ISMシンポジウム
日程:2009年3月 9日(月)~10日(火)
生態系のリスク管理と適応にむけた統計分析とその現状
-データ解析・モデリングによる生態系変化の理解と制御への挑戦-
趣旨:
地球温暖化などの地球環境変化はもはや避けられず,それに伴う生態系の激変
が危惧されている.地球環境変化に対して生態系の機能を維持するためには,従
来の自然克服型技術の適用による対応だけでは不十分であり,生物や生態系が本
来持っている適応力を利用した対応策がより社会的にも効率的なものとして要求
されている.そうした中,将来的な環境変化というリスクを伴った生態系機能を
理解し,制御するには,データ収集を伴う統計分析及びその結果に基づくモデリ
ングを通したリスク管理が必要不可欠である.このシンポジウムでは,データ解
析・モデリングの立場から,生態系機能認識に伴うフィールド研究,生態系変化
に対応したリスク管理研究における問題点と今後の展望について議論し,生態系
リスク評価研究において今後統計科学が果たす役割を模索する.第一日目は公開
シンポジウム,二日目は非公開の研究会を企画し,3つの生態系GCOE研究者グル
ープと統計数理研究者グループとの間で内部的な相互議論を深め,今後に向けた
相互連携体制の可能性を具体的に探求する.
式次第:
3月9日(月) ISMシンポジウム
司会:金藤(統数研)
13:00-13:15 統計数理研究所 所長挨拶
リスク解析戦略研究センター長挨拶
座長:高田(北大GCOE)
13:15-14:00 特別講演1 松田 裕之 教授
横浜国立大学環境情報研究院(GCOE拠点リーダー)
「植物レッドリストの絶滅リスク評価と環境影響評価への応用」
14:00-14:45 特別講演2 中静 透 教授
東北大学大学院生命科学研究科(GCOE拠点リーダー)
「生物多様性のもつ生態系機能について」
14:45-15:30 特別講演3 杉本 敦子 教授
北海道大学大学院地球環境科学研究院(GCOE拠点サブリーダー)
「統合フィールド環境科学における観測とモデルの協調」
15:30-15:45 休憩
座長:占部(東北大GCOE)
15:45-16:30 特別講演4 阪口 法明 総括企画官
環境省自然環境局生物多様性センター
「モニタリングサイト1000による生態系情報の収集」
16:30-17:15 特別講演5 樋口 知之 教授
統計数理研究所副所長
「データ同化で挑む環境変動の量的理解と観測システムデザイン」
17:15-17:30 休憩
17:30-18:30 総合討論
座長:吉本(統数研)・占部(東北大GCOE)
18:30-20:00 懇親会
3月10日(火) 統数研リスク解析戦略研究センター研究会
セッション1 生態系モニタリングとデータアーカイブ:
座長:TBA
10:00-10:20 占部城太郎(東北大GCOE)東北大学大学院生命科学研究科教授
題目:「湖沼観測のタテとヨコ:データの発掘と集積」
10:20-10:40 大原 雅(北大GCOE)北海道大学大学院地球環境科学研究院教授
題目:「植物個体群の保全における長期モニタリングデータの重要性」
10:40-11:00 陶山佳久(東北大GCOE)東北大学大学院農学研究科准教授
題目:「植物個体群の全個体ジェノタイピングから得られるもの」
11:00-11:20 日浦 勉(北大GCOE)北海道大学北方生物圏フィールド科学センタ
ー教授
題目:「森林生態系の広域・長期モニタリングからみえるもの」
11:20-11:40 討論
11:40-13:10 昼食
セッション2 生態系モデリングと変化予測:
座長:河田雅圭(東北大GCOE)東北大学大学院生命科学研究科教授
13:10-13:30 秋田鉄也(横国大GCOE) 横浜国立大学大学院環境情報学府
題目:「局所密度を考慮した個体群管理:理論と実践」
13:30-13:50 田中嘉成(横国大GCOE) 国立環境研究所環境リスク研究センター
室長
題目:「生物の機能形質に基づく生態系影響評価の試み:湖沼生態系を例に」
13:50-14:10 島谷健一郎(統数研)統計数理研究所モデリング研究系助教
題目:「入手可能データの包括的利用による森林動態研究」
14:10-14:30
加茂憲一(統数研共同研究員)札幌医科大医学部講師
題目:「回帰モデルを用いた被害確率の推定」
14:30-14:50 討論
14:50-15:10 休憩
セッション3 生態系管理と適応:
座長:TBA
15:10-15:30 小池文人(横国大GCOE)横浜国立大学大学院環境情報研究院教授
題目:「外来生物問題の現状と解決に向けた研究の進展」
15:30-15:50 木島真志(東北大GCOE) 東北大学大学院生命科学研究科助教
題目:「森林ランドスケープモデルによる野生動物生息地の経済分析」
15:50-16:10 吉本 敦(統数研)統計数理研究所リスク解析戦略研究センター教
授
題目:「最適林分管理モデルによる冠雪害経済分析」
16:10-17:30 討論
16:30-16:50 閉会
共催(案):
東北大学生態適応グローバルCOE「環境激変への生態系適応に向けた教育研究」
横浜国立大学グローバルCOE「アジア視点の国際生態リスクマネジメント」
北海道大学グローバルCOEプログラム「統合フィールド環境科学の教育研究拠
点形成」
特定非営利活動法人環境統計統合機構
オーガナイザー
占部 城太郎(東北大学生態適応GCOE拠点メンバー)
吉本 敦(統計数理研究所リスク解析戦略研究センター)
金藤 浩司(統計数理研究所リスク解析戦略研究センター)
日程:2009年3月 9日(月)~10日(火)
生態系のリスク管理と適応にむけた統計分析とその現状
-データ解析・モデリングによる生態系変化の理解と制御への挑戦-
趣旨:
地球温暖化などの地球環境変化はもはや避けられず,それに伴う生態系の激変
が危惧されている.地球環境変化に対して生態系の機能を維持するためには,従
来の自然克服型技術の適用による対応だけでは不十分であり,生物や生態系が本
来持っている適応力を利用した対応策がより社会的にも効率的なものとして要求
されている.そうした中,将来的な環境変化というリスクを伴った生態系機能を
理解し,制御するには,データ収集を伴う統計分析及びその結果に基づくモデリ
ングを通したリスク管理が必要不可欠である.このシンポジウムでは,データ解
析・モデリングの立場から,生態系機能認識に伴うフィールド研究,生態系変化
に対応したリスク管理研究における問題点と今後の展望について議論し,生態系
リスク評価研究において今後統計科学が果たす役割を模索する.第一日目は公開
シンポジウム,二日目は非公開の研究会を企画し,3つの生態系GCOE研究者グル
ープと統計数理研究者グループとの間で内部的な相互議論を深め,今後に向けた
相互連携体制の可能性を具体的に探求する.
式次第:
3月9日(月) ISMシンポジウム
司会:金藤(統数研)
13:00-13:15 統計数理研究所 所長挨拶
リスク解析戦略研究センター長挨拶
座長:高田(北大GCOE)
13:15-14:00 特別講演1 松田 裕之 教授
横浜国立大学環境情報研究院(GCOE拠点リーダー)
「植物レッドリストの絶滅リスク評価と環境影響評価への応用」
14:00-14:45 特別講演2 中静 透 教授
東北大学大学院生命科学研究科(GCOE拠点リーダー)
「生物多様性のもつ生態系機能について」
14:45-15:30 特別講演3 杉本 敦子 教授
北海道大学大学院地球環境科学研究院(GCOE拠点サブリーダー)
「統合フィールド環境科学における観測とモデルの協調」
15:30-15:45 休憩
座長:占部(東北大GCOE)
15:45-16:30 特別講演4 阪口 法明 総括企画官
環境省自然環境局生物多様性センター
「モニタリングサイト1000による生態系情報の収集」
16:30-17:15 特別講演5 樋口 知之 教授
統計数理研究所副所長
「データ同化で挑む環境変動の量的理解と観測システムデザイン」
17:15-17:30 休憩
17:30-18:30 総合討論
座長:吉本(統数研)・占部(東北大GCOE)
18:30-20:00 懇親会
3月10日(火) 統数研リスク解析戦略研究センター研究会
セッション1 生態系モニタリングとデータアーカイブ:
座長:TBA
10:00-10:20 占部城太郎(東北大GCOE)東北大学大学院生命科学研究科教授
題目:「湖沼観測のタテとヨコ:データの発掘と集積」
10:20-10:40 大原 雅(北大GCOE)北海道大学大学院地球環境科学研究院教授
題目:「植物個体群の保全における長期モニタリングデータの重要性」
10:40-11:00 陶山佳久(東北大GCOE)東北大学大学院農学研究科准教授
題目:「植物個体群の全個体ジェノタイピングから得られるもの」
11:00-11:20 日浦 勉(北大GCOE)北海道大学北方生物圏フィールド科学センタ
ー教授
題目:「森林生態系の広域・長期モニタリングからみえるもの」
11:20-11:40 討論
11:40-13:10 昼食
セッション2 生態系モデリングと変化予測:
座長:河田雅圭(東北大GCOE)東北大学大学院生命科学研究科教授
13:10-13:30 秋田鉄也(横国大GCOE) 横浜国立大学大学院環境情報学府
題目:「局所密度を考慮した個体群管理:理論と実践」
13:30-13:50 田中嘉成(横国大GCOE) 国立環境研究所環境リスク研究センター
室長
題目:「生物の機能形質に基づく生態系影響評価の試み:湖沼生態系を例に」
13:50-14:10 島谷健一郎(統数研)統計数理研究所モデリング研究系助教
題目:「入手可能データの包括的利用による森林動態研究」
14:10-14:30
加茂憲一(統数研共同研究員)札幌医科大医学部講師
題目:「回帰モデルを用いた被害確率の推定」
14:30-14:50 討論
14:50-15:10 休憩
セッション3 生態系管理と適応:
座長:TBA
15:10-15:30 小池文人(横国大GCOE)横浜国立大学大学院環境情報研究院教授
題目:「外来生物問題の現状と解決に向けた研究の進展」
15:30-15:50 木島真志(東北大GCOE) 東北大学大学院生命科学研究科助教
題目:「森林ランドスケープモデルによる野生動物生息地の経済分析」
15:50-16:10 吉本 敦(統数研)統計数理研究所リスク解析戦略研究センター教
授
題目:「最適林分管理モデルによる冠雪害経済分析」
16:10-17:30 討論
16:30-16:50 閉会
共催(案):
東北大学生態適応グローバルCOE「環境激変への生態系適応に向けた教育研究」
横浜国立大学グローバルCOE「アジア視点の国際生態リスクマネジメント」
北海道大学グローバルCOEプログラム「統合フィールド環境科学の教育研究拠
点形成」
特定非営利活動法人環境統計統合機構
オーガナイザー
占部 城太郎(東北大学生態適応GCOE拠点メンバー)
吉本 敦(統計数理研究所リスク解析戦略研究センター)
金藤 浩司(統計数理研究所リスク解析戦略研究センター)