日本は韓国からキリスト教を学べ 46 日本帝国・朝鮮総督府下の迫害 03 東洋のエルサレムといわれた平壌リバイバルの始まり 03 アメリカの第一次リバイバルはなぜ起こったのか

日本帝国・朝鮮総督府下の朝鮮・ピョンヤンでなぜリバイバルが起こったかを書いていますが、

それは200年前のアメリカの第一次リバイバルまで遡ります。

そのアメリカではそのリバイバルが起こるまでのプロセスを見ていくとよく分かります。

イギリスからのアメリカ初期移民で、

厳格なキリスト教観を持つ清教徒（ピューリタン）の社会においては、

ことさらに宗教と社会の結びつきが強く、最重要でした。

そして1629年に殖民が始まったマサチューセッツ湾植民地では、

６年後にはアメリカ最古の大学と知られるハーバード大学が設立され、

現代では世界最高の学府ですが、単なる最高学問の教育機関として建設されたのではなく、

牧師の養成機関（牧師にならずとも高度な聖書理解ができるための基礎教養を学ぶ場）

という役割が重視されていました。

またハーバードに限らず、当時のアメリカで設立された大学はすべて牧師の養成機関だったのです。

それほど牧師が必要だったのです。

一般信徒へ聖書の内容を教え説く存在として重視されたわけです。

そして日曜礼拝は、牧師が説教によって大衆に高度な聖書理解を指導する場であって、

それは大衆からみれば高度な聖書理解を行うための知性が要求される場でした。

そのような説教は、退屈なもので聞き手の大衆を満足させるものではありませんでした。

清教徒たちの移民からの植民地社会で最優先されたのは、回心でした。

カトリックなど伝統的なキリスト教では洗礼（大半が幼児洗礼）において

キリスト教に入信したと見なされたが、清教徒は、あくまで形式的なものとされ、

成人してからの洗礼、回心を重視していました。

この回心の認定は、教会において共同体の代表者らを前に報告（信仰の告白）し、

彼らが判断するという形式をとっていました。

宗教との結びつきが強い社会において回心を認められるということは、

社会（共同体）に認められることと同じことでした。

ゆえに植民地社会において回心を認められることは切実な問題の一つでした。

そして18世紀に入ると、世代交代や、他文化圏の移民による爆発的な人口増が起こり、

清教徒達が構築した社会が世俗化していきます。

移民はヨーロッパが大半でしたが、信仰においては差が大きく、不揃いでした。

また信仰心が薄いだけではなく、仮に信仰心があっても、

清教徒達の殊更に厳格な宗教観にはついていけず、信仰心を何によって証明することにも

偽りが横行してしまいます。

トランプ元大統領のような状態です。

また従来の清教徒達においても、自分の子供達も問題なく回心を

共同体に認められるかの不安は常につきまとい、

新世代から見れば自分の内面の事柄である回心（神性の体験）が外部に正しく判断され、

認めてもらえるかという不安がつきまとったのです。

一方で牧師達もほぼ義務的に日曜礼拝やってくる

信者達の信仰に対する熱の冷たさに大きな悩みがあったのです。

このような社会情勢の中で、後に第一次リバイバルが巻き起こったのです。