
先月、お出かけした時、立ち寄りました。このエヴァンゲリオン展、2013年から全国の会場を巡っているようです。東京、大阪、名古屋、福岡と都市部や長崎、宮城、香川、山口等の地方もまわってる。会場も美術館のような所で展示されていて、エヴァンゲリオンはアニメ作品ではあるけど、まさに芸術の域に到達していると思わせる。
松江の島根県立美術館は湖に面する落ち着いた気品のある美術館。

入口もネルフのロゴがあり、司令室のようでいい感じ。

中に入り会場入口には、エヴァの模型とロンギヌスの槍(←エヴァを見たことない人には何?って感じだよね)が展示してある。表は自由に写真が撮れる。

私のBlogでも作品をとりあげ、いろいろ考察していますが、エヴァンゲリオンはアニメ作品とは言え革新的なものだと思います。物語としては文学作品という方もいる。そしてアニメ作品を、アートとしてこうして美術館で展示するというのも珍しいと思う。総監督、制作の庵野秀明氏は、エヴァンゲリオンを単なるアニメ作品として捉えてもらいたくないという思いがこの全国行脚の美術展に込められているようにも感じる。
本展は映画『ヱヴァンゲリオン新劇場版』シリーズを中心に、総数約1300点の作品・資料を展示してある。庵野秀明氏および制作会社カラーの監修で開催される展覧会。入場料金は当日で大人が1,000円
時間が2時間位あったので3回まわった。
キャラクターグッズも、その展示場所とのコラボ作品があったりといろいろ売ってた。今回もう一つの目的で行った多くの鳥と触れ合え美しい花で溢れているフォーゲルパークではちょっと強引なペンギン(ペンペンにかけてるのね)とエヴァのコラボもあったりと。

会場は老若男女、年齢層の幅も広かった。こんな年配の女性がエヴァなんか見るの?って意外に思ったり、いかにもエヴァヲタって感じの人もおらず。
現在進行中の新劇場版のFINALも待たれる所ですが、1995年にTV放送がされてからの、劇場版、そして新劇場版とこれまでのエヴァンゲリオンの流れから、貞本義行氏のキャラクターデザイン、絵コンテやレイアウトの資料が展示されている。
実際、我々は出来上がった映像しかみないので、その映像が作られるまでの流れがよくわかる。
アニメ作品の制作は、ほぼ同じような過程を踏むと思うのですが、今回こうした製作過程を見て、思っていたよりめちゃくちゃ細かいんだな~って。
そんな所まで見てないよという、都市部もそこまで綿密に描かれていたのかと驚いた。
新劇場版の『序』は、TV盤などのストーリーに沿ってて焼き直し的な感じのように思うけど、絵コンテやレイアウト等は参照しつつもまたゼロから作っているのもよくわかった。上映時間は『序』は1時間41分だけど、『破』は2時間。この美術展を見て新劇場版を見直したのだけど『破』の2時間の迫力はすさまじいものがある。
この作品を作り上げるのにどれだけの人と時間がかかったのか、と思う。
私が一番魅了されたのが、最後のエリアで上映されている『until You come to me.』という5分位の短編映像。「日本アニメ(ーター)見本市」というサイトで2014年にUpされた作品らしい。
セリフはなく鷺巣詩郎氏の雰囲気ある音楽を背景に静止画と動画がミックスされ展開される。
ガムラン風のイントロから物語は始まる。曲はアイルランド民謡の「Londonderry Air」(別称「Danny Boy」)。切なさと郷愁を感じシーンにフィットする。

サードインパクトが終わり、エヴァから射出された感じのシンジ君が雪のような中を一人で歩く。
その後の描写がサードインパクト後の世界のようです。

『破』の最後のシーンでサードインパクトが発動されますが、『Q』は、サードインパクトから14年後の世界が描かれており、サードインパクトが起こり世界はどうなったか?という辺りが描かれていません。で私のBlogで"空白の14年″について考察した記事がけっこう検索されていますが、この『until---』は、サードインパクト直後の世界観を描いているように思います。

地上に横たわっているキノコのような建造物。宇宙から飛来した命の種と言われている黒き月なのか。

瞬間ですが、シンジ君の内臓が刃物で突き刺さっているようなグロイ映像も流れる。
サードインパクト後の世界は、建築物があるもエヴァのなりそこないのような巨大な生物(インフィニティーか)が大量に溢れている。人らしきものはいない。
この虚無感的な感覚が自身の心と共鳴してしまう。
そして「再生」なのか「ループなのか」と思わせるシーンで終わる。
この映像は会場でみたい。
この映像見て感じましたが、Qではニアサードインパクトという表現がされていましたが、サードインパクトは不完全ながらも発動し、サードインパクトだったように感じた。
そして、使用されているこの「Londonderry Air」ですが、鷺巣詩郎氏の『Shiro SAGISU outtakes from Evangelion』に収録されています。
鷺巣詩郎氏のアウトテイク集という所に注目です。アウトテイクは、本編で使用されなかった未発表曲。そこが注目です。
そんな感じでまたエヴァンゲリオンの最終作「Final」を待ち望むわけです。3作目『Q』が公開されたのが2012年。6年も経ったんだなとちょっと驚いた。
エヴァを総指揮している庵野秀明氏は、2012年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』公開直後に鬱(うつ)状態になったという。
「6年間、自分の魂を削って再びエヴァを作っていた事への、当然の報いでした」という告白は衝撃でした。
そして2016年、エヴァのFinalを制作するために、Finalに向き合うため、一度エヴァから離れる必要があり、実写で『シン・ゴジラ』を制作し高い評価を得た。
漫画のエヴァンゲリオンは、なんとなく距離をおいていましたが最終巻の14が出て、どんな結末が描かれているのか見たくなり購入しました。そこには一つの完結の提示があります。そしてマリの秘密もありました。劇場版のFinalまではまだ時間がありそうなので、漫画版のエヴァンゲリオンをまたとりあげたいと思います。
その後、FINALについての情報は出ていませんが、2019年には公開されるのではと期待しているのですが。
いくらでも待ちますよ。中途半端なものは出して欲しくない。妥協して欲しくない。
度肝抜かれるエヴァンゲリオンがみたい。
エヴァンゲリオン展、島根の後は神戸で7.21~9.24で開催される模様。
芸術の域まで高まっているエヴァンゲリオンの世界を是非。
松江の島根県立美術館は湖に面する落ち着いた気品のある美術館。

入口もネルフのロゴがあり、司令室のようでいい感じ。

中に入り会場入口には、エヴァの模型とロンギヌスの槍(←エヴァを見たことない人には何?って感じだよね)が展示してある。表は自由に写真が撮れる。

私のBlogでも作品をとりあげ、いろいろ考察していますが、エヴァンゲリオンはアニメ作品とは言え革新的なものだと思います。物語としては文学作品という方もいる。そしてアニメ作品を、アートとしてこうして美術館で展示するというのも珍しいと思う。総監督、制作の庵野秀明氏は、エヴァンゲリオンを単なるアニメ作品として捉えてもらいたくないという思いがこの全国行脚の美術展に込められているようにも感じる。
本展は映画『ヱヴァンゲリオン新劇場版』シリーズを中心に、総数約1300点の作品・資料を展示してある。庵野秀明氏および制作会社カラーの監修で開催される展覧会。入場料金は当日で大人が1,000円
時間が2時間位あったので3回まわった。
キャラクターグッズも、その展示場所とのコラボ作品があったりといろいろ売ってた。今回もう一つの目的で行った多くの鳥と触れ合え美しい花で溢れているフォーゲルパークではちょっと強引なペンギン(ペンペンにかけてるのね)とエヴァのコラボもあったりと。

会場は老若男女、年齢層の幅も広かった。こんな年配の女性がエヴァなんか見るの?って意外に思ったり、いかにもエヴァヲタって感じの人もおらず。
現在進行中の新劇場版のFINALも待たれる所ですが、1995年にTV放送がされてからの、劇場版、そして新劇場版とこれまでのエヴァンゲリオンの流れから、貞本義行氏のキャラクターデザイン、絵コンテやレイアウトの資料が展示されている。
実際、我々は出来上がった映像しかみないので、その映像が作られるまでの流れがよくわかる。
アニメ作品の制作は、ほぼ同じような過程を踏むと思うのですが、今回こうした製作過程を見て、思っていたよりめちゃくちゃ細かいんだな~って。
そんな所まで見てないよという、都市部もそこまで綿密に描かれていたのかと驚いた。
新劇場版の『序』は、TV盤などのストーリーに沿ってて焼き直し的な感じのように思うけど、絵コンテやレイアウト等は参照しつつもまたゼロから作っているのもよくわかった。上映時間は『序』は1時間41分だけど、『破』は2時間。この美術展を見て新劇場版を見直したのだけど『破』の2時間の迫力はすさまじいものがある。
この作品を作り上げるのにどれだけの人と時間がかかったのか、と思う。
私が一番魅了されたのが、最後のエリアで上映されている『until You come to me.』という5分位の短編映像。「日本アニメ(ーター)見本市」というサイトで2014年にUpされた作品らしい。
セリフはなく鷺巣詩郎氏の雰囲気ある音楽を背景に静止画と動画がミックスされ展開される。
ガムラン風のイントロから物語は始まる。曲はアイルランド民謡の「Londonderry Air」(別称「Danny Boy」)。切なさと郷愁を感じシーンにフィットする。

サードインパクトが終わり、エヴァから射出された感じのシンジ君が雪のような中を一人で歩く。
その後の描写がサードインパクト後の世界のようです。

『破』の最後のシーンでサードインパクトが発動されますが、『Q』は、サードインパクトから14年後の世界が描かれており、サードインパクトが起こり世界はどうなったか?という辺りが描かれていません。で私のBlogで"空白の14年″について考察した記事がけっこう検索されていますが、この『until---』は、サードインパクト直後の世界観を描いているように思います。

地上に横たわっているキノコのような建造物。宇宙から飛来した命の種と言われている黒き月なのか。

瞬間ですが、シンジ君の内臓が刃物で突き刺さっているようなグロイ映像も流れる。
サードインパクト後の世界は、建築物があるもエヴァのなりそこないのような巨大な生物(インフィニティーか)が大量に溢れている。人らしきものはいない。
この虚無感的な感覚が自身の心と共鳴してしまう。
そして「再生」なのか「ループなのか」と思わせるシーンで終わる。
この映像は会場でみたい。
この映像見て感じましたが、Qではニアサードインパクトという表現がされていましたが、サードインパクトは不完全ながらも発動し、サードインパクトだったように感じた。
そして、使用されているこの「Londonderry Air」ですが、鷺巣詩郎氏の『Shiro SAGISU outtakes from Evangelion』に収録されています。
![]() | Shiro SAGISU outtakes from Evangelion |
鷺巣詩郎 | |
キングレコード |
鷺巣詩郎氏のアウトテイク集という所に注目です。アウトテイクは、本編で使用されなかった未発表曲。そこが注目です。
そんな感じでまたエヴァンゲリオンの最終作「Final」を待ち望むわけです。3作目『Q』が公開されたのが2012年。6年も経ったんだなとちょっと驚いた。
エヴァを総指揮している庵野秀明氏は、2012年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』公開直後に鬱(うつ)状態になったという。
「6年間、自分の魂を削って再びエヴァを作っていた事への、当然の報いでした」という告白は衝撃でした。
そして2016年、エヴァのFinalを制作するために、Finalに向き合うため、一度エヴァから離れる必要があり、実写で『シン・ゴジラ』を制作し高い評価を得た。
漫画のエヴァンゲリオンは、なんとなく距離をおいていましたが最終巻の14が出て、どんな結末が描かれているのか見たくなり購入しました。そこには一つの完結の提示があります。そしてマリの秘密もありました。劇場版のFinalまではまだ時間がありそうなので、漫画版のエヴァンゲリオンをまたとりあげたいと思います。
その後、FINALについての情報は出ていませんが、2019年には公開されるのではと期待しているのですが。
いくらでも待ちますよ。中途半端なものは出して欲しくない。妥協して欲しくない。
度肝抜かれるエヴァンゲリオンがみたい。
エヴァンゲリオン展、島根の後は神戸で7.21~9.24で開催される模様。
芸術の域まで高まっているエヴァンゲリオンの世界を是非。
![]() | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版 [DVD] |
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![]() | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.[DVD] |
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貞本 義行 | |
KADOKAWA/角川書店 |