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ロシアW杯、セネガル戦 こんな屈強な相手に、チーム力と勇気と半端ない集中力で戦った。西野采配も見事!

2018年06月28日 | 日本代表(サッカー)
 日本代表の近年稀にみるベストマッチをこのロシアワールドカップの舞台でするとは。見てるものに何かをうったえるような試合でした。世界のメディアも賞賛している。相手チーム、セネガルのセス監督さえも。
 こんな感動は、2013年、観客も日本代表のパスが通る度にオーレの声援を送ったコンフェデでのイタリア戦を思い出す。あれも日本代表がゾーンに入っていた印象。

 まずは注目のスタメン。

 

 前回のコロンビア戦を戦い抜いた11人の戦士をそのまま起用します。変にいじらなかったこともよかったように思います。
 双方とも集中して試合に入ったと思います。
 しかし、セネガルは開始からキアをあげてきます。1ボランチにして、前線は3トップ気味。そして2攻撃的MFとかなりの攻撃的布陣。
 それで攻撃的圧力をかけてきます。
 日本代表も、集中して、的確なポジショニングをとり速いテンポでパスをまわしかわしていきますが、セネガルは屈強という言葉とはまたちがう、しなやかなバネとスピードと強さで日本代表に迫ります。
 そして前半10分過ぎ、攻め込まれたゴール前の混戦で原口のクリアが中途半端になり相手にわたり、シュートを放たれるもGK川島がパンチング。詰めていた相手エース、マネがあわせゴールされる。まさかのパンチングなんですが、川島も判断ミスを悔やんでいる。
 開始から相手の攻めの意識をビンビンに感じ、こちらのミスもあるけど先制され、意気消沈気味。
 正直なところ、セネガル、強いわって。
 しかし、日本代表の選手と西野監督の闘志は衰えていませんでした。
 西野監督は、変則気味に最終ラインからビルドアップするとき、長谷部を下げ3バック気味にし両サイドを高めの位置にとり、柴崎を軸にパスをまわしはじめます。

 

 トップ下は香川ですが、コロンビア戦以上にマークにあい起点にはなれない状態。そんな中、ボランチの位置から長短のパスでするどいパスを供給するのが柴崎でした。
 まさにレジスタ。イタリア代表のピルロを思い起こさせます。
 柴崎がすごいのが、パスだけでなく、ディフェンス。的確なスライディングと体のいれ。ファールギリギリの所で、相手のユニフォームをつかんで防いだり、柔道の投げ技みたいなものもあって、「やばい、カードもらう」って思ったけどセーフだった。
 セネガルのプレスも速いし、スピードに伸びもあって予測不能の動きで迫られる中、柴崎は、的確なポジショニングと広い視野でパスを供給し続ける。
 その流れで前半34分、柴崎から左サイドの長友へロングパス、長友がなんとかトラップし、それが乾へわたる。ボールを受けた乾は迷いなく得意の角度からシュートし、キーパーの横を抜けネットに突き刺さる。まさかの同点ゴール!!パラグアイ戦でもいれた得意のコース。デルピエロゾーンじゃないけど乾ゾーンだよ。
 一気に空気感が変わる。
 川島の悔やまれる失点はあったけど、カウンターで抜けられての1対1のシーンのシュートは防いでくれた。あれも危険だった。その後は安定感取り戻す。
 1対1で前半を終えれる。

 後半、そうチャンスも作れないだろうから、決定機をぜったいに決めなければ厳しいのではという思いがあった。
 引き続き日本代表の選手の勇気をもったプレイは続く。
 後半15分、相手のバックパスを奪い、攻め時もわかっている柴崎がすぐに右サイドの高い位置にあがり原口がパス、ダイレクトに中央にグラウンダーのボール、そこに大迫がドンピシャで詰めるも足にあわず空振り。これは決定的だった。
 後半20分、また攻め込んだ乾が得意の角度でシュート、惜しくもバーを直撃。これ入っていたらパラグアイ戦の再現の2ゴールだった。
 その後、乾のボールロストせ攻め込まれるも乾自身のイエローで防ぐ。
 
 この決定機を2度逃し、なんかまずいなと思っているとセネガルも前への圧力をさらにかけてきて前線に人数をかけてくる。
 ゴール前に折り返されたボールが右に転がりサイドから走り込んできた相手右SBにシュートを放たれゴールを決められる。
 後半26分の痛い失点。

 しかし、日本代表選手の闘志は燃え続けます。
 西野監督もすぐさま香川を替え本田を投入。その後、原口に代わり岡崎。2トップ的なポジションになる。



 そして後半33分、ボールのコースを読んで奪ったDF昌子からのするどい縦パスで攻撃のスイッチが入る、ゴール前の混戦から大迫がクロス、キーパーがはじき、こぼれた所を長友が中央へ、そこにいる本田が冷静にゴールにおしこむ。ここにきてまさかの同点ゴ~ル!!!
 信じれません。ハリルホジッチ体制だったら、ロシアの地に立っていなかったであろうこの男が決めます。W杯3大会連続のゴールという記録もうんだみたい。そして先発ではなく途中出場でジョーカー的な働きをする本田は、今後も相手にとっては脅威になると思った。
 日本代表のこの底力はなに??なんなの???

 その後も、日本代表は走り続けます。セネガルの方は意気消沈気味。なんだか肘打ちファウル多いし。
 後半42分、乾に代わり宇佐美。
 乾は攻撃だけでなく守備もよくバランスとれてて、宇佐美派のおれだけど、ここで宇佐美がはいってバランス崩れないかドキドキした。でやっぱ宇佐美の戻りに危うさ感じたけど、ドリブルで攻め込むシーンもみせる。
 そしてホイッスル。
 2-2の同点で試合が終わる。

 勝てた試合のように思う。でもよく2回先制されておいついた、こんなしぶとさいつの間に日本代表にあったんだ。
 柴崎、長谷部のボランチがめちゃよかった。吉田、昌子のセンターバックも屈強な相手に踏ん張った。酒井宏、長友もマネに対峙した。
 乾ゾーンからのゴールで日本代表は勇気を取り戻した。直前の親善試合でパラグアイを対戦して、乾は2ゴールあげたけどあのいい感覚が残っているのだと思う。ほんとパラグアイにもあらためて感謝。
 ゴールを決めた乾、本田も見事だけど、その中でボランチの位置からゲームを組み立てた柴崎がすごかった。 
 アギーレによって柴崎が登場したとき、天才MFが登場し、次のW杯の中心になると思った。
 しかし、スペインに移籍しての環境への適応にも時間がかかり不調な時期もあったけど、ハリルホジッチのスタイルにフィットせずあまり呼ばれなかった。
 ある意味、香川、本田というビックネームの陰に隠れて相手国も柴崎をそんなにマークしていなかったかも。
 そしてここにきて日本代表の秘密兵器のような活躍となった。
 これもハリルホジッチの皮肉。

 でも今日で決めたかった。3戦目のポーランド戦にもつれ込むのにやはりワールドカップの怖さを感じる。

 ポーランド対コロンビアもみたけど、ランキング的にはTOP10内にいるポーランドが上だけど、試合内容はコロンビアが圧倒。
 ゴールの虎、ファルカオも決める。クアドラードの活躍、右サイドのクアドラード速い。よく長友抑えてたなと。そしてハメスのパスと攻撃もするどい。
 攻守にポーランドを圧倒。
 ポーランドのエース、レバンドフスキに決定的なボールが渡らず、いまだに不発。ポーランド、TOP10内の国とは思えない戦いだった。組織力は感じるけど突き抜けたものがなかった。3-0で敗れたポーランドは、決勝トーナメント進出の可能性は消え失せたけど、意気消沈で日本戦を迎えるとも思えない。
 レバンドフスキなんて、確率的に言えばそろそろ1ゴールあげてもいいのではと思うし。

 しかしチーム力とタレントでも日本代表が優ってると思う。日本代表におごりはない。
 引き分け以上で決勝トーナメントだと思うけど、日本代表に引き分け狙いの試合はできないよ。負けたら敗退の気持ちでいったほうがいいと思う。
 そして決勝トーナメントで勝利しよう!!



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