普請道楽

建築家との普請の記録のためのブログ。
しかしすでに家も建ち、今では徒然なるまま感じたことを書く「日日雑記」であります。

アスファルトに感謝

2007-12-12 23:46:20 | ジテンコ
若き天才建築家、今関くん。
僕の自転車のタイヤを替えてくれた時、こういった。

「必ずやアスファルトにするようになりますよ」

あれから、シアトル出張を挟み、1週間以上がすぎた。
帰国してからこの3日間、自転車通勤をしている。

そして今は、彼の言葉が、本当に実感できる。
アスファルトというのは、素晴らしいものであると。

スリックタイヤは、溝も最小限で、なにより細い。
つまり抵抗がほとんどない。
自転車は、アスファルトの上を滑るように進んでいくのである。
実に、実に、心地よいのである。
自転車を漕ぐと言うことは、かくも全き、快楽であったとは!

最近、会社があまり好きではない私なのであるが、
この自転車に乗りたくて、出勤しているようなものである。

片道20分。
Ipodで音楽をシャッフルで聴きながら、シャーっと進む。
ファジルがバッハを奏で、ジョニ・ミッチェルが唄い、ジミヘンがギターをかき鳴らす。
時にソニック・ユースが、時にジョン・スペが、激しく漕げとばかりに、疾走する。

そして街には、美しい紅葉があふれている。
銀杏が、日の光に照らされ、壮絶に美しかった。


自転車ライフ、辛い日常の中で、心に滋養をくれる愉悦の時なのであった。