題になる所で、
相手は偵察には来ているだろうが、普段からベッタリそのクラブに
張り付いている人間じゃないと気が付かないような、
ちょっとした普段との差異とかをさりげなくレポートしてしまう事で、
首を絞めることだって十二分にあり得ることだと思う。
確かにレアケースだとは思うけどね。

毎日非公開じゃ困るけどさ、そりゃあ。
ファンサービスだってちゃんとすべきだと思うし。
だけど、先々を左右する大きなゲームの前だからこそ、
許容すべきケースなんじゃないだろうか。

いや、俺がズレてるのかも知れないけどね。

発展の可能性。~WCアジア3次予選VSタイ代表レビュー。

2008-02-07 19:29:21 | 日本代表
小雪舞うどころか、降りしきる雪の中でのゲーム。
ボスニア戦から見せ始めたサイドチェンジに対する意識が
強く見える形で攻撃を組み立て、
立ち上がりから基本的にはゲームを支配した。

先制点はFK。これ以上取りそびれると嫌な空気が漂い出す
時間だっただけに、価値のあるゴールだった。

直後に食らった同点弾。
これをどう見るかは見解の分かれるところであろうが、
初戦の硬さが生んだ失点というより、
ほとんど宝くじに当たってしまったようなものとして
解釈してしまって良いのではないか。

確かにあれが先制弾なら浮き足立って致命傷になる
ケースもあり得たし、仮にあのまま同点で終わってしまえば、
それこそ決定的な失点になっていたのは事実。
しかし、少なくともシュートを撃ったプレーヤーに
ボールが入ってしまった時点で、もはやあの失点は防ぎようがない。
勿論それ以前の段階で芽を摘み取れていれば良かった訳だが、
そう毎回上手くいくものではない。
決定的に崩された訳でもなく、結果として致命傷には
ならなかったのだから、気にせず先に進む方が賢明だ。

勝ち越し弾は山瀬のドリブルから。真骨頂というべき仕掛けから
結果としてゴールに結び付いたのだから評価されて然るべき。
パスで繋ぐ意識が強く、ドリブルでの仕掛けがほとんどない
チームにあって、希少な存在。
無論、ゴール前でキッチリプッシュした嘉人の嗅覚も評価に値する。

3点目、4点目はFK・CKに合わせる形。
プレースキックからきちんとゴールを奪えることは
現代フットボールにおいては極めて重要なことで、
これ自体は褒められるべきこと。

結果、4-1。とにかく勝ち点3が必要とされる中で、
必要とされる結果をきちんと出したことは大きい。
急造チームとしての意識がチーム内にも少なからずあるだろう中で、
初戦で躓くようなことがあれば、その心理的負担は大きい。
これを回避できたのは何よりの収穫。

ただ、内容自体はそんなに良かった訳ではない。
特に気になった点は3つ。

まず、高原が明らかに周囲と噛み合っていないこと。
やたらと低い位置まで下がって来てボールタッチをし、
そこから上がって行くかと思いきや、
そのまま中盤に留まっていたりするケースが多い。
しかも、下がって来てキープを試みるのだが、ただキープして
結果囲まれ、やむを得ず後ろに下げるシーンが大半。
確かに山瀬より前のプレーヤーにはかなり明確にマークがついていて、
なかなかボールも入らない状況ではあったが、
だからと言って引いてきて前線のターゲットを
減らしてしまうべきだったかと言われると、恐らく答えはNO。
裏を取りに行く動きを頻繁に試みていた嘉人と比較すると、
FWとして仕事をしていないと言われても仕方ない。

次に、中盤で山瀬が完全にマークされ、自分をおとりになることを
意識したランニングをする中で、中盤の他のプレーヤーが
それを上手く使いこなせていないこと。
加えて、山瀬がそういう状況で、なかなか山瀬からのスルーパスは
出しにくい状況だった中で、嘉人が裏を取りに行っているにも
関わらず、憲剛もヤットもそれをほとんど使わなかったこと。
裏を狙われるのはDFにとってとても嫌なのは言うまでもない。
そのこと自体は重々理解しているはずな上、
嘉人がそういうタイプのFWであることも重々承知しているはず。
細かい繋ぎで崩すのは勿論悪くないが、
一発で決定的なシーンを作る頭がないのはマズイ。

最後に、これが最も重要だろうが、両サイド。
相変わらず縦に仕掛けることが少ないし、クロス精度にも疑問が残る。
しかし、それ以上に気になったのは、攻撃時の逆サイドの上がりの遅さ。
特に駒野にそれは顕著で、右サイドで攻撃が展開されている最中、
左サイドに大きなスペースが出来ていても、なかなか上がっていかない。
確かに、初戦であることを考えればリードして以降はDF重視で
それでも良かったかもしれないが、ゴールが必要な状態で、
引いたままでいるのが正解なのだろうか。
上がっておかないから、せっかくサイドチェンジしても、
そこから作られる攻撃の起点の位置が低い。
ポイントがもっと前にあれば、
それだけ相手DFが対応を整える時間は短くなるのは当然のこと。
オフェンスのバリエーション、
対攻撃機会比でのシュートまで持っていける率の向上、
そういった観点に立てば、今後を考えるとあの消極性は気がかり。

とはいえ、とにもかくにも勝ち点3ゲット。
バーレーンがオマーンを下したことにより、
グループ内で明確に明暗が分かれた。
まずはとにかく最終予選進出、ということからすれば
下手に3番手扱いのオマーンが上昇気流に乗って混戦になるよりは
良い結果だろう。次節はアウェーでバーレーン。
ドローでもOKだが、ここで勝てるようだと一気に楽になる。

次節までの間に、東アジア選手権があり、Jも開幕して何試合か消化する。
そこで一気に目立ってくるプレーヤーが、
特にサイドに現われて欲しい所だが・・・。
こればかりは現実にどうなるかを見てみるより他にあるまい。