goo blog サービス終了のお知らせ 

普請道楽

建築家との普請の記録のためのブログ。
しかしすでに家も建ち、今では徒然なるまま感じたことを書く「日日雑記」であります。

センチメンタル・シアトル

2007-12-07 21:49:38 | Weblog
シアトル最終日。
チームと離れ、一日多くこの街に残ることになった。

夕方、仕事が終わるとポッカリと一人の時間が出来た。
近頃、滅多にない「何もすることのない」時間。
ブラブラと街を歩いてみることにした。

折しも街はクリスマス一色であった。

家族と一緒に、そして恋人と一緒に、友達と一緒に歩いている人の多い中、
一人でいると、なんだか感傷的な気分になってくる。

パタゴニアの店では、コーヒーとトートバックが無料で振る舞われた。
誰もが優しげに、笑いかけてくる。
なぜだかこの街の人たちは、本当に屈託なく笑う。
通りですれ違いざま、目があった瞬間に顔全体で笑っている。
思いの外、多くのアジア系の人が街を歩いていた。
時折、もの凄くかっこよく決めた若者にも出くわす。

頭を空っぽにして、ただただ街を歩くなんて久しぶりのことだった。
自分がすんなりと街の一部になっていく。

学生に混じってモノレールに乗ってホテルまで戻った。

時間にしてきっと小一時間のことだったけれど、
ちょっとした「にちじょう・じゃーにー」だった。

こういう時間は、その想いも含めてとても心の深いところに残る時間だと思う。
でも二度と同じ時間を過ごすことはできない。
本当に本当に久しぶりに、外国で一人でいるからなのか、
長いこと忘れていた、胸を締め付けるような切ない気持ちを感じた。

いい街だった。
もうちょっといたいなぁ、とほんの少し思った。

帰りに見たスペースニードル。
夜空にそびえる巨大な塔、ちょっと怖いです。。。


そういえばシアトル空港のお土産で、
この塔の形をしたマカロニというか、パスタを売っていた。
その名も「スペースヌードル」

やれやれ。