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◆観光競争力ランキング:日本23位

2008年04月12日 | ネットより
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旅行・観光競争力ランキング
 日本は23位で昨年の25位から上昇
 しかし,「安全性」「価格競争力」「観光親密度」で低評価
⇒世界経済フォーラム「Travel & Tourism Competitiveness Report 2008
(旅行・観光競争力に関するレポートについて)

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先月4日,世界経済フォーラム(World Economic Forum(WEF))が,
世界の旅行・観光競争力を発表しました。
プレスリリース

それによると,日本は23位。
上位3国は,1位:スイス,2位:オーストリア,3位:ドイツ
でした。

このランキングは,以下の14の項目に関するデータと
アンケートから算出されています。

1. Policy rules and regulations(政策)
2. Environmental sustainability(環境持続性)
3. Safety and security(安全性)
4. Health and hygiene(衛生環境)
5. Prioritization of travel and tourism(観光の優先度)
6. Air transport infrastructure(空港整備)
7. Ground transport infrastructure(交通基盤)
8. Tourism infrastructure(観光事業基盤)
9. Information and communication technology (ICT) infrastructure
 (情報通信基盤)
10. Price competitiveness(価格競争力)
11. Human capital(人材)
12. Affinity for travel & tourism(観光への親密度)
13. Natural resources(自然資源)
14. Cultural resources(文化資源)


日本は,環境立国を目標として掲げています。
昨年の25位からは少し上昇したものの,
各指標ごとに見てみると,
「3.安全性」が74位,
「10.価格競争力」が94位,
「12.観光親密度」が128位
と足を引っ張っていることが分かります。

安全性が低いのは意外ですね。どうしてなのでしょうか?
価格競争力が低いというのは,国際観光を図る上では
かなり大きな課題だと思います。日本の観光地では,
何かにつけてこまごまとお金を徴収されますものね。

さて,今回の指標の中で新しく採用された指標が二つ
あるのですが,そのうちの一つが,
日本の評価の低かった「12.観光親密度」です。

観光親密度は,ものすごく大雑把に言えば,
日本が観光にやさしい国かどうか,ということだと思います。
観光客にとって観光しやすい国であるかどうか,という
ことなんでしょう。
それが低いってことは,致命的ですよね。

しかし,いっぽうではアンケートで日本のホスピタリティの
程度が高いとの回答があるなど,評価の仕方にも少し
偏りがあるのかもしれないですね。

ち・な・み・に,
こうしたランキングは,いくら国際的機関が発表しているから
といって,そのまま鵜呑みにしてしまうのは危険です。
かなりポリティックな側面があることは確かでしょう。

それに,日本のPR不足があることも否めません。
観光立国と国内で声高に言っても,国際観光を見据える上では,
海外諸国にどれだけ正しく認知してもらうかが大事ですから。


※詳しいランキングを見たい方は,世界経済フォーラムの
PDF資料があります。
⇒http://www.weforum.org/pdf/CGR08/Rankings.pdf

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