太った中年

日本男児たるもの

お茶漬け

2008-03-06 | weblog

フィリピン滞在中は全て外食になる。借りているアパートの近くにリトルトーキョーという様々な日本食レストランが集まった場所があり、普段はそこで食事を摂る。ある日、リトルトーキョーのお店でお茶漬けをオーダーしたら少し変なことに気づいた。

茶漬け

茶漬け(ちゃづけ)とは、米飯に茶をかけたもののこと。近年ではだし汁もしくは白湯をかけたもののこともそう呼ぶ。

(以上、ウィキペディアより一部抜粋)

日本食レストランといっても、厨房で調理するのは大体フィリピン人で、味覚は彼らの腕に委ねられる。「据え膳食わぬは男の恥、オーダーしたものはウマイ、マズイを考えない」がフィリピンの食事の掟となる。しかし、お茶漬けだけは抵抗があった。

フィリピンで、中華粥は定番料理だ。(現地の言葉があるけど、忘れた)。彼らが作るお茶漬けとは見た目が中華粥そのもの、簡単に言えばお茶の量が少ないのだ。

こんな感じ

お茶ひとつでアーダコーダと心の狭いヤツだ、そう思いたければ思うがいい。ただ、人として、日本人として、男として譲れないことがある、それがお茶の量だ。

こうでなくっちゃナァ

以前、若い男がお茶漬けを音を立て、ススって食う永谷園のTVCMがあった。一部のおばさん視聴者から苦情があったらしいが、そんなものは無視して快哉を叫びたい。それこそが、日本の伝統に則った正しいお茶漬けの食べ方に他ならない。

おお、お茶漬けだ

ご飯は5分づき玄米を食べている。1合炊きで、食べきれない残りのご飯は冷蔵庫に入れて後でお茶漬けにして食べる。白米だと栄養素が失われているため、だし汁が適しているけれど、5分づき玄米はご飯が美味しく、素朴な煎り茶が一番合う。

一人暮らしの一人料理には何かと制約が多い。ところが、お茶漬けは簡単且つ気ままに食べられる特権的な一人料理だ。ここまでお茶漬けにコダワリを持たせた反面教師のフィリピン茶漬けにとても感謝している。彼らに敬意を表して言いたい。

「日本男児はお茶漬けを箸でススって食べるディバ」