アマチュア無線局 JH0FHB

25年越しの14MHz SSB無線機の製作

乾電池の電極を地面に繋いでみた-2

2019年10月04日 | 電気回路は謎だらけ

【2019.10.4】
今回を機に、カテゴリーを「電気回路は謎だらけ」に変更した。
「謎解き」よりも気楽に書ける。
内容には「謎解き」も盛り込みながら、細々と続けて行こうと思う。

<乾電池のマイナス極を地面に繋ぐ>
前回はマイナス極は、オープン(どこにも繋がない)で電流は全く流れなかった。
今回はマイナス極を地面に接続してみた。
電気が流れる事は予測できるが、どの位流れるのかを確かめたかった。

上の写真は、9月29日(日)に我が家の庭で実験を行っている様子。
電池のプラス極を出発した電気が電流計を通過し、地面に潜り込み地中を流れてマイナス極に辿り着く事を繰り返している様子。
電流計(テスター)の針が僅かに振れている。

<電流値の測定結果>
測定結果は、約0.25mAだった。
計算してみると、概ねオームの法則通りの結果だった。

電流≒0.25mA
電池電圧≒9.0V
地面の抵抗≒40KΩ

<オーム>
ドイツの物理学者 (1787 - 1854年)
錠前職人の家に生まれ、父親は独学で物理学、数学を学びオームら兄弟に教え、母親は少年期に亡くなっている。
実弟は、数学者。
大学に入学したものの、遊びすぎがたたって父親の怒りをかい、数学教師になる。
私講師、専門学校勤務、そしてギムナジウムに移った。そこで教えるかたわら、漸く物理学の研究を始めた。
念願かなって大学教授になれたのは63歳、その数年後に亡くなったという。
電気抵抗の単位「Ω」は、オームにちなむ。

<もう一人のオームの法則発見者>
キャベンディッシュ (1731 - 1801年)
イギリスの物理学者、化学者で「水素」の発見者である。
ケンブリッジ大学で学んだ後、人と会うのを嫌がり、自宅の研究室で隠遁生活を生涯続けたと言う。
検流計や電池も無かった時代に電流と抵抗の関連を測定。
なんとキャベンディッシュは、両手に金属の棒を握り片手をある溶液入りの導線、もう一方をライデン瓶に触れさせ、己を検流計に見立てて体内に電気を通して電流を計ったのである。
結果、電流と抵抗の関連を導き出している。
残念な事に、自らこの発見を主張することはなく、後年、彼の遺稿を調査しまとめたマクスウエルにより公表されたことで事実が判明した。

コメント (2)
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