太った中年

日本男児たるもの

仏典と脳

2008-03-19 | weblog

空港近くのホテル、東横インの部屋には英和仏典が置いてある。普通、ホテルには聖書が置いてある。自殺を止めさせる、考え直させるためのものだと思うが、その効果は定かでない。自殺をする気はないので聖書は読まないが、東横インの仏典は英文が面白くていつも読んで、途中で眠る。睡眠薬としての効果もある。

独身で一人暮らしを続けていると、時々「死」に対して言いようのない怖さを感じる。

生物、生命体であるかぎり死は逃れられない、とわかっているけれど、漠然とした死ぬことの怖さから逃れられない。「死ねばそれっきり」と考えているからだろうか。

ブッタさんは入滅する前、弟子のアーナンダを呼び寄せ、「悲しむ以上に無常を悟れ、朽ち果てる我が身をもって無常を示す」と教えた。さすが、ブッタさんだ。

最近、独身一人暮らしの死や死への恐怖以上に困ったことがある、ということに出来の悪い頭を悩ませている。それは老人性痴呆。老いてゆく我が身の災難では最もやっかいなものだ。脳が劣化して別の人格になるから、これも「死」と言えるだろう。

アルツハイマー病 【アルツハイマーびょう】

〔ドイツの精神医学者アルツハイマーが報告〕

主として高齢期に発症し,記憶障害や見当識障害,人格障害,失行症などが徐々に進行し,日常生活に支障を来すようになり,末期には全身が衰弱する。脳の広範な萎縮(いしゆく)が認められ,大脳皮質に老人斑などの変性が見られる。原因は不明。

アルツハイマーは原因不明が困ったものだ。アルミニウム原因説があるけれど治療法は確立されていない。予防策として「地中海型の食事」がよいとされているから、帰国したなら、もう少しよく調べてチャレンジしてみよう。

仏典の教えは「生・老・病・死」からの救済、もう少し言えば、それらにまつわる心の悩み、苦しみからの救済が核になる。日本の仏教もそれぞれの流派があり、それぞれの教えや方法論が人々を救済する。ただ初期の仏教者には心=意識として捉えることが限界であり、心=意識が脳の問題であるとまでは考えられなかった。

脳の問題、う~ん、難解になってきたな、また明日にしよう。