エアロキングと過ごす日々 能天気グルマ生活のススメ

7年目に突入しました。エアロキングの日記です。最近ではRU8セレガとMJとローザも管理しています。

ネオプランN326J スカイライナー その3

2020-07-11 11:05:00 | 日記
ジオシティーズ時代のホームページデータが見つかったので、不定期に掲載したいと考えています。20年前の記事ですので、行動や考え方、文章も若くて今考えれば反省しなければならないことが多いですが、当時のまま掲載しています。ご容赦ください。


ドイツ製大型2階建て観光バス  
ネオプラン スカイライナー ローソン置去り事件編)
大阪から修理に来ていただいてからひさしぶりの試運転中にトラブル発生!

2000年8月4日
前回なんとか車庫まで辿り着いたスカイライナー、大阪からネオプランなどの外車バスを専門に販売修理している方に修理にきていただきました。出張にでていた私は販売会社からの修理完了の電話を受け用事を切り上げて車庫に向かいました。車庫に着くとスカイライナーから感じの良いおじさんが、つなぎ姿で出てきました。挨拶をして早速原因を聞くと、回転数が落ち過ぎていたためリターダが効いた状態になっていたとのことで、回転数を上げてリーターダが解除できる状態にしたとのことでした。作業はたった30分で完了したそうです。早速おじさんと試乗にでかけました。車庫からアップダウンの激しい道路を2~3Km走行したのですが、リターダも良く効くようになっていて、エンジンも調子良く吹けました。これで大丈夫だろうと判断しておじさんにお礼をい言ってその場は終了しました。あとで思えばもう少し長く試乗しておけばあんな事にはならなかったのにと後悔しました。

修理後すぐに長期出張に出ていた私はひさしぶりの日曜日をスカイライナーのテスト走行に使おうと、昼過ぎに車庫に到着しました。しばらくエンジンをかけていなかったのでアイドリングで1時間ほど点検をして出発しました。1階席に友人を1人載せ、颯爽と車庫を出ました。エンジンの調子は良く往復で80Kmほど走る予定にしていました。かねてよりスカイライナーを心待ちにしていた電機屋さんのおじいさんとその孫:HIROKI君に抜き打ちでバスを見せに行くことにしていたのです。このバスを見たらきっと喜んでくれるだろうとワクワクしながら一般道を運転していました。
 運転を開始してから30分ほどして11号バイパスを進行していた時、何となくではありますが、何か嫌な予感がしてきました。恐らく、微妙なエンジンの不整脈を体が感じたからだと思います。自分の車の調子は長く乗っていると何となく判るものです。それから5分後くらいに予感が適中しました。エンジンが吹けなくなったのです。3車線道路のまん中を走っていた私は即、左に指示器を出し、安全を確認して左車線に入り、とりあえず大きな交差点で左折して広い場所を探しました。少々渋滞しているこの道路を塞ごうものなら大ひんしゅく者です。なんとしてもそれだけは避けなければなりません。焦る気持ちを押さえて冷静に行動しました。
その気持ちが通じたのか曲がった交差点は流通センターに通じる道で結構広くて交通量の少ないところでした。路肩にバスを寄せ、しばらく様子を見ようとしましたが、すぐにエンジンがストップし、動かなくなってしまいました。これは前の症状と同じで、やはりリターダだけが原因ではなかったようです。しばらくエンジンを休ませてなんとか車庫に戻るしかありません。
1時間ほど休んだでしょうか?スカイライナーはあっさりとエンジンが再起動しました。ここから車庫までは約20Km、幸い帰る車線は渋滞が少なくなんとか帰ってやろうと意気込んで3車線道路に出ました。するとエンジンがいきなり絶不調になり今にも止まりそう!しかもその先では交差点の信号が赤になったばかり、このまま停止すると確実にエンジンも停止、次にエンジンがかかるとは考えられず、完全に1車線塞ぐことになってしまいます。すぐにハザードをつけ徐行しながら進みましたがあえなく信号にかかってしまい、ついでにエンジンも完全ストップしてしまいました。
 無情にも青になった信号を冷や汗とともに2回ほどやりすごし、中傷の目をかわしながらエンジンがかかるのを待ちました。一発死んでいるよな状態でエンジンがかかり、取りあえずその交差点を左に曲がりました。曲がった道路は片側2車線ですが、それほど交通量は多くなく、なんとかやり過ごしました。またしばらく休ませなければなりません。長い夜になりそうです。辺りはすっかり暗くなろうとしていました。
 十分休憩を取り、また車庫に向けて出発しました。細い道を避けて、なんとか元の3車線道路に戻ってきました。目の前には大きな川を跨ぐ勾配のきつい坂が見えてきました。この坂を超えるとしばらく退避するには大丈夫な道が続きます。この坂だけは!と願いをかけましたが、あと100mというところで撃沈してしまい、かなり危ない状態になってしまいました。それからも何度も止まりながらなんとか車庫まで2kmといところまで帰ってきました。目の前にはローソンの看板が見えてきました。このローソンは駐車場が異様に大きく、大型専用の駐車場もあります。疲れ果てていた私はローソンの駐車場にスカイライナーを放り込み、店員の方に事情を説明して、明日まで置いてくれる約束をとりつけました。ウーロン茶を一気に飲み干した私は友人とともに、迎えに来たYATA君の車で帰路につきました。駐車場の片隅の寂し気なスカイライナーが窓に映っていました。
『明日ぜったい迎えにくるからな。』
そう心に誓ってその場を後にしました。
ローソン駐車場の500m手前でEDDYさんに止まってるところを発見された。ネオプラン(撮影EDDYさん)





次回、翌日、交差点で!予期せぬ工事中。どうなる?