上がり3ハロン32秒9。

サッカー、競馬を中心に、管理人が興味ある分野だけを勝手に斬って行くBLOGです。

突如セットされたリベンジマッチ。先に見えるのは、光か、絶望か。~VSオーストラリア代表プレビュー。

2007-07-21 02:26:47 | 日本代表
グループAは圧倒的にオーストラリア優位の2着争い、が戦前の一般的評価であった。
ところが、蓋を開けてみれば、彼らはかつて味わったことのない
東南アジアの蒸し暑さの前にその勢いを削がれ、
最終的にはGLを突破したものの、苦戦の末の2位通過。
思いもよらぬ早い段階で、ドイツのリベンジマッチを迎える事となった。

とは言え、オーストラリアは尻上がりにコンディションが
改善されている。GLを戦ったタイ以上にベトナムの方が
気候条件自体はオーストラリアに厳しいものとなるが、
結局は同じピッチの上で戦うことになる以上、日本に格別有利でもない。

勝負を分ける鍵は、と考えると、結局、ポイントポイントで
キッチリとチェイスを掛け、不用意なパスミスを犯さず、
カットを喰らっても可能な限りディレイ・・・。
当たり前の事を当たり前にやれるかどうかにある気がする。

ヴィドゥカ、キューウェル、ブレッシアーノなど、
タレントの揃う攻撃陣を相手に、組織で守ることだけを
考えないこと。まずは個で負ける前提で話を進めないこと。

可能な限り1対1でも押さえる。
その頭が前提なら、数的優位になればより守りやすくなる。

ゲームプランの前提は先制点をやらないことにある。
例えPKになろうと、とにかく点をやらなければ
120分以内に負けはない。勝ち上がる事が最重要課題であり、
内容を云々するゲームではない。

ここを勝てば2試合増える。この事の意味。
ここで負ければ同じ相手に連敗になる。その事の意味。

先々を考えたとき、この1戦の勝敗が持つ意味は、極めて大きい。
先に見えるのは、光か、絶望か。

那須の件に関する私見。

2007-07-17 00:57:12 | マリノス
個人的には、そんなに悪い話でもないように思っていたりするんだけど。
今年ウチにいても、サイドバックとか訳の分からない使い方をされる訳でしょ?
だったら、ボランチなりCBなりで、存在感を示して、
もう1回自信を取り戻すのって悪くないと思う訳で。

那須って、やっぱりアテネでちょっと調子狂っちゃったと思う訳ですよね。
戻って来てからそれなりにゲーム出てる訳だけど、何かが違うと言うか。
良いキッカケになると良いなと思って。

まぁ、CBがちょっとサスペンション+怪我人となるとヤバイけどね。
ボランチも良治さん万全じゃないし、河合壊れるとマズイね。
アーリアいつ帰って来るかにもよるけど・・・。

う~ん、こう考えるとやっぱりマズイのか?
しかしまぁ、今期は優勝云々ではないとすると、来期以降を考えれば
良いのではないか、と、そういうことにしておこうと思うのです。

とりあえず、結果はOKだが。~アジアカップ2007Match Day3・VSベトナム代表レビュー。

2007-07-17 00:47:43 | 日本代表
先制点を与えるという形は、今後ノックアウトにおいては
絶対にしてはならない。
得点経過についても3点目こそ
完全に自分達の理想としている形ではあったが、
他はFKであったり(これ自体は良いFKだったが)、
大型DF相手では為し得ないだろうと思われるようなクロスへの
合わせであったり、点差ほど良い内容だった訳ではない。

ただ、グループ首位通過というノルマは、確実に果たした。

ところが、事態はありがたくない方向に転がった。
初戦オーストラリアは全くもって嬉しくない。
今日のタイ戦、1点先取してからはむしろタイの
ペースだったようだが、2点目を取ってからはタテ続け。

去年の借りを返す良い機会に恵まれたとポジティヴに解釈するか、
イラクの方が良いだろうよと思うかは各自の判断だが・・・。
個人的には後者。

とは言え、なってしまったものはもはやどうにもならぬ訳で、
何としても越えるしかない。
ここを越えることは、実は大きな意味がある。
ワールドカップの予選の組み合わせにおいて、
ポッドの割り振りで重視されるのはアジアでの実績。
言わずもがな、ベスト8止まりでは第2ポッドに
振り分けられる危険性が高い。
スケジュールの面でも第1ポッドが圧倒的に優位、
このゲームだけは譲れない。

及第点。~アジアカップ2007Match Day2・VSUAE代表レビュー。

2007-07-14 01:11:39 | 日本代表
結果だけを見れば何ら問題はない。
今日すべきであった事は基本的に全て成し遂げられている。
3点差以上での勝利、ないし3-1以上での2点差勝利で
グループ首位に立つ。
そしてベトナム戦をドローで終わってもOKな状況を作り出す。
それが今日すべきことのほぼ全てであり、
それが成し遂げられた以上、結果に関しては問題は何もない。

事実前半の内容はほぼ完璧で、大きな問題はなかった。
ヘッド、ワントラップボレーはいずれも高原を賞賛すべきところ。
PKはまぁ微妙と言えば微妙だったが、
その後PKをもらっても良いようなシーンもあったし、まぁ相殺。

問題は後半。立ち上がりは悪くなかったが、
高原が退いてからは特に酷くなった。
そもそも高原→羽生という交代によって、
巻が1トップとして前線に残された。

これが驚くほど機能しない。
そもそもトップにボールが入らない。
巻がしていることはDFラインから出るボールの
ワンサイドカットだけ。
何もしないよりは良いが、オフェンスには直結しない。
次第に脚が止まり、それすら出来なくなって来る。

後はもうグズグズ。10人の相手に失点するのは、
遠藤のコメントにもあったが絶対に避けなければいけないこと。
あれがなければもっとシンプルに、
ハードな局面を迎えずに勝てたゲーム。

矢野や佐藤寿人を投入せず、切られたカードは羽生、水野、今野。
今野は鈴木啓太の負傷に伴うものだが、
あれだけ前線が機能しない状況で、前線の変更が2枚目の段階で
為されなかったのは意外だった。
リードをキープすることに主眼があったからなのか、
他に何か意味があったのか、正直オシムの意図が汲めなかった。

とにもかくにも、結果だけは出た。
これでベトナム戦はドローでもOK、
おまけにオーストラリアがイラクに食われ、
ノックアウトに進めない可能性が高くなった。

風は吹いている、後はこれを目一杯活かせるかどうか。

今、そこにある危機。~アジアカップ2007Match Day2・VSUAE代表プレビュー。

2007-07-13 18:35:39 | 日本代表
オシムは言う。『アジアカップ3連覇など約束出来ない』と。
重要なのは南アフリカへの道、それもまさしくその通り。

しかしながら。

3連覇出来ないことと、GLで早々に敗れ去ることは決して同義ではない。
指揮官も、それは重々承知している様子ではある。

とはいえ、全く予想外の形で、事態は予断を許さなくなった。

現時点で2試合を終えたベトナムが勝ち点4、カタールが勝ち点2。
万一今日足元を掬われるようなことあらば、それはすなわち死に直結する。
Match Day3のUAEVSカタールがどうなるにせよ、
日本は2点差以上の勝ちがほぼ必須。
ベトナムのここまでの勢いからして、それは必ずしも容易くない。
確かに技術的な面はまだ拙いが、
地元開催ということもあってか、かなり強気に出てくる。
カタール戦の得点もある意味勢いがそうさせた部分が大きいやもしれぬ。
残念ながらベトナムは戦前の予測に反して、決してアンパイではない。

しかも、2位でも良いから…と安易に言える状況でもない。
2位通過ならノックアウト初戦は恐らくオーストラリア。
最も当たりたくないのが本音だろう。

出来れば2点差以上で勝っておきたい。
最悪の事態を考え、ベトナムとまかり間違ってドローでもトップ通過
という状況に持ち込むには、それしか術はない。
大会のレギュレーションを見ていないが、レギュレーション次第では、
仮に今日2‐0で勝っても、ベトナム戦がドローだと
開催国ベトナムが1位扱い、日本は2位扱いになるのかもしれない。
そうなれば、覚悟を決めるしかないが…。

今日のキーは2トップの組み合わせと中村憲剛。
2トップの片割れが巻なら期待薄、
憲剛の不用意なスルーパスからカウンターを食らえば…。
そうならないことを祈りたい。

こんなもんなんじゃね。~アジアカップMatch Day1VSカタール代表レビュー。

2007-07-10 00:30:15 | 日本代表
まぁ、確かにスコアの経過だけからすれば、
勝てるゲームを目前で追いつかれた訳だし、
先に足が止まったのも向こう。
とは言え、勝てなくて残念というより、
負けなくて良かったんじゃないのかね。

同点弾になったFKを与えたシーンは、あれはダイブだと思うよ。
思うけども、その前に前半にFK与えて危ないシーンあって、
失点する可能性が一番高いのは直接FKだと分かってたはずだよね。
一番置かれてはいけない状況に追い込まれた末の笛→失点だからね。
でもまぁ、しゃあない気もするけど、あのダイブに笛吹かれたら。

むしろ問題は羽生が外したヤツでしょ。
あの方が遥かに責任は重い。
GKのセーブにあったじゃなくて、枠外だからね。

残り2試合、勝たないといけなくなってしまった訳だが。
そうじゃないと、トーナメント初戦から
嫌な相手との対戦になるだろうからね。
UAEも初戦負けると思ってなかっただろうから、
かなり気合入れて来るだろうね。次も甘くないよ。

初戦の難しさと『至上命題』の嘘~アジアカップMatch Day1 VSカタール代表プレビュー。

2007-07-09 18:14:16 | 日本代表
開催国国民の民度の低さが存分に発揮された前回大会から一転、
4ヵ国共催という新たなスタイルでのアジアカップ。
言うまでもなく、今回のキーは暑さ対策と湿度対策。
全ての出場国に平等な条件ではあるが、やはりいずれも慣れの有無は大きい。

初戦は『師弟対決』と言って騒がれるが、そんなことは大した問題ではない。
少なくともアジアに置いてはターゲットにされる立場、
相手の監督が誰であろうと一定以上の研究は為されるもの。

むしろ問題なのは、リーグ戦中断から間がない中で
どこまでコンディションを良い状態に持って行けるかと、
初戦特有の入りの難しさをどう乗り越えるか。
実際、オーストラリアは初戦ドロー、
UAEに至っては相手が開催国とはいえベトナムに喰われてしまった。

ワールドカップでは強豪でも初戦の入り方は難しいと散々報道するが、
アジアカップでは途端にそれをしなくなるメディアもメディア。

『3連覇は至上命題』というが、間違いなく嘘。
コパアメリカでブラジルやアルゼンチンが
3連覇するのだって大変な困難を伴う。
いわんや、アジアカップにおける日本をや。
しかも、他国が早々にリーグ戦を終えて合宿に入る中で、
最後までリーグ戦をやっていたのがJリーグ。

状況は明らかに不利。しかし勿論3連覇の可能性なしとはしない。
長期間同じメンバーで居続けることで、
生まれるコミュニケーションは少なからずある。
オシムが求めるクオリティと現時点での成熟度の低さを考えれば、
1つでも勝ち上がってより試合数をこなすことが、何よりも必要。
そして、その中で生み出されたものが、
3連覇へのパワーとなる可能性はある。

ほんの10年前まで、クローズアップされるのは
『苦手の中東』の5文字だった。それがわずか10年足らずで、
『勝って当たり前』のような雰囲気が醸成されている。
残念ながら、現実はそんなに甘くない。

言うまでもなく重要なのは立ち上がり15分。
妙な形での失点だけは避けたい。

倒れるのはお前か、俺か。~ヤマザキナビスコカップ準々決勝プレビュー。

2007-07-06 17:26:35 | マリノス
世の中というのはまさしく世知辛いもので、どう頑張っても空席は1つ、
その椅子を争うのは複数、という状況が生じるもの。
争う相手が例え親愛なる友人であれ、
その椅子だけは譲れない、そんなことはザラにある。
選ぶべき路は1つ。ただ純粋にその椅子を奪い取るのみ。

ましてや、ナビスコカップともなれば話は簡単、
周りは全て敵、ひたすら倒して頂点を目指すのみ。

まずは7日に2試合、レッズが埼スタでまたしてもガンバと対戦。
レッズはワシントン、闘莉王、坪井、鈴木啓太、阿部と5枚を欠く布陣。
岡野が6年ぶりにスタメンFWとして登場するという。
他は細貝、堀之内、小野、酒井、永井辺りで埋める形になろう。
最大の問題は試合勘。
2トップとポンテが噛み合わないようなら苦戦必至。

とはいえ、ガンバも播戸、バレー、遠藤、加地、
橋本、安田と6枚を欠く布陣。
代表組不在は織り込み済みとはいえ、
当落線上だった播戸が招集され結局故障、
バレーも故障で離脱し、2トップはマグノ・アウベスと家長。
中盤も日頃に比べ薄くなるし、チームとしてどこまで意識が
シンクロナイズドされているのか、不安は残る。

ヴァンフォーレは小瀬にフロンターレを迎え撃つ。
初のノックアウト進出でヤル気満々、
サスペンションで茂原を欠くのみのヴァンフォーレに対し、
代表に川島と中村憲剛を持って行かれ、マギヌンが故障で欠場の
フロンターレはいまだACLも残っている身。
地力はフロンターレが上でも、ヴァンフォーレにチャンスあり。

日曜日も2試合。サンフレッチェはホームにアントラーズを迎えるが、
駒野、佐藤寿人、柏木、槙野、平繁と主力がゴッソリ居なくなる。
そのダメージたるや甚大で、困った時のウェズレイ・下田頼みか。
アントラーズは欠けるのは内田だけだが、
右サイド起点のオフェンスが多い今年のアントラーズにとっては大きな穴。
右に新井場、左に石神の布陣で臨むが、どこまで穴は埋まるか。
それなりの状況で鹿島へ帰れば、満男が戻って来る。

そして我らは三ツ沢でFC東京。
相変わらず苦手意識の抜けきらない相手だが、
今野、伊野波と中核が抜け落ちた。
こちらも佑二とマイクを欠く布陣ではあるが、
佑二の穴は勇蔵が十分に埋めるはず。
ゼロで抑えることが出来るようになり、
本来の姿を取り戻しつつある状況の中、戦う態勢は整っている。

倒れるのは、お前だ。