エアロキングと過ごす日々 能天気グルマ生活のススメ

7年目に突入しました。エアロキングの日記です。最近ではRU8セレガとMJとローザも管理しています。

ネオプランN326J スカイライナー その2

2020-07-10 18:37:00 | 日記
ジオシティーズ時代のホームページデータが見つかったので、不定期に掲載したいと考えています。20年前の記事ですので、考え方や文章も若くて今考えれば反省しなければならないことが多いですが、当時のまま掲載しています。ご容赦ください。
今は撤去されてしまった米原ジャンクション検札所でのお話です。

ドイツ製大型2階建て観光バス  
ネオプラン スカイライナー 米原ジャンクションの怪
米原ジャンクションでまさかの大事件発生、ネオプランは無事に登着できるのか!?

2000/8/1
7月中旬、バス販売会社より修理完了との連絡を受けました。原因は燃料パイプが異物でつまっていたことによるという報告でした。それで8月1日(火)~8月2日に休みを入れ午後5時自宅を出て富山に向かいました。夜遅くには富山入りできるよう後輩のYATA君とノンストップでがんばりました。YATA君は水曜が休みなので連行してきました。実にかわいそうです!結果、富山登着は23時でした。あらかじめ連絡しておいたので係の人からバスを受け取りました。エンジンをかけるとなめらかなV10の音がして、大丈夫そうでした。ただ、インパネにバッテリーマークが点灯していて係の人に伝えると、それはいつも点灯しているので大丈夫といわれ、半信半疑のまま出発しました。一般道を走り、北陸道を順調に走り、午前1時位に尼後前というサービスエリアでYATA君と交代し、私は2階でしばらく仮眠を取りました。そして夢を見ながらいい気持ちで寝ていると、夢の中で大地震が起こりました。私は飛び起きて『あ~夢か!』と安心しました。が、バスが一向に動きません。YATA君が休憩しているのかな?と思い周りを見渡すとそこはどこかの料金所でした。私はあわてて1階に降り運転席に向かいました。そこには微動だにしないYATA君の姿がありました。すでに放心状態で鼻まで垂れていました。

『どうしたんだ!YATA君!!』

私は声をかけました。
やっと我に帰ったYATA君は

『エンジンがかからん!』

と叫びました。まさか~?とおもった私はYATA君と席を代わり、キーを捻りました。

『シ~ン。』

全くセルが回りません。カチッ!ともいいません。これは困った、料金所を1ゲートふさいでいるこのデカイ怪物をどうするべきか?。料金所のおじさんに事情を説明してゲートを封鎖してもらい隣のゲートを開ける手伝いをしました。よく見てみるとそこは料金所ではなく、北陸道と名神が交差する米原ジャンクションの検札所でした。ゲートは全部で17箇所有り渋滞にはならないようでしたが、もしものことを考え、通行止め看板をバスの後ろ5m位のところに置き、販売会社に連絡を取りました。と、ここで、なぜネオプランのエンジンは止まってしまったのだろうと疑問に思い、YATA君に聞いてみました。

『料金所で減速して3速に入れるつもりが、1速に入ってもてあわててクラッチを踏んだけどエンストしたんよー!』

と言う答えが帰ってきました。
なるほど先程の揺れはエンストの揺れだったのね!エンストしただけでエンジンがかからなくなることは考えにくく、また本人の申告によると速度は5Km/hぐらいだったそうでオーバーレブによるエンジントラブルも考えにくく、YATA君にあまり責任はありません。そうこうしている間に販売会社が近くの京滋日野自動車に連絡してくれて、待つこと2時間でサービスカーが登着しました。30分ほど検査していたサービスマンの方は

『セルまで電気はきてるけど、セルが壊れているみたいやな~。電機屋呼んだからな~。』

とたばこを吸いながら

『ゆっくり待っとってや~』

だんだん東の空が明るくなってきました。バスが止まったのが午前2時00分頃、現在5時近いのでかれこれ3時間もここで居ることになる。さて今日中に帰宅できるのかな~?などと考えていると電機屋さんが登着しました。
電機屋さんのカローラバンにはセルが4本積まれていて、新品みたいでしたがリビルトとのことでした。

『たぶんこれでいけるやろー』

とUD RD8と書かれたセルを持ち上げ、エンジン床下に潜っていきました。RD10だけどRD8でもいいんだな~。実際、作業開始から30分くらいでエンジンはすんなりかかりました。二人のサービスマンは

『今週はこれがはじめてやな~。』

などとしばらく話をしていましたが、

『きーつけて行きよ~!』

といって車番と型式を調べて帰っていきました。さわやかなおっちゃん達でした。時計を見ると6時になってました。
さて気合いをいれてかんばろう。落ち込んでいるYATA君と運転を代わり、順調に名神、中国道、山陽道と過ぎ、阪神高速北神戸線にさしかかりました。もうすっかり日も登り、今日も暑くなるな~。と考えていました。そのとき、登りでだんだんエンジンのパワーが感じれれなくなり、やばいぞ、どうしよう!でもまだ行けるかな~!そしてついに明石大橋の登りでエンジンストップしてしまったのです。明石大橋は結構登坂になっていて全く登りませんでした。警察にしかられるのは覚悟でしばらくエンジンを休ませ、再度エンジンをかけ、2速でゆっくりゆっくり上がりました。なんとか明石ハイウエイオアシスに滑り込み、長い時間休憩させ出発しました。富山で出た症状と同じです。完全には直っていませんでした。まだ100Km近くあるのにどうしよう!でもここで置いて帰る訳にはいかず、根性とハザード点灯でゆっくり進みました。幸いあれからエンジンが止まってしまうようなことななく、パワーがないだけで走るには走りました。下りで100Km/h位まで加速し、登りは惰性でがんばり、とまる寸前で2速で徐行して進みました。途中なんどか危機はありましたが、午後3時、車庫まで戻ることができました。原因はわかりません。まだまだ修理が必要なようです。

写真がない記事ですのでダイナランドでの写真を掲載しています。

作って貰ったミニカー。よく出来てますね!





次回は修理後テスト中にまたしてもエンジンストップ今度は昼の国道!冷汗ダラダラものでした。お楽しみに!?