アマチュア無線局 JH0FHB

25年越しの14MHz SSB無線機の製作

ゲルマラジオの実験-4

2018年10月29日 | ゲルマラジオの実験

【2018.10.29】
カテゴリーの見直しを行い、「鉱石ラジオの実験」に分類した。
ついでに「グルメ」と「旅行」を削除して、「電波望遠鏡」を追加した。
<AMラジオ受信機>
その3」で紹介した塩ビパイプのコイルにバリコンを組み合わせてAMラジオを受信している。

回路は下図の通りシンプル

製作したコイルのインダクタンスが47μHと少なかった為、バリコンの容量を増やさないと、AMラジオの周波数帯に同調しない。
実験に使用しているバリコンは、300PFが2つ入っている「2連」なので、並列接続で600PFに変身する。
これで、市内の送信所の信越放送(1458KHz)が、快適に受信できている。
<入出力特性の測定>
アンテナから入ってきた信号の強さと、イヤホンの出力レベルを測定した結果が下のグラフである。
・周波数:1500KHz
・SG出力:AM 30%変調
・アンテナの入力単位:dBμVemf
・イヤホンの出力単位:Vrms

アンテナからの入力レベルが、100dBμVemfを超えた辺りから、イヤホンの出力レベルが急激に増加する。
そして、120dBμVemf入力では約3.5Vrmsの出力に達する。
このレベルでは、出力が歪んでいるのでは?と思い出力波形を観測してみた。

予想に反して、歪は殆ど無かった。
これだけ大きな出力(3,5Vrms)が出せるのなら、イヤホンをスピーカーに変えても結構いけるのでは・・と思ったのだが、そうは問屋が卸さなかった。
スピーカーのインピーダンスは8Ωで、イヤホンの約1/1000位だろうか。
スピーカーを接続した途端に出力が下がり、音は聴力検査のレベルまで低下した。
<受信感度の測定>
SG出力が60dBμVemf (AM30%変調)の信号が、辛うじて聞こえる。
因みに、アマチュア無線機で聞いてみると、0dBμVemfの信号が聞こえる。
その差は、実に60dBもある。
SN比を測定してみると、SN (信号対雑音比)が6dBとなる入力電界は、70dBμVemfであった。(30%変調時)
この性能が限界なのだろうか?
実験は続く。

コメント
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