
ザッケローニ監督が日本を去りました。
南アフリカWC後、難航する日本代表の新監督に任命されたのがイタリア人のアルベルト・ザッケローニ監督。
私のような海外サッカーに明るくない人間は聞いたことのなかった名前だったけど、ミラン、ユヴェントスというイタリアの名門チームを率い、ACミランでは攻撃的な3-4-3システムでセリエAを制覇した。そんな名門クラブチームで実績を上げてきた監督が日本代表の監督に就任したのである。ただし代表監督を務めたのは初めてだった。
そこはちょっとひっかっかた。そしてそこが最後に出てしまった感はある。
ワールドカップで勝つことが、代表監督に求められる最大のもの。
だからそこで結果が出ないと、それまで積み上げてきたものが否定される風潮もあるけど、WCで結果は出なかったけど、ザッケローニ監督のサッカー哲学は、日本サッカーを進化させたと思う。
通算55試合で31勝11分け13敗という結果を残す。アジアではほとんど負けなし。就任から16試合負けがなく不敗神話も生まれかけた。フランス、アルゼンチン、ベルギーにも勝利した。しかし、ワールドカップでは1勝もあげれなかった。
ザッケローニ監督は、日本人に愛された監督だったと思う。おれも好きだった。
それは日本人以上に、日本人らしかった部分があるからではないだろうか。イタリア人といえば、ジローラマとかのダンディーで軟派なイメージがあるけど、ザッケローニさんは、紳士だった。
誠実な人柄がにじみ出ていた。威張る風もなく日本人以上に謙虚だった。
大震災の際も、日本愛を行動で示した。
この4年間、日本代表とザッケローニ監督はいつも一緒だった。
ザッケローニのこの4年間を(自分のBLOG記事で)振り返ってみます。

ザッケローニJapan アルゼンチン撃破 10.10.09 UP!
ザッケローニ監督の衝撃のデビュー戦。4年前ですが、ランキング5位、世界最高峰チームのアルゼンチンとの対戦です。その前の親善試合でもWC優勝国のスペインを4-0で破っているアルゼンチンとの対戦です。アルゼンチンに勝つには、まだ5年以上はかかると思っていました。まさかホームとはいえ、これまた現代サッカーの頂点の立つメッシもいるアルゼンチンに1-0で勝利してしまうのです。
岡田JAPANの遺産もあったかもしれないけど、南アフリカWCを終えて3ヵ月後の衝撃の勝利でした。

2011年アジアカップ制覇 決勝・オーストラリア戦 11.1.30 UP!
そしてカタールで開催された、アジアのNO1を決めるアジアカップを獲ります。予選から厳しい戦いでしたが、韓国、オーストラリアを下し見事にアジアの頂点に輝きます。
これにより大陸NO1を決める、ワールドカップの前哨戦的なコンフェデレーションカップの出場権を得ます。ザッケローニが最初の結果を出します。
このアジアカップで、徐々にザッケローニのカラーも出てきます。
センターバックの軸を吉田にし、今野とのセンターバックを組みます。
ブラジルWCメンバーには選ばれなかったけど、細貝の活躍なしで韓国戦には勝てなかったし、オーストラリア戦の李のボレーシュートはワールドクラスだった。

終盤の布陣。ここにザッケローニのコンセプトがみえます。そしてそれが見事にあたります。
左サイドの長友を攻撃の起点とし、その突破から李のボレーシュートが生まれるのです。この後も、左サイドは日本の攻撃の起点となっていきます。
MVPは絶対的な存在感を放った本田でしたが、おれ的には要所要所で神がかり的なセーブをみせた川島。

キリンカップ 対チェコ 3-4-3は機能するのか 11.6.8 UP
自身がセリエA時代に結果を出しACミランでリーグを制覇したPOSITIVEなイメージが残っている3バックシステム、3-4-3の布陣を日本代表で試します。
4バックでも3バックでも、相手や状況により柔軟に対応できるチームを目指します。
この後も、3バックシステムにチャレンジしますが、日本代表のメンバーとコンセプトにはなじめなかった感じ。

WC予選壮行試合、宿敵韓国に完勝! ついに代表で香川が輝く 11.8.10Up
ブラジルWC予選の壮行試合で宿敵韓国と。前年の10年日本代表は韓国と3戦し2敗1分という屈辱的な結果でしたが、ザッケローニJAPANのベスト試合の一つとザッケローニも挙げたゲーム。日本のコンパクトなパスサッカーは、終始韓国を圧倒し、韓国につけいる隙を与えません。日本がネクストレベルにいったと思わせた。この試合での完敗は、韓国に相当なショックを与えました。
日本のサッカーは、アジアレベルでないと感じた試合。そして、香川も2得点しその決定力の高さも見せつけます。

ブラジルWC3次予選開幕 初戦、対北朝鮮戦 11.9.3 UP
WC3次予選の開幕戦、ホームでの対北朝鮮戦。ホームでの開幕戦は勝利が必須でしたが、怪我で本田と長友が欠場。特に本田の不在は大きく、トップ下に柏木が入りますがほとんど機能せず。この辺から本田依存の日本代表のカラーを感じます。
北朝鮮は、ガチガチに守備を固めあわよくばカウンターで1点狙い。日本代表も攻めますが決めれません。
このままスコアレスドローはまずいぞ~と思っていたところ、救ったのがDF吉田麻也。清武からのクロスを見事にヘッドで決めます。アジアカップでの初戦を彷彿させました。

負けないザッケローニJapan! 対ウズベキスタン戦(アウェー)11.9.7 Up
就任から負けないザッケローニJAPAN。3次予選の最大のライバル。ウズベキスタンとアウェーで対戦。タフな試合となります。ケガで本田と長友がが離脱しているのがひびいている日本代表。
長谷部をトップ下にしたりとこれまでにない選手起用もします。
ウズベキスタンは、経済発展と共に、サッカーも強くなってきた。今後も韓国、オーストラリアにつぐライバル国になりそう。
ウズベキスタンは出だしからギア全開。なんとか日本も防ぎますが、ストロングポイントの左の攻撃がない。こういう時、右サイドの内田がひかる。そのクロスを今日は左にはいった岡崎が泥臭くダイビングヘッド。この試合敗れていたら3次予選も危険だった。
本田、香川の活躍に隠れてしまうけど、ザッケローニJAPANの得点王は岡崎!

対タジキスタン、8-0の完勝だけど、さほどうれしくない 11.10.11 UP
アジア3次予選、3試合目・対タジキスタン戦。ハーフナー・マイクの存在感と新たな日本代表の武器になり得るかと感じたゲーム。サイド攻撃を起点とする日本代表にとって、中央にしっかりとしたターゲットの存在は大きい。
しかし、結局ハーフナーは、WC前になると召集されなくなります。これまでのパスサッカーができれば、ハーフナーのようなターゲットは不要という結論に至ったのだと思う。
しかし本番ではパワーplayをするという。逆にパワーplayに頼らざるをえない状況に追い込まれた感じ。

ブラジルWC最終予選初戦、対オマーン戦、快勝です! 12.6.3 UP
アジア3次予選は3勝1分2敗(北朝鮮とウズベキスタン)で実は2位通過で最終予選に進みます。1年にも及ぶ最終予選が、オマーン、ヨルダン、イラク、オーストラリアとの対戦で始まります。その初戦、ホームでオマーン戦。これもザッケローニがベスト試合の一つとして上げている。

この時のザッケローニJAPANのザッケローニ哲学を熟知した選手のベストの布陣でしょう。
長友の左サイドからの崩しの華麗なパスワーク、そしてフィニッシュの本田のゴールはまさにザッケローニJAPANの攻撃コンセプトの象徴的なゴールだった。

対ヨルダン戦、完勝! 最終予選2連勝、パーフェクトなスタート! 12.6.8 Up
最終予選、ホーム2連戦での2連勝がその後の戦いを大きく有利にさせたのは間違いない。そしてその中で、さらに進化する前田を感じた。最終予選、前田の存在なくしてその突破はなかった。しかし、13年辺りからJでの不調がそのまま代表にも影響してか、招集もされなくなっていきます。

完全アウェー、対フランス、歴史的な初勝利! 12.10.4 Up
フランス代表のホームスタジアム、パリ郊外にある"スタッド・ドゥ・フランス"に我が日本代表がのりこみます。8万人が収容できるビックスタジアム。完全アウェーです。
前回この地での対戦が01年3月、98年のWC優勝、00年の欧州選手権も優勝という偉業をなしとげたジダン率いる最強のフランス代表と対戦した日本代表。アンリ、トレゼゲ、ジダンらに決められ5-0という敗戦。世界との差をまたまた感じた試合でした。
ザッケローニJAPANが当時ランキング13位のフランスに挑みます。この試合、怪我で本田、前田を欠く。完全アウェーに萎縮気味の日本代表、前半はいいところがありませんでした。相手の猛攻を川島と今野、吉田が防ぐ。
しかし後半、パスandムーブを思い起こし、前半とはまったく別のチームのようなすばらしい動きと連動性がうまれていきます。フランスのプレスも弱まり日本のリズムにもなります。
フランス代表の決定力のなさも深刻で、このままドローかと思っていたら、相手のコーナーキックからのこぼれ球を今野が拾い、一気に前線へ攻め上がります。長友も連動して上がります。90分守り抜いてもまだこれだけのスピードとスタミナ。圧巻でした。今野から長友につなぎ、同僚のカッサーノの「最後の最後までフィニッシュの選手を見極める」という助言を実践し、自分では打たずに、冷静に中央の香川に折り返し、香川のすばらしいバランスでのゴール。今日の試合、今野の読みはすごかった。
相手のホームスタジアムで勝利したのは歴史的な1勝でした。

対オーストラリア戦、祝・ブラジルWC出場 しかし・・・ 13.6.5 Up
ザッケローニ監督、見事にブラジルWCの出場権を得ます。これがサッカー協会から課されたぜったい条件だったのでザッケローニも一安心でした。当初、2年契約でしたが、確実に日本サッカーを前進させ結果も出すザッケローニJAPANに監督交代の言葉など出るはずもなく引き続きのワールドカップまでの契約が更新されます。
またまた一番でWC出場を決めた日本。WCに向けてのチーム作りが早くもスタートできることになります。しかし、今思うとそのアドバンテージは活かせたのか??

コンフェデレーションカップ開幕!初戦ブラジル戦、日本はどこまでやれたのか!?13.6.18 Up
WC1年前の前哨戦を開催国ブラジルで体感できます。その初戦はブラジル。
前年の10月の親善試合では、4-0という大差でしたが、点差ほどの完敗感はなかった。ブラジル相手に、正面からぶつかった。ブラジル相手に、日本のサッカーが通じた局面もあった。
しかし、ブラジルは日本のミスは見逃さず、得点のチャンスがあるともれなくゴールした。その積み重ねでいつのまにか4点差になっていたという感じでした。
今回は、ブラジルのサッカーのリズムに日本はついていけないという感じ。日本のサッカーに余裕がまったく感じれなかった。相手のエース・ネイマールに決められてからはブラジルコンプレックスが全開。
特にこの試合、DFの吉田麻也に厳しさを感じた。ブラジルの攻撃を抑えれない。マークのチェックが甘くフリーにさせる。3点目なんか、もうバテバテで脳も体も動かないって感じ。今野はまだ通じていたけど、吉田麻耶、世界のトップクラスとでは厳しいわと思った。

コンフェデ2戦目、アズーリと互角以上の戦い ☆スタジアムのオーレコールに感動した☆13.6.20 Up
ブランデッリ監督の元ユーロ準優勝のイタリア代表の試合です。ザッケローニ監督も、母国とのガチ試合は想定していなかったと。この試合もベストゲームの一つ。
前線からのプレス、全員が攻め、全員で守るスタイルは両者とも似てる。
攻守の切り替えの早い見ごたえのある本当に面白いゲームでした。それはサッカーをわかっているブラジル国民から、日本のパスが回る度「オーレ」の声がスタジアムに響き渡ります。
WCでもいいところまで行くのではと思ったイタリアを互角以上のゲームができたのは自信になったにちがいない。この試合、おれもザッケローニJAPANの中でも最高にエキサイトした試合でした。

コンフェデ3戦目、対メキシコ ☆ コンフェデ3連敗で見えた課題 ☆13.6.24 Up
コンフェデ3連敗です。課題も明確になりました。
一つは、ディフェンスの強化。現在の、吉田麻也と今野のセンターバックではワールドクラスの攻撃を防ぎきれない。
日本の生命線、ボランチの強化。遠藤・長谷部でいけるのか。遠藤のパスセンスは武器だけど、スピードと体力がどうしても難点。今日の細貝、悪くはないけど、控えめというか無難というか。球を、ただ前線に渡すだけって感じ。積極性が欲しい。
そして何よりもスタミナです。日本のこのサッカーをし続けるには相当の体力とスタミナがいります。だいたい日本の動きが悪い時、コンディションが暑くて、後半ばてるとか。連戦が続き終盤ばてて頭も足も動かなくなるとかのパターン。ワールドカップ優勝、というか決勝トーナメントを視野に入れるなら、選手層の厚さとスタミナの強化が求められる。

東アジアカップ第2戦、対オーストラリア ☆日本代表の可能性を感じた☆ 13.7.26 Up
海外組は招集せずに、Jリーグで活躍する選手を中心に編成された東アジアカップ。その中で、最初に輝いたのが大迫でした。調子の上がらない前田に代わってすごい可能性をもったトータルバランスの優れたFWの登場に喜びました。
そしてボランチ、山口蛍の存在も感じた試合となります。そして彼がボランチながら大会のMVPとなります。

東アジアカップ最終戦 宿敵・韓国戦 ☆ 東アジアカップの収穫 ☆ 13.7.28 Up
そして柿谷の存在感を感じる。決めて欲しい時に決めてくれるフォワードが登場した。本田も絶賛。暗にこれまでのFWのバランスの悪さを指摘したコメントが、けっこう代表内でも不評をかった気がするけど。
コンフェデで世界との差を痛感したけど、可能性を感じさせる新しい選手が登場した。
オーストラリア戦の斉藤のドリブルからのゴールは、今でも記憶に残るワールドクラスのゴール。クレバーで抜群のロングパスを持つ青山の存在も知った。
手薄なセンターバックも、森重もやれるという事をしめした。
前回の南アフリカWCでも、大会前に本田がブレイクしたけど、柿谷にもその可能性を感じた。
中国、韓国、オーストラを下し、海外組抜きのチーム編成で(といっても他の国もベストメンバーではないけど)東アジアカップを獲得します。

日本代表・欧州遠征 2連敗 ここにきて停滞の原因は!? 13.10.17 Up
ワールドカップ前に、日本代表は欧州遠征を二つ組みます。その第一弾が、セルビアとベルラーシ戦。ただ両国ともWCの出場は逃しています。がセルビアはWCに出れないとは思えない強国でした。欧州のレベルの高さを感じます。個人的にはパッションを感じない試合で、日本代表大丈夫か?と思った2戦だった。
ザッケローニの取り組みとしては、アウェーとホームでチームパフォーマンス差が出る原因を探りたかったという事を述べていましたが、そこを今追求するのか?っていう思いはもった。
3バックも試しますが、今回で見切った感じ。
本田は、敗戦後のインタビューで、チームとして新たな事をチャレンジしている、ぶれてはだめだという発言をしていましたが、素人の私には、何にチャレンジしているかはわからなかってけど、最近のスポーツ新聞の記事でその事が出ていました。けっこう衝撃だった。
ザッケローニサッカーの攻撃の最大のストロングポイントは、左サイドの長友が駆け上がり、香川、本田との連携から攻める。そして右サイドで待つ岡崎が詰めてゴールするというもの。左サイドが攻撃の起点で、右は守り重視。原則、サイドチェンジは禁だというもの。それを本田をはじめとする主力組が、サイドチェンジの解禁を直訴し、ザッケローニも一部認めたというもの。
よくおれも積極的なサイドチェンジをすればいいのにと思っていたけど、あえてさせていなかったのかと驚いた。
ワールドカップ前に、これまでとは違う新たなコンセプトのスタイルを模索していたんだな。

欧州遠征 対オランダ戦 復調!日本代表!! 13.11.17 Up
欧州遠征第2弾、欧州遠征第2弾、世界ランキング・5位のベルギーと8位のオランダとマッチメイキングができた事は最高でした。それもアウェーで!ブラジルWCでも優勝候補に挙げられる2国。
ファン・ペルシと前回南アフリカWCでもやられたスナイデルがケガで不参加というのが残念ではありますが、ロッベンを筆頭に迫力あるアタッカー陣の攻撃を防げるかというのも見どころでした。キックオフ、最初の10分で、これまでの代表とは違う動きなのがわかります。ほんと前回の欧州遠征は、パッションを感じず、ほんと日本代表大丈夫なのか!?と思うほどでしたが、連動性ある切れのある動きがもどりました。
しかしさすがオランダ、日本のミスは見逃さないし、的確なサイドチェンジからロッベンにわたり見事に決められる。前半で2-0という流れに、やはり世界の一流国には太刀打ちできないのかと思っていた空気を払拭したのが、1トップに入った大迫のゴール。吉田麻也が高い位置で奪ったボールを、長谷部につなぎ、長谷部からのスルーパスを大迫がダイレクトできっちりコースに決める。前半終了前に1点を返し、日本に勇気が戻る。
大迫のすごい所は、意気消沈気味な時に、流れを一気に変えるゴールを決める所。東アジアカップの時もそうだった。今までの流れから、今日はだめかなと思っていたところに、ゴールを決める。
後半、香川、遠藤が入り、日本のパスサッカーはオランダを圧倒する。その中で、後半15分、右サイドを駆け上がる内田に遠藤がミドルパス、内田は岡崎、本田を経由してペナリティーエリア内の大迫へ。大迫も瞬時に本田へパスを出し、本田がそれをダイレクトにシュート。見事に決まります。オランダ相手にこの崩しができるとは!
ついにオランダからも勝利することができるかと思った試合でしたが、そのまま同点で終了。しかし、たしかな手ごたえをもった試合でした。守備陣も奮闘した。山口蛍の守備力も光った。

対ベルギー戦、2013年最後を締めくくる、ザッケローニJAPANの集大成のような試合でした 13.11.21 Up
2013年の最終試合。FIFAランキングも5位と現在、急上昇中のベルギー。ワールドカップでも旋風を巻き起こした。
酒井高の危機意識の薄い怠慢playからベルギーに先制されますが、内田に代わって先発の酒井宏の高速クロスを柿谷がヘッドで決める。屈強なベルギーディフェンスでクロスからのヘディングが決まるとは驚き。
後半、遠藤、岡崎も投入。日本代表、オランダ戦から中2日ですが、走りまくりです。圧巻は本田。今日の運動量はハンパない。司令塔としても的確なパスをだしまくり。危険を察知すると、一気にもどってディフェンス。
遠藤の勝負勘というか、嗅覚もすごい。そこから本田につながり、本田は右足でゴールを決めます。さらに柿谷からの浮き球を岡崎が決め、まさかの3点目。
その後、圧力を強めるベルギー。吉田麻也が裏をとられ決定的なシーンもありますが川島が防いじゃうんだよな~。その後、セットplayで1点差に詰め寄られますが、選手交代も含め的確に冷静に対応しそのまま逃げ切ります。
この試合も日本のポゼッションサッカーが機能します。
この欧州遠征で日本代表は相当の自信になったはず。我々もそう思った。ワールドカップでも今日みたいな素晴らしいサッカーが展開されるだろうと思った試合でした。

2014ワールドカップイヤー初戦、対NZ -にしても本番までの強化試合が少なくないか!?- 14.3.6 Up
14年のワールドカップイヤーの初戦が3月のニュージーランド戦となります。前回の欧州遠征から4カ月ぶりの代表の試合。また次回全員そろうまで2ヶ月空くという。
今にして思えば、この辺のスケジュールはどうだったの?と思う。
ニュージーランドは、NZも大地震にみまわれ、前回流れてしまった親善試合をザッケローニの強い意向で再度組んだそう。
WCに向けての23人を見極める試合でもあったと思う。4点入れたけど、2失点はいただけなかった。

WC直前、USA合宿、対コスタリカ戦 ☆ザッケローニの方向性に確信をもった☆14.6.5 Up
本番前のUSA合宿でいい調整ができている印象。WC出場国のコスタリカ相手にも、日本のサッカーが展開されます。今にして思えば、コスタリカは、死の組と言われたグループDで、なんとウルグアイとイタリアを破りトップで本戦へ。そして日本のグループを勝ち上がったギリシャにもPKで勝利し、続くオランダにもPK戦までもつれこみ敗退。見事に負けなしでベスト8。
そのコスタリカ相手に、日本は遠藤、香川、柿谷が決めて3-1の完勝。
大久保もいい感じでチームに融合している。攻撃陣を引っ張っていたのは香川。逆に本田は調子が上がらず心配。しかし、本番で香川は本領を発揮できないという・・・この試合で、ワールドカップに向けての順調な仕上がりを感じたのに。

ブラジルWC初戦、対コートジボワール これがWCの初戦の重圧なのか!?ザッケローニも混乱 14.6.5 Up
ついにブラジルワールドカップの初戦です。すべてはこの日のためにあったといっても過言では
ないでしょう。
ザッケローニ監督はこの11人で初戦に臨みます。

今野がスタメンでないのは驚いた。大迫の1トップも想定外だった。
前半、双方固い。これがワールドカップの重圧なんでしょうか。
しかし、前半15分、日本のストロングポイント、左サイドの長友の上がりから本田へパス、そのまま本田が左足をふり抜きズドン!見事なゴールが突き刺さります。キーパーも一歩も動けず。
これで日本もリズムが出るかと思ったら、まだかたい。
選手の後日談にもよると、このゴールで逆に守りにはいってしまったと。
コートジボワールの監督、42歳のラシーム監督はけっこうな策士だと思うし、日本をよく研究していた。この監督、今後も実績残しそう。
コートジは日本の左サイドを執拗に攻めた。それにより香川が完全に消された。前線からのプレスもかからない。本田へのマークも厳しい。
日本代表の選手の連動ができない。微妙なズレがどんどん膨らんでいく感じ。
ドロクバがスタメンでないのは喜んでいたけど、これもラシーム監督のプランだった。その読み通り、途中投入のドロクバに見事に日本代表は動揺した。
そして右サイドから速いクロスをニアに入れられ同点ゴール。
ここから気持ちの切り替えが必要なのに、動揺は収まらず、立て続けに左サイドをつかれまたまたゴール。
ザッケローニも、本田を1トップにし、岡崎を左サイドに変える手当をする混乱ぶり。最後には、DFの吉田麻耶を上げ戦術として捨てたと述べていたパワーplay。
必勝だった初戦、2対1の逆転負けです。
試合後、選手は口々に「自分たちのサッカーができなかった」と述べていますが、今思えば、「日本のストロングポイントが消され自分たちのサッカーをさせてもらえなかった」感じ。
試合の中で、柔軟な対応ができず、精神的に動揺したまま試合を終えた。

対ギリシャ戦、迷走ザッケローニ・・・選手もアイデアがなさすぎ 14.6.21Up
追い込まれた第2戦。センターバックは、今野と吉田。期するものがあったと思うけど、香川はスタメン落ち。1トップは、柿谷かと思ったけど、今日も大迫。
違和感があったのが、左サイドからのクロスを受ける右にやり慣れた岡崎ではなく大久保を起用。大久保は、前回の南アフリカWCでも左をしてたから、そっちでもいけたと思うのに、左に岡崎をもってきます。
これも最終的には勝ちきれなかった伏線か。
退場で1人少なくなったギリシャを攻めあぐねます。
左からのクロスに固守しすぎなのか、全然恐さのないクロスは、屈強なギリシャディフェンダーにこどごとく跳ね返されます。
ギリシャは、この試合引き分け狙いです、元々守備の強いギリシャが、1人少ないとはいえ攻めずに引き分け狙いに絞られると厳しい。かえって11人の方がよかったと思えるくらい。
中央に鋭い縦パスを入れて、ペナルティアエリア内に攻め込むとか、右サイドから崩すとか、いろいろすればいいのに、ワンパターンのクロスばかり。
後半、大迫を下げ香川の投入があるけど、岡崎の1トップにこれまでもいい印象はない。
3人目の選手を替えることなくタイムアップ。
これがザッケローニJAPANの最終形のスタイルなのか。なんか後退しているようなサッカー。もうほとんど後がない状況です。

ザッケローニJAPAN終章 -敗因は選手のおごりと監督の采配ミスだと思う-14.6.26 Up
この最終戦は、遠藤、長谷部のボランチと柿谷の1トップで、これまでのザッケローニJAPANの最強の布陣で臨んでほしかった。
しかし、ボランチは青山、1トップは大久保。このスタイルは、明らかにWC前のテストマッチでの青山からのロングパスを受けた大久保のイメージが残ってる。
これが左サイドだけでない、別の攻撃オプションと言えばそうだけど、これまで積み上げたものではない。大久保も当初はジョーカー的な起用だったと思うけど、ここにきて1トップの先発起用。これまで積み上げたザッケローニJAPANではない。
出だしから、双方速い動き。コロンビアもBチームとはいえ動きはよくプレスも早い。
しかし、日本代表も負けずにしっかり前線から連動した動きもみせパスもつなぐ。
そんな中、前半17分、相手のカウンターに今野のスライディングがはいる。しかし、今回は相手の方が一歩速く、ボールではなく足へ。これは文句なしのPK。1点献上します。
日本の不得意とするカウンターの対処がここでもできなかった。最終的には、今野の所になってしまったけど、相手の攻撃を遅らせれなかった守備の連動性の不備もある。
勝たなきゃいけないのに、致命的な1点先行。かなり絶望的な展開。
あきらめムードの中、前半のロスタイム、本田のクロスを受けた岡崎がヘッドをニアに決める。これにはビビった。ウソだろって。すごい岡崎。やはり右サイドの方が生きた。
前半で追いついた。そしてなんとギリシャもコートジに勝っているという。希望がそこにある。
しかし、後半から入ったロドリゲスに、日本の希望は木端微塵にされます。
世界の強豪とも、互角にやりあえるレベルにきたと思っていたけど、安定した形で表現されなかった。気候やコンディションですぐに影響された。
世界との差は間違いなく縮まってはきたけど、まだ差がある。やはり1対1ではほとんど勝てないし、しかけようとする選手も少ない。
「優勝」を口にする選手もいて、我々もまんざらでもない空気だったけど、ちゃんちゃらおかしかったのである。
惜しいところまでいったけど、やっぱり4-1という結果が、予選リーグ1勝もできなかったという事実が今の日本代表の力だったと受け止めるしかない。
こうしてザッケローニJAPANの物語は終わった。本番前のUSA合宿でのテストマッチも良い仕上がりだった。選手たちもやれる自信があったろうしやれると思った。コートジボアール戦の本田のゴールで予選突破を確信した。まさかこんな結果がまってたとは。
敗戦後、メディアは続々と原因を探っています。
岡田監督の時は、これまで積み上げてきたものはある意味何だったの的な大方向転換だったけど、結果を出したから非難されなかった。
ザッケローニJAPAN、進化した日本代表が1勝もできなかったという現実は重い。
8年前のドイツWCはメンタルの弱さを感じた日本代表。まだ世界にビビっていた。しかし4年前の日本代表は、メンタルが強かった。ある意味、開き直っていた。世界は強いけど、弱い日本をありのまま受け止め強さを発揮した。
今回のチームはまたメンタルの弱さを感じた日本代表になってしまった。ある意味、世界に近づいた自負があったが、その自信を叩き壊され崩れていった。苦境に陥った時にそれを跳ね返す強さがなかった。
そこはチームの中で、鼓舞する選手が少なかった感がある。エリート的な欧州組とそれ以外の者に微妙な温度差もあった感じがする。
あと選手が言っていたけど、相当研究されていたと。日本は自分たちのサッカーを貫く言葉を事あるごとに述べた。そのストロングポイントを消されたとき、それに代わる代替策をもちあわせていなかった。
そしてザッケローニの迷いを随所に感じた。クラブチームで多くの修羅場をくぐってきた名将も、ワールドカップの舞台はそれまで感じたことのないすごいものだったに違いない。
ザッケローニ、引退もほのめかしてるけど、このまま終われるはずがないと思う。必ずどこかの代表監督になり、結果を出してくると思う。この日本での経験を糧に。
1勝もできなかったのも悔しいけど、これまで見せてきた日本のサッカーが展開されなかった事、日本のサッカーはこの程度だと思われたのが悔しい。
4年に1回の舞台すごいです。スペイン、イングランド、イタリアも予選リーグで敗退しているのです。そして絶望的と思ったギリシャが決勝トーナメントに進出。あきあめない強い精神が何よりも必要な事がわかります。
ザッケローニとともに歩んだこの4年、とても残念な結果に終わったけど、日本のサッカーはけっして後退していないと思う。
ザッケローニの哲学は日本代表に受け継がれる。
そして4年後のロシアワールドカップに向けての新たな旅が始まる。メキシコのアギーレ監督が有力視されているけど、ちょっと疑問。ワールドカップでメキシコ代表の指揮を執り、日本の目指すパスサッカーを展開するけど、メキシコ代表に怖さを感じなかった。パスは面白いように、華麗に回るけど、フィニッシュの恐さがなかった。予選リーグは突破したけど、いつもベスト16どまり。
日本の事を良く知っている人が監督になってほしいな~。さらにまたあらたなエッセンスを加えれる人がいい。
最後に、ザッケローニをサプライズで見送りに行った長谷部と内田は素晴らしい。
ザッケローニ、ありがとう。
南アフリカWC後、難航する日本代表の新監督に任命されたのがイタリア人のアルベルト・ザッケローニ監督。
私のような海外サッカーに明るくない人間は聞いたことのなかった名前だったけど、ミラン、ユヴェントスというイタリアの名門チームを率い、ACミランでは攻撃的な3-4-3システムでセリエAを制覇した。そんな名門クラブチームで実績を上げてきた監督が日本代表の監督に就任したのである。ただし代表監督を務めたのは初めてだった。
そこはちょっとひっかっかた。そしてそこが最後に出てしまった感はある。
ワールドカップで勝つことが、代表監督に求められる最大のもの。
だからそこで結果が出ないと、それまで積み上げてきたものが否定される風潮もあるけど、WCで結果は出なかったけど、ザッケローニ監督のサッカー哲学は、日本サッカーを進化させたと思う。
通算55試合で31勝11分け13敗という結果を残す。アジアではほとんど負けなし。就任から16試合負けがなく不敗神話も生まれかけた。フランス、アルゼンチン、ベルギーにも勝利した。しかし、ワールドカップでは1勝もあげれなかった。
ザッケローニ監督は、日本人に愛された監督だったと思う。おれも好きだった。
それは日本人以上に、日本人らしかった部分があるからではないだろうか。イタリア人といえば、ジローラマとかのダンディーで軟派なイメージがあるけど、ザッケローニさんは、紳士だった。
誠実な人柄がにじみ出ていた。威張る風もなく日本人以上に謙虚だった。
大震災の際も、日本愛を行動で示した。
この4年間、日本代表とザッケローニ監督はいつも一緒だった。
ザッケローニのこの4年間を(自分のBLOG記事で)振り返ってみます。

ザッケローニJapan アルゼンチン撃破 10.10.09 UP!
ザッケローニ監督の衝撃のデビュー戦。4年前ですが、ランキング5位、世界最高峰チームのアルゼンチンとの対戦です。その前の親善試合でもWC優勝国のスペインを4-0で破っているアルゼンチンとの対戦です。アルゼンチンに勝つには、まだ5年以上はかかると思っていました。まさかホームとはいえ、これまた現代サッカーの頂点の立つメッシもいるアルゼンチンに1-0で勝利してしまうのです。
岡田JAPANの遺産もあったかもしれないけど、南アフリカWCを終えて3ヵ月後の衝撃の勝利でした。

2011年アジアカップ制覇 決勝・オーストラリア戦 11.1.30 UP!
そしてカタールで開催された、アジアのNO1を決めるアジアカップを獲ります。予選から厳しい戦いでしたが、韓国、オーストラリアを下し見事にアジアの頂点に輝きます。
これにより大陸NO1を決める、ワールドカップの前哨戦的なコンフェデレーションカップの出場権を得ます。ザッケローニが最初の結果を出します。
このアジアカップで、徐々にザッケローニのカラーも出てきます。
センターバックの軸を吉田にし、今野とのセンターバックを組みます。
ブラジルWCメンバーには選ばれなかったけど、細貝の活躍なしで韓国戦には勝てなかったし、オーストラリア戦の李のボレーシュートはワールドクラスだった。

終盤の布陣。ここにザッケローニのコンセプトがみえます。そしてそれが見事にあたります。
左サイドの長友を攻撃の起点とし、その突破から李のボレーシュートが生まれるのです。この後も、左サイドは日本の攻撃の起点となっていきます。
MVPは絶対的な存在感を放った本田でしたが、おれ的には要所要所で神がかり的なセーブをみせた川島。

キリンカップ 対チェコ 3-4-3は機能するのか 11.6.8 UP
自身がセリエA時代に結果を出しACミランでリーグを制覇したPOSITIVEなイメージが残っている3バックシステム、3-4-3の布陣を日本代表で試します。
4バックでも3バックでも、相手や状況により柔軟に対応できるチームを目指します。
この後も、3バックシステムにチャレンジしますが、日本代表のメンバーとコンセプトにはなじめなかった感じ。

WC予選壮行試合、宿敵韓国に完勝! ついに代表で香川が輝く 11.8.10Up
ブラジルWC予選の壮行試合で宿敵韓国と。前年の10年日本代表は韓国と3戦し2敗1分という屈辱的な結果でしたが、ザッケローニJAPANのベスト試合の一つとザッケローニも挙げたゲーム。日本のコンパクトなパスサッカーは、終始韓国を圧倒し、韓国につけいる隙を与えません。日本がネクストレベルにいったと思わせた。この試合での完敗は、韓国に相当なショックを与えました。
日本のサッカーは、アジアレベルでないと感じた試合。そして、香川も2得点しその決定力の高さも見せつけます。

ブラジルWC3次予選開幕 初戦、対北朝鮮戦 11.9.3 UP
WC3次予選の開幕戦、ホームでの対北朝鮮戦。ホームでの開幕戦は勝利が必須でしたが、怪我で本田と長友が欠場。特に本田の不在は大きく、トップ下に柏木が入りますがほとんど機能せず。この辺から本田依存の日本代表のカラーを感じます。
北朝鮮は、ガチガチに守備を固めあわよくばカウンターで1点狙い。日本代表も攻めますが決めれません。
このままスコアレスドローはまずいぞ~と思っていたところ、救ったのがDF吉田麻也。清武からのクロスを見事にヘッドで決めます。アジアカップでの初戦を彷彿させました。

負けないザッケローニJapan! 対ウズベキスタン戦(アウェー)11.9.7 Up
就任から負けないザッケローニJAPAN。3次予選の最大のライバル。ウズベキスタンとアウェーで対戦。タフな試合となります。ケガで本田と長友がが離脱しているのがひびいている日本代表。
長谷部をトップ下にしたりとこれまでにない選手起用もします。
ウズベキスタンは、経済発展と共に、サッカーも強くなってきた。今後も韓国、オーストラリアにつぐライバル国になりそう。
ウズベキスタンは出だしからギア全開。なんとか日本も防ぎますが、ストロングポイントの左の攻撃がない。こういう時、右サイドの内田がひかる。そのクロスを今日は左にはいった岡崎が泥臭くダイビングヘッド。この試合敗れていたら3次予選も危険だった。
本田、香川の活躍に隠れてしまうけど、ザッケローニJAPANの得点王は岡崎!

対タジキスタン、8-0の完勝だけど、さほどうれしくない 11.10.11 UP
アジア3次予選、3試合目・対タジキスタン戦。ハーフナー・マイクの存在感と新たな日本代表の武器になり得るかと感じたゲーム。サイド攻撃を起点とする日本代表にとって、中央にしっかりとしたターゲットの存在は大きい。
しかし、結局ハーフナーは、WC前になると召集されなくなります。これまでのパスサッカーができれば、ハーフナーのようなターゲットは不要という結論に至ったのだと思う。
しかし本番ではパワーplayをするという。逆にパワーplayに頼らざるをえない状況に追い込まれた感じ。

ブラジルWC最終予選初戦、対オマーン戦、快勝です! 12.6.3 UP
アジア3次予選は3勝1分2敗(北朝鮮とウズベキスタン)で実は2位通過で最終予選に進みます。1年にも及ぶ最終予選が、オマーン、ヨルダン、イラク、オーストラリアとの対戦で始まります。その初戦、ホームでオマーン戦。これもザッケローニがベスト試合の一つとして上げている。

この時のザッケローニJAPANのザッケローニ哲学を熟知した選手のベストの布陣でしょう。
長友の左サイドからの崩しの華麗なパスワーク、そしてフィニッシュの本田のゴールはまさにザッケローニJAPANの攻撃コンセプトの象徴的なゴールだった。

対ヨルダン戦、完勝! 最終予選2連勝、パーフェクトなスタート! 12.6.8 Up
最終予選、ホーム2連戦での2連勝がその後の戦いを大きく有利にさせたのは間違いない。そしてその中で、さらに進化する前田を感じた。最終予選、前田の存在なくしてその突破はなかった。しかし、13年辺りからJでの不調がそのまま代表にも影響してか、招集もされなくなっていきます。

完全アウェー、対フランス、歴史的な初勝利! 12.10.4 Up
フランス代表のホームスタジアム、パリ郊外にある"スタッド・ドゥ・フランス"に我が日本代表がのりこみます。8万人が収容できるビックスタジアム。完全アウェーです。
前回この地での対戦が01年3月、98年のWC優勝、00年の欧州選手権も優勝という偉業をなしとげたジダン率いる最強のフランス代表と対戦した日本代表。アンリ、トレゼゲ、ジダンらに決められ5-0という敗戦。世界との差をまたまた感じた試合でした。
ザッケローニJAPANが当時ランキング13位のフランスに挑みます。この試合、怪我で本田、前田を欠く。完全アウェーに萎縮気味の日本代表、前半はいいところがありませんでした。相手の猛攻を川島と今野、吉田が防ぐ。
しかし後半、パスandムーブを思い起こし、前半とはまったく別のチームのようなすばらしい動きと連動性がうまれていきます。フランスのプレスも弱まり日本のリズムにもなります。
フランス代表の決定力のなさも深刻で、このままドローかと思っていたら、相手のコーナーキックからのこぼれ球を今野が拾い、一気に前線へ攻め上がります。長友も連動して上がります。90分守り抜いてもまだこれだけのスピードとスタミナ。圧巻でした。今野から長友につなぎ、同僚のカッサーノの「最後の最後までフィニッシュの選手を見極める」という助言を実践し、自分では打たずに、冷静に中央の香川に折り返し、香川のすばらしいバランスでのゴール。今日の試合、今野の読みはすごかった。
相手のホームスタジアムで勝利したのは歴史的な1勝でした。

対オーストラリア戦、祝・ブラジルWC出場 しかし・・・ 13.6.5 Up
ザッケローニ監督、見事にブラジルWCの出場権を得ます。これがサッカー協会から課されたぜったい条件だったのでザッケローニも一安心でした。当初、2年契約でしたが、確実に日本サッカーを前進させ結果も出すザッケローニJAPANに監督交代の言葉など出るはずもなく引き続きのワールドカップまでの契約が更新されます。
またまた一番でWC出場を決めた日本。WCに向けてのチーム作りが早くもスタートできることになります。しかし、今思うとそのアドバンテージは活かせたのか??

コンフェデレーションカップ開幕!初戦ブラジル戦、日本はどこまでやれたのか!?13.6.18 Up
WC1年前の前哨戦を開催国ブラジルで体感できます。その初戦はブラジル。
前年の10月の親善試合では、4-0という大差でしたが、点差ほどの完敗感はなかった。ブラジル相手に、正面からぶつかった。ブラジル相手に、日本のサッカーが通じた局面もあった。
しかし、ブラジルは日本のミスは見逃さず、得点のチャンスがあるともれなくゴールした。その積み重ねでいつのまにか4点差になっていたという感じでした。
今回は、ブラジルのサッカーのリズムに日本はついていけないという感じ。日本のサッカーに余裕がまったく感じれなかった。相手のエース・ネイマールに決められてからはブラジルコンプレックスが全開。
特にこの試合、DFの吉田麻也に厳しさを感じた。ブラジルの攻撃を抑えれない。マークのチェックが甘くフリーにさせる。3点目なんか、もうバテバテで脳も体も動かないって感じ。今野はまだ通じていたけど、吉田麻耶、世界のトップクラスとでは厳しいわと思った。

コンフェデ2戦目、アズーリと互角以上の戦い ☆スタジアムのオーレコールに感動した☆13.6.20 Up
ブランデッリ監督の元ユーロ準優勝のイタリア代表の試合です。ザッケローニ監督も、母国とのガチ試合は想定していなかったと。この試合もベストゲームの一つ。
前線からのプレス、全員が攻め、全員で守るスタイルは両者とも似てる。
攻守の切り替えの早い見ごたえのある本当に面白いゲームでした。それはサッカーをわかっているブラジル国民から、日本のパスが回る度「オーレ」の声がスタジアムに響き渡ります。
WCでもいいところまで行くのではと思ったイタリアを互角以上のゲームができたのは自信になったにちがいない。この試合、おれもザッケローニJAPANの中でも最高にエキサイトした試合でした。

コンフェデ3戦目、対メキシコ ☆ コンフェデ3連敗で見えた課題 ☆13.6.24 Up
コンフェデ3連敗です。課題も明確になりました。
一つは、ディフェンスの強化。現在の、吉田麻也と今野のセンターバックではワールドクラスの攻撃を防ぎきれない。
日本の生命線、ボランチの強化。遠藤・長谷部でいけるのか。遠藤のパスセンスは武器だけど、スピードと体力がどうしても難点。今日の細貝、悪くはないけど、控えめというか無難というか。球を、ただ前線に渡すだけって感じ。積極性が欲しい。
そして何よりもスタミナです。日本のこのサッカーをし続けるには相当の体力とスタミナがいります。だいたい日本の動きが悪い時、コンディションが暑くて、後半ばてるとか。連戦が続き終盤ばてて頭も足も動かなくなるとかのパターン。ワールドカップ優勝、というか決勝トーナメントを視野に入れるなら、選手層の厚さとスタミナの強化が求められる。

東アジアカップ第2戦、対オーストラリア ☆日本代表の可能性を感じた☆ 13.7.26 Up
海外組は招集せずに、Jリーグで活躍する選手を中心に編成された東アジアカップ。その中で、最初に輝いたのが大迫でした。調子の上がらない前田に代わってすごい可能性をもったトータルバランスの優れたFWの登場に喜びました。
そしてボランチ、山口蛍の存在も感じた試合となります。そして彼がボランチながら大会のMVPとなります。

東アジアカップ最終戦 宿敵・韓国戦 ☆ 東アジアカップの収穫 ☆ 13.7.28 Up
そして柿谷の存在感を感じる。決めて欲しい時に決めてくれるフォワードが登場した。本田も絶賛。暗にこれまでのFWのバランスの悪さを指摘したコメントが、けっこう代表内でも不評をかった気がするけど。
コンフェデで世界との差を痛感したけど、可能性を感じさせる新しい選手が登場した。
オーストラリア戦の斉藤のドリブルからのゴールは、今でも記憶に残るワールドクラスのゴール。クレバーで抜群のロングパスを持つ青山の存在も知った。
手薄なセンターバックも、森重もやれるという事をしめした。
前回の南アフリカWCでも、大会前に本田がブレイクしたけど、柿谷にもその可能性を感じた。
中国、韓国、オーストラを下し、海外組抜きのチーム編成で(といっても他の国もベストメンバーではないけど)東アジアカップを獲得します。

日本代表・欧州遠征 2連敗 ここにきて停滞の原因は!? 13.10.17 Up
ワールドカップ前に、日本代表は欧州遠征を二つ組みます。その第一弾が、セルビアとベルラーシ戦。ただ両国ともWCの出場は逃しています。がセルビアはWCに出れないとは思えない強国でした。欧州のレベルの高さを感じます。個人的にはパッションを感じない試合で、日本代表大丈夫か?と思った2戦だった。
ザッケローニの取り組みとしては、アウェーとホームでチームパフォーマンス差が出る原因を探りたかったという事を述べていましたが、そこを今追求するのか?っていう思いはもった。
3バックも試しますが、今回で見切った感じ。
本田は、敗戦後のインタビューで、チームとして新たな事をチャレンジしている、ぶれてはだめだという発言をしていましたが、素人の私には、何にチャレンジしているかはわからなかってけど、最近のスポーツ新聞の記事でその事が出ていました。けっこう衝撃だった。
ザッケローニサッカーの攻撃の最大のストロングポイントは、左サイドの長友が駆け上がり、香川、本田との連携から攻める。そして右サイドで待つ岡崎が詰めてゴールするというもの。左サイドが攻撃の起点で、右は守り重視。原則、サイドチェンジは禁だというもの。それを本田をはじめとする主力組が、サイドチェンジの解禁を直訴し、ザッケローニも一部認めたというもの。
よくおれも積極的なサイドチェンジをすればいいのにと思っていたけど、あえてさせていなかったのかと驚いた。
ワールドカップ前に、これまでとは違う新たなコンセプトのスタイルを模索していたんだな。

欧州遠征 対オランダ戦 復調!日本代表!! 13.11.17 Up
欧州遠征第2弾、欧州遠征第2弾、世界ランキング・5位のベルギーと8位のオランダとマッチメイキングができた事は最高でした。それもアウェーで!ブラジルWCでも優勝候補に挙げられる2国。
ファン・ペルシと前回南アフリカWCでもやられたスナイデルがケガで不参加というのが残念ではありますが、ロッベンを筆頭に迫力あるアタッカー陣の攻撃を防げるかというのも見どころでした。キックオフ、最初の10分で、これまでの代表とは違う動きなのがわかります。ほんと前回の欧州遠征は、パッションを感じず、ほんと日本代表大丈夫なのか!?と思うほどでしたが、連動性ある切れのある動きがもどりました。
しかしさすがオランダ、日本のミスは見逃さないし、的確なサイドチェンジからロッベンにわたり見事に決められる。前半で2-0という流れに、やはり世界の一流国には太刀打ちできないのかと思っていた空気を払拭したのが、1トップに入った大迫のゴール。吉田麻也が高い位置で奪ったボールを、長谷部につなぎ、長谷部からのスルーパスを大迫がダイレクトできっちりコースに決める。前半終了前に1点を返し、日本に勇気が戻る。
大迫のすごい所は、意気消沈気味な時に、流れを一気に変えるゴールを決める所。東アジアカップの時もそうだった。今までの流れから、今日はだめかなと思っていたところに、ゴールを決める。
後半、香川、遠藤が入り、日本のパスサッカーはオランダを圧倒する。その中で、後半15分、右サイドを駆け上がる内田に遠藤がミドルパス、内田は岡崎、本田を経由してペナリティーエリア内の大迫へ。大迫も瞬時に本田へパスを出し、本田がそれをダイレクトにシュート。見事に決まります。オランダ相手にこの崩しができるとは!
ついにオランダからも勝利することができるかと思った試合でしたが、そのまま同点で終了。しかし、たしかな手ごたえをもった試合でした。守備陣も奮闘した。山口蛍の守備力も光った。

対ベルギー戦、2013年最後を締めくくる、ザッケローニJAPANの集大成のような試合でした 13.11.21 Up
2013年の最終試合。FIFAランキングも5位と現在、急上昇中のベルギー。ワールドカップでも旋風を巻き起こした。
酒井高の危機意識の薄い怠慢playからベルギーに先制されますが、内田に代わって先発の酒井宏の高速クロスを柿谷がヘッドで決める。屈強なベルギーディフェンスでクロスからのヘディングが決まるとは驚き。
後半、遠藤、岡崎も投入。日本代表、オランダ戦から中2日ですが、走りまくりです。圧巻は本田。今日の運動量はハンパない。司令塔としても的確なパスをだしまくり。危険を察知すると、一気にもどってディフェンス。
遠藤の勝負勘というか、嗅覚もすごい。そこから本田につながり、本田は右足でゴールを決めます。さらに柿谷からの浮き球を岡崎が決め、まさかの3点目。
その後、圧力を強めるベルギー。吉田麻也が裏をとられ決定的なシーンもありますが川島が防いじゃうんだよな~。その後、セットplayで1点差に詰め寄られますが、選手交代も含め的確に冷静に対応しそのまま逃げ切ります。
この試合も日本のポゼッションサッカーが機能します。
この欧州遠征で日本代表は相当の自信になったはず。我々もそう思った。ワールドカップでも今日みたいな素晴らしいサッカーが展開されるだろうと思った試合でした。

2014ワールドカップイヤー初戦、対NZ -にしても本番までの強化試合が少なくないか!?- 14.3.6 Up
14年のワールドカップイヤーの初戦が3月のニュージーランド戦となります。前回の欧州遠征から4カ月ぶりの代表の試合。また次回全員そろうまで2ヶ月空くという。
今にして思えば、この辺のスケジュールはどうだったの?と思う。
ニュージーランドは、NZも大地震にみまわれ、前回流れてしまった親善試合をザッケローニの強い意向で再度組んだそう。
WCに向けての23人を見極める試合でもあったと思う。4点入れたけど、2失点はいただけなかった。

WC直前、USA合宿、対コスタリカ戦 ☆ザッケローニの方向性に確信をもった☆14.6.5 Up
本番前のUSA合宿でいい調整ができている印象。WC出場国のコスタリカ相手にも、日本のサッカーが展開されます。今にして思えば、コスタリカは、死の組と言われたグループDで、なんとウルグアイとイタリアを破りトップで本戦へ。そして日本のグループを勝ち上がったギリシャにもPKで勝利し、続くオランダにもPK戦までもつれこみ敗退。見事に負けなしでベスト8。
そのコスタリカ相手に、日本は遠藤、香川、柿谷が決めて3-1の完勝。
大久保もいい感じでチームに融合している。攻撃陣を引っ張っていたのは香川。逆に本田は調子が上がらず心配。しかし、本番で香川は本領を発揮できないという・・・この試合で、ワールドカップに向けての順調な仕上がりを感じたのに。

ブラジルWC初戦、対コートジボワール これがWCの初戦の重圧なのか!?ザッケローニも混乱 14.6.5 Up
ついにブラジルワールドカップの初戦です。すべてはこの日のためにあったといっても過言では
ないでしょう。
ザッケローニ監督はこの11人で初戦に臨みます。

今野がスタメンでないのは驚いた。大迫の1トップも想定外だった。
前半、双方固い。これがワールドカップの重圧なんでしょうか。
しかし、前半15分、日本のストロングポイント、左サイドの長友の上がりから本田へパス、そのまま本田が左足をふり抜きズドン!見事なゴールが突き刺さります。キーパーも一歩も動けず。
これで日本もリズムが出るかと思ったら、まだかたい。
選手の後日談にもよると、このゴールで逆に守りにはいってしまったと。
コートジボワールの監督、42歳のラシーム監督はけっこうな策士だと思うし、日本をよく研究していた。この監督、今後も実績残しそう。
コートジは日本の左サイドを執拗に攻めた。それにより香川が完全に消された。前線からのプレスもかからない。本田へのマークも厳しい。
日本代表の選手の連動ができない。微妙なズレがどんどん膨らんでいく感じ。
ドロクバがスタメンでないのは喜んでいたけど、これもラシーム監督のプランだった。その読み通り、途中投入のドロクバに見事に日本代表は動揺した。
そして右サイドから速いクロスをニアに入れられ同点ゴール。
ここから気持ちの切り替えが必要なのに、動揺は収まらず、立て続けに左サイドをつかれまたまたゴール。
ザッケローニも、本田を1トップにし、岡崎を左サイドに変える手当をする混乱ぶり。最後には、DFの吉田麻耶を上げ戦術として捨てたと述べていたパワーplay。
必勝だった初戦、2対1の逆転負けです。
試合後、選手は口々に「自分たちのサッカーができなかった」と述べていますが、今思えば、「日本のストロングポイントが消され自分たちのサッカーをさせてもらえなかった」感じ。
試合の中で、柔軟な対応ができず、精神的に動揺したまま試合を終えた。

対ギリシャ戦、迷走ザッケローニ・・・選手もアイデアがなさすぎ 14.6.21Up
追い込まれた第2戦。センターバックは、今野と吉田。期するものがあったと思うけど、香川はスタメン落ち。1トップは、柿谷かと思ったけど、今日も大迫。
違和感があったのが、左サイドからのクロスを受ける右にやり慣れた岡崎ではなく大久保を起用。大久保は、前回の南アフリカWCでも左をしてたから、そっちでもいけたと思うのに、左に岡崎をもってきます。
これも最終的には勝ちきれなかった伏線か。
退場で1人少なくなったギリシャを攻めあぐねます。
左からのクロスに固守しすぎなのか、全然恐さのないクロスは、屈強なギリシャディフェンダーにこどごとく跳ね返されます。
ギリシャは、この試合引き分け狙いです、元々守備の強いギリシャが、1人少ないとはいえ攻めずに引き分け狙いに絞られると厳しい。かえって11人の方がよかったと思えるくらい。
中央に鋭い縦パスを入れて、ペナルティアエリア内に攻め込むとか、右サイドから崩すとか、いろいろすればいいのに、ワンパターンのクロスばかり。
後半、大迫を下げ香川の投入があるけど、岡崎の1トップにこれまでもいい印象はない。
3人目の選手を替えることなくタイムアップ。
これがザッケローニJAPANの最終形のスタイルなのか。なんか後退しているようなサッカー。もうほとんど後がない状況です。

ザッケローニJAPAN終章 -敗因は選手のおごりと監督の采配ミスだと思う-14.6.26 Up
この最終戦は、遠藤、長谷部のボランチと柿谷の1トップで、これまでのザッケローニJAPANの最強の布陣で臨んでほしかった。
しかし、ボランチは青山、1トップは大久保。このスタイルは、明らかにWC前のテストマッチでの青山からのロングパスを受けた大久保のイメージが残ってる。
これが左サイドだけでない、別の攻撃オプションと言えばそうだけど、これまで積み上げたものではない。大久保も当初はジョーカー的な起用だったと思うけど、ここにきて1トップの先発起用。これまで積み上げたザッケローニJAPANではない。
出だしから、双方速い動き。コロンビアもBチームとはいえ動きはよくプレスも早い。
しかし、日本代表も負けずにしっかり前線から連動した動きもみせパスもつなぐ。
そんな中、前半17分、相手のカウンターに今野のスライディングがはいる。しかし、今回は相手の方が一歩速く、ボールではなく足へ。これは文句なしのPK。1点献上します。
日本の不得意とするカウンターの対処がここでもできなかった。最終的には、今野の所になってしまったけど、相手の攻撃を遅らせれなかった守備の連動性の不備もある。
勝たなきゃいけないのに、致命的な1点先行。かなり絶望的な展開。
あきらめムードの中、前半のロスタイム、本田のクロスを受けた岡崎がヘッドをニアに決める。これにはビビった。ウソだろって。すごい岡崎。やはり右サイドの方が生きた。
前半で追いついた。そしてなんとギリシャもコートジに勝っているという。希望がそこにある。
しかし、後半から入ったロドリゲスに、日本の希望は木端微塵にされます。
世界の強豪とも、互角にやりあえるレベルにきたと思っていたけど、安定した形で表現されなかった。気候やコンディションですぐに影響された。
世界との差は間違いなく縮まってはきたけど、まだ差がある。やはり1対1ではほとんど勝てないし、しかけようとする選手も少ない。
「優勝」を口にする選手もいて、我々もまんざらでもない空気だったけど、ちゃんちゃらおかしかったのである。
惜しいところまでいったけど、やっぱり4-1という結果が、予選リーグ1勝もできなかったという事実が今の日本代表の力だったと受け止めるしかない。
こうしてザッケローニJAPANの物語は終わった。本番前のUSA合宿でのテストマッチも良い仕上がりだった。選手たちもやれる自信があったろうしやれると思った。コートジボアール戦の本田のゴールで予選突破を確信した。まさかこんな結果がまってたとは。
敗戦後、メディアは続々と原因を探っています。
岡田監督の時は、これまで積み上げてきたものはある意味何だったの的な大方向転換だったけど、結果を出したから非難されなかった。
ザッケローニJAPAN、進化した日本代表が1勝もできなかったという現実は重い。
8年前のドイツWCはメンタルの弱さを感じた日本代表。まだ世界にビビっていた。しかし4年前の日本代表は、メンタルが強かった。ある意味、開き直っていた。世界は強いけど、弱い日本をありのまま受け止め強さを発揮した。
今回のチームはまたメンタルの弱さを感じた日本代表になってしまった。ある意味、世界に近づいた自負があったが、その自信を叩き壊され崩れていった。苦境に陥った時にそれを跳ね返す強さがなかった。
そこはチームの中で、鼓舞する選手が少なかった感がある。エリート的な欧州組とそれ以外の者に微妙な温度差もあった感じがする。
あと選手が言っていたけど、相当研究されていたと。日本は自分たちのサッカーを貫く言葉を事あるごとに述べた。そのストロングポイントを消されたとき、それに代わる代替策をもちあわせていなかった。
そしてザッケローニの迷いを随所に感じた。クラブチームで多くの修羅場をくぐってきた名将も、ワールドカップの舞台はそれまで感じたことのないすごいものだったに違いない。
ザッケローニ、引退もほのめかしてるけど、このまま終われるはずがないと思う。必ずどこかの代表監督になり、結果を出してくると思う。この日本での経験を糧に。
1勝もできなかったのも悔しいけど、これまで見せてきた日本のサッカーが展開されなかった事、日本のサッカーはこの程度だと思われたのが悔しい。
4年に1回の舞台すごいです。スペイン、イングランド、イタリアも予選リーグで敗退しているのです。そして絶望的と思ったギリシャが決勝トーナメントに進出。あきあめない強い精神が何よりも必要な事がわかります。
ザッケローニとともに歩んだこの4年、とても残念な結果に終わったけど、日本のサッカーはけっして後退していないと思う。
ザッケローニの哲学は日本代表に受け継がれる。
そして4年後のロシアワールドカップに向けての新たな旅が始まる。メキシコのアギーレ監督が有力視されているけど、ちょっと疑問。ワールドカップでメキシコ代表の指揮を執り、日本の目指すパスサッカーを展開するけど、メキシコ代表に怖さを感じなかった。パスは面白いように、華麗に回るけど、フィニッシュの恐さがなかった。予選リーグは突破したけど、いつもベスト16どまり。
日本の事を良く知っている人が監督になってほしいな~。さらにまたあらたなエッセンスを加えれる人がいい。
最後に、ザッケローニをサプライズで見送りに行った長谷部と内田は素晴らしい。
ザッケローニ、ありがとう。