毎年登場する「てるてる坊主」
関東甲信越の梅雨明けは、まだまだ先の話である
【2023.06.26】
この5月から地域の役員に選出され、色々と忙しい。
「忙しさの隙間」でディップメーターの製作を進めていた。
アルミケースはLEAD製のものを手作業で加工した。
周波数目盛りは手書きで、コイルはイヤホンプラグに巻いた。
形になったディップメーター
<基板の選定>
基板をユニバーサルにするか、ラグ板にするかで迷った。
パーツBOXにラグ板が幾つかあったのでラグ板に決めた。
動作の安定性を考慮すれば「生板の削り出し」にするべきだったかも知れないが、基板を削る時間を惜しんで、早いところ「部品を線で繋いで」結果を見たかった。
内部の様子
電源は006p 9Vの電池
部品は少ないが、配置を検討した
トランジスタはソケット式にした
2Sk241と2SK192を差し替えて比較してみた
<コイルの製作>
スピーカープラグに0.32Φのホルマル線を巻き付けた。
巻き数により、発振周波数がどうなるのかを早く知りたかった。
コイルを巻いている時が、最も楽しい時間だった気がする。
写真左端のワンターンコイルでも150MHz帯が発振した。
<発振周波数の測定>
適当に巻いたコイルでも発振することが確認できると、少しは楽しくなる。
「少しは」というのは発振しただけでは喜べない現実を突きつけられるからである。
先ずは発振周波数の安定度が極端に悪かった。
配線は正しいのだが、ロジック的なイチゼロの世界とは異なり、目に見えないリアクタンス成分等が想定外の結果をもたらす。
最初はケースに軽く触れるだけで周波数カウンターの測定値が大きく変動した。
そこで、内部の配線の一部を「より線」から「メッキ線」に変更したり、アースポイントを変更してみたりといった試行錯誤の世界に引きずり込まれる。
現時点では幾らか改善したものの、実用レベルには程遠い。
ワンターンコイルでの発振周波数を測定しているところ
<形になった喜び>
形になっただけでも嬉しい。
デザインは気に入っている。
今後は、このケースの中身を突っつき回すことになる。
機会があれば、続編を書いてみようと思う。