台湾に家族で行ってきた。
1人往復13000円
とても安い。
テクノロジーの進化に人間の感覚が追いついてないから、家族で海外旅行行くなんて金持ちか?って思うけど家族3人が4万円で行って帰ってこれる。
博多から広島に行くよりも安い。
物価も安いしメシもうまいのでひたすら呑み食いしまくった。
着いた翌日に草ちゃんがやってる草御殿でトーク&直売やって、日本からまさかのカエちゃんや途中でやめるをよく買ってくれる小笹さんが偶然台北に居たというタイミングで来てくれる。
通訳をルーホンがやってくれて、日本語で話しても難しい牛丼ラジオについて話した。
この模様は前回のブログで、何を話すのかと軽く宣言して、それが牛丼ラジオの5回目になってるのでどうにか聴いてみてください。
何を話すのかを書いといて、実際に話した模様がラジオになっていて、ラジオにはラジオだけの仕掛けもあるので、その場でトークを聴いてた人とはまた違う感想になると思う。
台北で過ごした後は台南に行った。
台湾に行くなら台南でしょ。といろんな人に言われてて、どんな街なのかも一切知らないまま台南に着いたら予想以上のに都会で台北との違いがわからなかった。
宿が台南の超高級エリアの南台南の再開発エリアで金持ちと芸能人しか住んでないような所にあるホテルだった。おいこら、台南どうなってんだ!
仕方がないので台南オススメスポットとグルメ教えて〜とツイートしたら、くるわくるわで色んな情報。宿でググったりしながら、とりあえず夜市に行くかと夜市で娘がスマートボールとパチンコの中間みたいなのをやりまくったり、レモンジュース飲んだりするが、何処にも酒が売ってない。台湾は屋台&夜市文化が素晴らしいんだけど基本は酒を置いてない店が多く、コンビニで買って勝手にやってくれという感じ。
でっ、翌日、蟻鱒鳶ルの名付け親でもあるマイアミ君がオススメしてくれたお店に予約をとお願いしたが、予約とれずでガッカリしながらも、そのあたりの街並みがサイコーだったと書いてあったので、街並みだけでもみるつもりで通りかかる。早い時間でお店にお客さんが誰も居なかったので、ダメ元で予約してないけど無理っすかね〜?みたいな顔で聴いたらまさかのオッケーと!
もうすんげぇんですよ、体感で言うと16世紀くらいからあるような超ボロいレンガ作りの建物をほとんど手を入れずに営業してるご飯やさんでおしゃれというかセンスがズバ抜け過ぎていて、メシが美味い!美味すぎる。
予約取れなかったので、ベトナム料理屋で生春巻きとフォーをドカ食いした後だったのでまったくお腹減ってなかったんだけど、味が丁寧で超薄い。台湾はドチャクソバッチコイな味付けが多くて日本と違って繊細な味を味わう事は無かったんだけど、この店のは全て美味い!
店の名前を書きたいんだけど、漢字でコピペする内にテンションが下がるので最後に書くのでしばしお待ちを。
そんで、葉っぱを煮ただけなのに美味かったり、スープが繊細だったり、角煮が超絶美味くて娘に全て食べられたりと。どんどん運ばれてくる食事をペロンペロンと台湾ビールで流し込む。
代金を支払うと(1人500元)とビール代で1100元会計後に奥を案内してくれる。
台湾の古い骨董を集めた部屋厨房とトイレを過ぎた奥にあって、さらには二階にも古い食器が並べてある。
二階の奥にドアがあって開けると通ってきた一階の通路部分の天井がバルコニーになっていて、一階の廊下の天井がガラス張りになっていて一階に居る時にはまったく気がつかなかった。そこで写真をとってくれた。
店を出ると向かいの二号店も見ますか?と案内してくれて台湾映画の古いポスターやパチコンなど集めまくったものが置いてある。
素晴らしすぎる食体験でたまらない気持ちになった。ココを紹介してくれたマイアミ君や蟻鱒鳶ルの岡さんや下道君とかがレストランを経営するとこういう店になるような気がする。
食事するスペースとそれ以外に魅せる場所が6倍くらいあって店舗の使い方の豊かさに驚きまくった。
宿に帰ってから、最近牛丼ラジオでやり取りをしてるSINA SUIENの有本さんからメールが届いていて、あの店むちゃんこ有本さんっぽいというか、シナスイエンワールド炸裂してましたと返信した。マイアミ君にもお礼と、とても感動した事を伝えると、昔その辺りで滞在制作をした時のレポートを送ってくれて味わいながら読む。
ポケモンGOを熱心にやってないけど、その感覚に近くてこの場所にあの人が来たとか、ココはあの人が好きそうだなとか、イマココに居ない人の事を思うのも旅行の醍醐味。とにかく台南の 筑馨居(店名です)はサイコーに良くて、福岡にあるライトイヤーズ、モアライト(いずれも物販の店だけど)に近い超ハイセンスなお店で浄化されまくりました。
台南に行く機会があればぜひに!店名ググってみてください。
そんで帰ってきて台北で一泊して帰るんですが、屋台も店も味わい尽くしたし、行きたい店なんて無いなーと思ってましたが、前回はじめて台湾に行くときに松浦伸也氏から「菊地成孔 台北で出会った超美味い燻製肉の煮込みを語る」という書き起こしが送られてきた事を思い出して読み直す。
菊地成孔がラジオで台北のエビワンタン のお店で美味い美味いと言ってたら創業40年やってるけど、こんなに美味いって言ってくれたのはお前がナンバーワンだと言われ、隣の席に座ってたアメリカ系台湾人に燻製肉の煮込みをもらって食べたらぶっ飛ぶ級に美味かったと。
煮込みも燻製も食べたことあるけど、燻製を煮込んだ加工肉って食べたことないし、猛烈に美味いと。書き起こしサイトの文章読むと起こした文字がジレってて、菊地語で脳内再生される。これヤバいな、行くしかないな、台南から帰りの新幹線内で時間を気にしながら新婚旅行中のダダオまりなグループLINEと連絡しながらどうにか到着。
ココに入店するところから録音した牛丼ラジオを始めるつもりが、お客さんたくさん来てて燻製煮込み肉が売り切れそうでソワソワしてしまいとりあえず購入してビール買って公園で呑む。うんまいな〜燻製肉の煮込み再現したい。どうなってんだ。
その後エビワンタンの店にも行って小量頼むが美味すぎておかわりした。
あの店のコレが食べたい!だと牛丼ラジオっぽくないんだけど、牛丼ラジオを始めるまえから好きな店の音はたくさん録音していて、福岡のはずれにあるふくちゃんラーメンが好きすぎて店内の湯切りしてる音を何度も録音してるんですが遠くから遊びに来た友達を案内する車の中で湯切り音を流す。そしてさらに、妻と妻の父がふくちゃんラーメンは替え玉か大盛りかの論争をした9分の喧嘩音声もその後に流してふくちゃんラーメン熱をマックスにして向かうという儀式のようなスタイルで案内すると発狂レベルで美味さが増す。
オススメの店に行くだけでは体感できないので同じことをやってその人になってみる。牛丼ラジオの実験はまさにそれで、何処にでもあるものを少し変えてやってみる解説でその音を聴くと一緒に居るような錯覚を覚える。実際に牛丼ラジオを聴いてアクションしてくれたひさつねあゆみ&アサちゃんの音源を聴くと自分も半地下の松屋に一緒に居たこととして記憶が捏造されている。
で、日本に帰ってきたらポストに、戸波さんから小包が届いてる。
文字だけ見たら小籠包だけど届いたのは菊地成孔の粋な夜電波シーズン9ー12
安定期と母の死そして女子力篇 ラジオで話したことが書籍になってる本です。
TBSラジオのディレクターの戸波さんはなんとかBARに来てくれたりしてて、東京に行ったら何度か呑みに行ったりしてて、牛丼ラジオを始めたきっかけも粋な夜電波で菊池さんと戸波さんが高円寺を歩いてる実況録音が、歩幅と言葉で何処をどんな速度で歩いているのかが見えたきたので、その感じを再現したくて始めましたとメッセージを送ったら、本が出来たので送りますよーと。言ってくれてた。しかし、こんなにナイスなタイミングで届きますかね。送られてきた本の55ページに台北最高の燻製肉屋が載ってて、菊地成孔言葉が文字になると音できちんと再生される。なによりも送られてくるタイミングがぴったりすぎて驚いた。
綺麗だの可愛いだのが最高とされてる世の中で牛丼ラジオは顔が無くてもOKだし、死んでもOKなんすよ。音さえ残って居たらその音がある場所に行けばいい。その音が鳴ってる場所がチェーン店なら、さらに何処でもいい。言っときますけど牛丼ラジオって発明ですよ。インターネット飛び越えますからね。
偽りの出会い系サイトとミックスした牛丼ラジオがそろそろ始まりますからね。
まだ聴いたことの無い人はブログやツイッターガン見しまくってご連絡ください。