アマチュア無線局 JH0FHB

25年越しの14MHz SSB無線機の製作

ありがとう 僕らのアイテック電子研究所 その3

2017年01月25日 | アイテック電子研究所

【直流的と交流的という表現】
【2017.01.26】
このカテゴリの「初版」で紹介した、50MHzのSSB無線機 (アイテック電子の組立キット)を製作した時の回想。
全てのパーツをやっとの思いで取り付けて、はやる気持ちを抑えつつ電源スイッチを入れた。
さて、どうしたことか音量ボリュームを最大にして、アンテナ端子にアンテナを接続しても全く音が出ない。
アンテナを接続する瞬間の「ザザッ」というノイズも全く出ない。
原因を調査すると言っても、手持ちの計測器はアナログ式のテスターだけだ。
やみくもにテスターで突っつき回した結果、ある疑問に直面した。
アンテナ端子の、芯線側と外部導体側(アース側)がショートしている。
アンテナ端子は下の写真の通り芯線側と外部導体側は絶縁体で分離(セパレート)されているはずだ。何か変だな・・・

私は、電話でアイテック電子研究所に相談する事とした。
「キットを製作しましたが受信できません、原因はよく分からないのですがアンテナ端子がショートしています」と伝えると、「頑張って製作されましたね、このキットは初心者には結構なボリュームですよ。アンテナ端子に導体を触れてもノイズが出ないという調べ方はとても良い方法です。良いところに着目されましたね」と大変柔らかい感じでコメントされた。
次に「あなたはアンテナ端子を直流的に考えています。このアンテナ端子にはコイルが接続されているのでテスターで確認すると、ショートしている状態になります。しかし、交流的にはショート(短絡)では有りません」と教えて頂いた。
回路図を見て、納得した。

音が出ない原因は別に有る。原因は何だろう・・・
それからは、基板と配線を嫌と言うほど目視した。
その結果、基板上の部品の取り付けミスを発見した。
高周波同調回路の、コンデンサ(同調容量)が他の箇所のコンデンサと入れ違っていた。
これを直すことによって、見事に動作する様になった時の感激は今でも忘れない。
先日、この無線機に疑似負荷(ダミーロード)を接続して送受信のテストを行ったが、今でも元気に動作する事が確認できた。

直流的な考え方、交流的な考え方を教えてくれたアイテック電子研究所。

ありがとう。

コメント (2)
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