前回までのあらすじ。
福田和也氏に小説書いてみませんかと言われ、エンタクシーで小説を書く事になったヤバオ。いろんな不義理とアドバイスを頂きながら、頑張って書き始めたがすぐにズルしてあっさりばれて、原稿を「赤入れ」というレイプされまくりでへこんでしまう。〆切りまで時間がないヤバオ。果たして間に合うのか?
もう、書く以外に方法はないなぁ、とか言いつつ、どうにか逃げ切る作戦を考えるが、なかなか思いつかない。家と店がジャマだ。この頃やたらと店辞めたい宣言をして、近所のクレヨンボーイズ達に「店あげるよ」と言いいまくる。
しょうがない。深夜1時に店を閉めていつものネットカフェに行こうかと思ったが、前回行った時店員に「お客様、ただ今和室の席が満席でして、空き次第ご案内させていただきますが、よろしいですか」
という顔覚え→客の嗜好理解→完璧な対応にびっくりしたので、今回は少し奮発して、個室ビデオスターリンに行こう!
ネットカフェは、天井がやたらと低く、オナラも出来ないし、周りが気になって仕方ない。個室ビデオスターリンならオナラもできる。宝島という名前のJICC出版みたいな名前も気に入ってる。
俺はビデオなんか観ませんよ、PCで原稿を書きに来たんだからねという気持ちで入店するなり「PCが使える部屋は空いてますか」
「2部屋あります」
よしよし、じゃぁ5時間パックのチケットを買って、ちょっと待てよ、最近のスターリンはお笑いの銀皿も置いてんのか、ふーん、この裏の棚は
肌色か、横は肌色、あーレイアウト思い出してきたぞ、このあたりに昔あった肌色は、あるねあるねちょっと抜き出してみるか、結局2本チョイスして、「ホテルがライバル」と宣言する部屋にペットボトルのお茶を買って入り、あー、銀皿借りなきゃよかったなぁ、どっかに隠そうと思い狭い個室を探すが、
どこにも隠し場所が見つからず、両手を真横に伸ばして伸びを
したら、隠し扉が
開いたので、「チャンス」と思い、そこに銀皿を隠したら、肌色と金キラシールが見事に融合した絵画の連続に興奮してしまい、毎度のことながら、ここにくると故郷長崎を思い出す。
皿うどんを知ってるかい?出前で皿うどんを頼むと、使い捨てのビニールサイズの赤キャップの容器にソースが付いてくる。大皿の皿うどんにそれをかけて食べると、んんまいのだが、そのビニール使い捨て容器(寿司のときは魚の形になってるやつ)が、たぶん俺が長崎出身だという事をJICCの宝島の奴は知ってて、
気を使って、
その容器に涙と同じ透明度と、都会の温さとまろやかさを封印した物と、「当店はホテルがライバルですから、食器等の洗い物はこちらのスポンジをご利用ください」
まったく用途のわからない長丸いスポンジと長崎を思い出す為の使い捨てしょうゆ入れをくれて、
さらに、中学の時の物理の先生が近藤だったんだけど、そいつのあだ名が「ムー」だったんですが、ほんとうに意味わかんない三点セットをくれて、銀皿の収納具合と、目の前にあるものをいかに代用していくか、がチョロズムの醍醐味だから、ペットボトルの蓋にお茶を注ぎ、スポンジの蓋を開けて、「何か部屋暑いな」でズボンを脱ぎ、間違えて透明醤油をコカンクスにこぼしてしまい、いけねぇ、何か拭くもの、そうだスポンジ、銀皿回って肌色、手はベトベト、ペットボトルの蓋もこぼして、ぬるぬる、銀皿チカチカ、もういいですか?
そんな愚行をしたあとの中学以来程の背徳感が遊びにきて、落ち込む前に、「あっ原稿原稿」と焦って書き始めたはいいが、手に汗握るスピードで
どんどん進む。そのうちなんだかわかんないけど汗とジュラッシックパークのコラボで、水を得た魚のごとく、手がヌルヌルしてきてそのうちキーボードまでヌルヌルになった時に、死んでやろうかこのやろー気分になって、窓はないけれどウインドウズ右下みたらもう朝だ。4時間40分経ってた。
途中でやめて、外に出て散歩。
店主が店員をむちゃくちゃ叱り飛ばす、環七の立ち食いうどん屋で、朝のトラック野郎ラッシュと肩を突きながら麺をつつく
。
今日は夕方から、新宿にて宮沢章夫、松本哉、ヤバオのイベントだ。
今日仕上げないと、イカン崎。朝からいつものネットカフェに入る。
どうにか書き始めるが、どうにも進まないので、暇つぶしにネットやってたらあっと言う間に2時間経過。2時間延長して書くが、書けない。
つうか眠い。
帰宅。少し寝て新宿へ。ネイキッドロフト楽屋に案内されて、
申し訳なさ程度に続きを携帯で打ち込んでたら、宮沢章夫登場!
緊張する。色々と話をしたいが、何を話せばいいのやら、というよりも話したい内容は本番で話すべきであって、今は話すべきではない。
キャパシティー博之こと松本哉は来る予感すらない。
二人。
あっ、そうだ、小説の事聞いてみよう!これ大正解でしょ。
書き方教わるのがいいんじゃない?
小説を書いてみませんか?と言われて、まさかのエンタクシーと聞いて
ビビリまくりながら、小説の意味がわからんどころか、「小説の書き方」というホームページを観ながら小説書いてるどうしようもなさだし、しかもそのページを信用しまくったせいで、わけのわからん「神の目線での声」みたいな、何の事だ
かさっぱりわかんない事書いてたから調度いい。
「宮沢さん、実は今、小説をかいてまして、、、、書き方がまったくわからないんですが、小説ってどうやって書けばいいんでしょうか」
「へぇ、どこかから依頼されて?」
「はい、エンタクシーです」
「あっ、エンタクシー、今日中田さん来ようかなぁーって言っ
てたよ」
聞かなきゃよかった。このプレッシャー、どうすんだ、おい、眠り二回の不義理以降中田さんには謝罪すらできてないじゃないか、もし来たら、今日は松ちゃん宮沢さんの頷き&相槌披露だけしようと思ってたのに、動かぬ証拠&プレッシャーの縛り地蔵で何も出来ねぇよ。
「でも、来れなくなったって連絡あったよ」
POW!
よかったぁ。
「締め切りはいつなの?」
「今日です」
「なんとか、なるよ、とにかく書いて、書いてみることだね」
この頃は本当に小説書かないといけないという膜がどこに行っても、何をやっても、それに支配されていて落ち着かない日々で、ヤバオの店で日
曜日にバイトをしてくれているチョンペこと井手実いわく「ヤバオ君が悩んでる時は、ただでさえ散らかってるレジ周り
がさらに汚くなってるから、よくわかる」と言われた。
翌日のお昼までに原稿を送りますいませんメールを、生田さんに送って、
どうにか翌日、気の聞いた店員がいるネットカフェで、書いて、書いてみる原稿を送信した。
つづく
●●●●
本日祝日でズルして飲みたかったんですが、門前仲町の魚三も大坂屋も休みで、しかも門前仲町の交差点にある旨いタコ焼きも休みでしたよ。祝日はどこも休みなんでしょうか?
4月4日の掲載記念イベントのチライヤーが出来ました。シランプリ&素人の乱に置いてるので踏んで下さい。
福田和也氏に小説書いてみませんかと言われ、エンタクシーで小説を書く事になったヤバオ。いろんな不義理とアドバイスを頂きながら、頑張って書き始めたがすぐにズルしてあっさりばれて、原稿を「赤入れ」というレイプされまくりでへこんでしまう。〆切りまで時間がないヤバオ。果たして間に合うのか?
もう、書く以外に方法はないなぁ、とか言いつつ、どうにか逃げ切る作戦を考えるが、なかなか思いつかない。家と店がジャマだ。この頃やたらと店辞めたい宣言をして、近所のクレヨンボーイズ達に「店あげるよ」と言いいまくる。
しょうがない。深夜1時に店を閉めていつものネットカフェに行こうかと思ったが、前回行った時店員に「お客様、ただ今和室の席が満席でして、空き次第ご案内させていただきますが、よろしいですか」
という顔覚え→客の嗜好理解→完璧な対応にびっくりしたので、今回は少し奮発して、個室ビデオスターリンに行こう!
ネットカフェは、天井がやたらと低く、オナラも出来ないし、周りが気になって仕方ない。個室ビデオスターリンならオナラもできる。宝島という名前のJICC出版みたいな名前も気に入ってる。
俺はビデオなんか観ませんよ、PCで原稿を書きに来たんだからねという気持ちで入店するなり「PCが使える部屋は空いてますか」
「2部屋あります」
よしよし、じゃぁ5時間パックのチケットを買って、ちょっと待てよ、最近のスターリンはお笑いの銀皿も置いてんのか、ふーん、この裏の棚は
肌色か、横は肌色、あーレイアウト思い出してきたぞ、このあたりに昔あった肌色は、あるねあるねちょっと抜き出してみるか、結局2本チョイスして、「ホテルがライバル」と宣言する部屋にペットボトルのお茶を買って入り、あー、銀皿借りなきゃよかったなぁ、どっかに隠そうと思い狭い個室を探すが、
どこにも隠し場所が見つからず、両手を真横に伸ばして伸びを
したら、隠し扉が
開いたので、「チャンス」と思い、そこに銀皿を隠したら、肌色と金キラシールが見事に融合した絵画の連続に興奮してしまい、毎度のことながら、ここにくると故郷長崎を思い出す。
皿うどんを知ってるかい?出前で皿うどんを頼むと、使い捨てのビニールサイズの赤キャップの容器にソースが付いてくる。大皿の皿うどんにそれをかけて食べると、んんまいのだが、そのビニール使い捨て容器(寿司のときは魚の形になってるやつ)が、たぶん俺が長崎出身だという事をJICCの宝島の奴は知ってて、
気を使って、
その容器に涙と同じ透明度と、都会の温さとまろやかさを封印した物と、「当店はホテルがライバルですから、食器等の洗い物はこちらのスポンジをご利用ください」
まったく用途のわからない長丸いスポンジと長崎を思い出す為の使い捨てしょうゆ入れをくれて、
さらに、中学の時の物理の先生が近藤だったんだけど、そいつのあだ名が「ムー」だったんですが、ほんとうに意味わかんない三点セットをくれて、銀皿の収納具合と、目の前にあるものをいかに代用していくか、がチョロズムの醍醐味だから、ペットボトルの蓋にお茶を注ぎ、スポンジの蓋を開けて、「何か部屋暑いな」でズボンを脱ぎ、間違えて透明醤油をコカンクスにこぼしてしまい、いけねぇ、何か拭くもの、そうだスポンジ、銀皿回って肌色、手はベトベト、ペットボトルの蓋もこぼして、ぬるぬる、銀皿チカチカ、もういいですか?
そんな愚行をしたあとの中学以来程の背徳感が遊びにきて、落ち込む前に、「あっ原稿原稿」と焦って書き始めたはいいが、手に汗握るスピードで
どんどん進む。そのうちなんだかわかんないけど汗とジュラッシックパークのコラボで、水を得た魚のごとく、手がヌルヌルしてきてそのうちキーボードまでヌルヌルになった時に、死んでやろうかこのやろー気分になって、窓はないけれどウインドウズ右下みたらもう朝だ。4時間40分経ってた。
途中でやめて、外に出て散歩。
店主が店員をむちゃくちゃ叱り飛ばす、環七の立ち食いうどん屋で、朝のトラック野郎ラッシュと肩を突きながら麺をつつく
。
今日は夕方から、新宿にて宮沢章夫、松本哉、ヤバオのイベントだ。
今日仕上げないと、イカン崎。朝からいつものネットカフェに入る。
どうにか書き始めるが、どうにも進まないので、暇つぶしにネットやってたらあっと言う間に2時間経過。2時間延長して書くが、書けない。
つうか眠い。
帰宅。少し寝て新宿へ。ネイキッドロフト楽屋に案内されて、
申し訳なさ程度に続きを携帯で打ち込んでたら、宮沢章夫登場!
緊張する。色々と話をしたいが、何を話せばいいのやら、というよりも話したい内容は本番で話すべきであって、今は話すべきではない。
キャパシティー博之こと松本哉は来る予感すらない。
二人。
あっ、そうだ、小説の事聞いてみよう!これ大正解でしょ。
書き方教わるのがいいんじゃない?
小説を書いてみませんか?と言われて、まさかのエンタクシーと聞いて
ビビリまくりながら、小説の意味がわからんどころか、「小説の書き方」というホームページを観ながら小説書いてるどうしようもなさだし、しかもそのページを信用しまくったせいで、わけのわからん「神の目線での声」みたいな、何の事だ
かさっぱりわかんない事書いてたから調度いい。
「宮沢さん、実は今、小説をかいてまして、、、、書き方がまったくわからないんですが、小説ってどうやって書けばいいんでしょうか」
「へぇ、どこかから依頼されて?」
「はい、エンタクシーです」
「あっ、エンタクシー、今日中田さん来ようかなぁーって言っ
てたよ」
聞かなきゃよかった。このプレッシャー、どうすんだ、おい、眠り二回の不義理以降中田さんには謝罪すらできてないじゃないか、もし来たら、今日は松ちゃん宮沢さんの頷き&相槌披露だけしようと思ってたのに、動かぬ証拠&プレッシャーの縛り地蔵で何も出来ねぇよ。
「でも、来れなくなったって連絡あったよ」
POW!
よかったぁ。
「締め切りはいつなの?」
「今日です」
「なんとか、なるよ、とにかく書いて、書いてみることだね」
この頃は本当に小説書かないといけないという膜がどこに行っても、何をやっても、それに支配されていて落ち着かない日々で、ヤバオの店で日
曜日にバイトをしてくれているチョンペこと井手実いわく「ヤバオ君が悩んでる時は、ただでさえ散らかってるレジ周り
がさらに汚くなってるから、よくわかる」と言われた。
翌日のお昼までに原稿を送りますいませんメールを、生田さんに送って、
どうにか翌日、気の聞いた店員がいるネットカフェで、書いて、書いてみる原稿を送信した。
つづく
●●●●
本日祝日でズルして飲みたかったんですが、門前仲町の魚三も大坂屋も休みで、しかも門前仲町の交差点にある旨いタコ焼きも休みでしたよ。祝日はどこも休みなんでしょうか?
4月4日の掲載記念イベントのチライヤーが出来ました。シランプリ&素人の乱に置いてるので踏んで下さい。
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