今日のカテゴリーは「パソコン」に入れるべきか「ゲーム」に入れるべきか悩むところです。
先日、「社長が訊く『ニンテンドーDSi』」という任天堂の連載企画の完結編として、~訊いてる社長に訊く~という番外編インタビューが公開されました。
この連載の基本は、任天堂の岩田社長が、自社の社員に開発エピソードなどをインタビューするのですが、ここでは記事を編集している方が岩田社長にインタビューするという体を取っています。
この連載企画自体、とても面白いのでオススメなのですが、この番外編の中で、面白いやり取りがありました。
岩田社長は、Appleファンとして有名です。
WiiやDSの中でもMacを連想させるインターフェースがいくつか見られ、「やっぱり意識してるのかなあ」と思うことがありました。
そのことに関して、ズバリ質問しているのです。
そのやり取り、凄く面白かった。次の通りです。
- こんなこと、ついでに訊いていいですかね。
あの、岩田さんって、個人として、
Apple社のファンですよね。
岩田 はい。みなさんご存じの通りです。
- それはWiiやDSをつくったときに、
なんらかの形で、わずかでも影響してたりしますか?
岩田「年齢性別経験を問わず楽しめるものをつくる」という
任天堂のミッションをこなすときの姿勢と、
「機能はシンプルであるほうがいい」とか、
「わかりやすくあるべきだ」とか、
「その場に選択肢が多すぎるとお客さんが戸惑うから
単純化したほうがいい」というような
Appleの企業哲学、もっというと、
スティーブ・ジョブズという人の価値観には
一定の共通項があると思っています。
しかし、一方で、明らかに彼らはハイテクの会社で、
任天堂はエンターテインメントの会社ですから、
やはり、優先度の置き方には大きな違いがある。
たとえば私たちは、あと0.5ミリ薄くできることより、
丈夫にすることを、間違いなく、躊躇なく選ぶと思いますし、
逆に、Appleが、iPodを自転車のカゴの高さから
何度も落とすような耐久試験をするべきだとは思いません。
Appleと任天堂に共通点があるとすれば、
「シンプルにすることによって魅力を際だたせる」
というようなことじゃないかと思います。
物事は、突き詰めていくと、どんどんシンプルになる。
でも、やっぱり違いますよ。優先順が違うから。
※下線は筆者による
うーん、分かりやすい。
目指す方向に共通した部分があるし、そこを突き詰めることは一緒。
けれど、全く違う企業なのだから優先するべき点が違うのは当然。
この「優先順位」というのは常々岩田社長が大事にしていることですよね。
それはともかく、このインタビュー、任天堂の耐久試験の凄さを垣間見ることができます。
DS LiteやDSiは、「自転車のカゴの高さから何度も落とす」試験をくぐり抜けてるってことですよね。コレ。
携帯機器全体の水準から見て、この試験がどれ程のものなのかは分かりませんが、取り敢えずなんだか安心できる話です。
あ、それと、もしも「任天堂製品並の耐久力を誇るiPod」というのがあったら見てみたいなあ。どんなことになるんだろう。
先日、「社長が訊く『ニンテンドーDSi』」という任天堂の連載企画の完結編として、~訊いてる社長に訊く~という番外編インタビューが公開されました。
この連載の基本は、任天堂の岩田社長が、自社の社員に開発エピソードなどをインタビューするのですが、ここでは記事を編集している方が岩田社長にインタビューするという体を取っています。
この連載企画自体、とても面白いのでオススメなのですが、この番外編の中で、面白いやり取りがありました。
岩田社長は、Appleファンとして有名です。
WiiやDSの中でもMacを連想させるインターフェースがいくつか見られ、「やっぱり意識してるのかなあ」と思うことがありました。
そのことに関して、ズバリ質問しているのです。
そのやり取り、凄く面白かった。次の通りです。
- こんなこと、ついでに訊いていいですかね。
あの、岩田さんって、個人として、
Apple社のファンですよね。
岩田 はい。みなさんご存じの通りです。
- それはWiiやDSをつくったときに、
なんらかの形で、わずかでも影響してたりしますか?
岩田「年齢性別経験を問わず楽しめるものをつくる」という
任天堂のミッションをこなすときの姿勢と、
「機能はシンプルであるほうがいい」とか、
「わかりやすくあるべきだ」とか、
「その場に選択肢が多すぎるとお客さんが戸惑うから
単純化したほうがいい」というような
Appleの企業哲学、もっというと、
スティーブ・ジョブズという人の価値観には
一定の共通項があると思っています。
しかし、一方で、明らかに彼らはハイテクの会社で、
任天堂はエンターテインメントの会社ですから、
やはり、優先度の置き方には大きな違いがある。
たとえば私たちは、あと0.5ミリ薄くできることより、
丈夫にすることを、間違いなく、躊躇なく選ぶと思いますし、
逆に、Appleが、iPodを自転車のカゴの高さから
何度も落とすような耐久試験をするべきだとは思いません。
Appleと任天堂に共通点があるとすれば、
「シンプルにすることによって魅力を際だたせる」
というようなことじゃないかと思います。
物事は、突き詰めていくと、どんどんシンプルになる。
でも、やっぱり違いますよ。優先順が違うから。
※下線は筆者による
うーん、分かりやすい。
目指す方向に共通した部分があるし、そこを突き詰めることは一緒。
けれど、全く違う企業なのだから優先するべき点が違うのは当然。
この「優先順位」というのは常々岩田社長が大事にしていることですよね。
それはともかく、このインタビュー、任天堂の耐久試験の凄さを垣間見ることができます。
DS LiteやDSiは、「自転車のカゴの高さから何度も落とす」試験をくぐり抜けてるってことですよね。コレ。
携帯機器全体の水準から見て、この試験がどれ程のものなのかは分かりませんが、取り敢えずなんだか安心できる話です。
あ、それと、もしも「任天堂製品並の耐久力を誇るiPod」というのがあったら見てみたいなあ。どんなことになるんだろう。