場所っプ

トリオフォー&素人の乱シランプリそして場所っプ山下陽光の日記bashop77@yahoo.co.jp

シランプリ純愛物語

2009年03月25日 23時37分10秒 | 場所っプ
店が全く売れないから、マネキンに服を着せて架空の宮崎あおいをでっちあげて、人格を作りあげて蒼井優の出待ちをするウソンコラジオ物語。

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「ヤバオ!はやく、こっち来なよ」

わけのわからないトンチキな重ね着をひたすら繰り返したチョロ子がヤバオを呼び付ける。

「そこで座って待ってるか、タワレコ行ってからメールして」

プイ顔でGapやら&Aやらで買い物をしたいチョロ子はバイト代をにぎりしめてせっかく日曜の新宿にやってきたのに、スネまくっている。今日は着回しのできるワンピースとボレロとレギンス、できれば夏まで使えそうなミュールも買いたいと思ってたのに、ヤバオがつれなくてむかつく。
今日もオシャレ勘違いで、薄紫色のスカート(1000円)に気が狂ったような蛍光ピンク色したチュチュ(800円)を重ねて着るトンチのきいたセンスにヤバオが気がついてない。何も言ってくれない。その事にキーキーしてながら洋服を見てるから何も見えてこない。それどころかガラスの向こうに見える駅に向かうエスカレーターの入口でキャバ嬢募集のティッシュを配ってるギャル男が着てるダサいネルシャツの上から着てる黒いベストがカッコイイなぁーと思う。

ヤバオは安室奈美恵のドクタードクターと医者が必要なのかなんなのかわからない新譜を試聴しながら、試聴機のヘッドフォンの使い方のイラストがいつ見ても怖いなあと思いながら、後ろで待ってる待ちきれない女が、もう一つのヘッドフォンを耳にあてたのをみて、動揺してないフリをする。今このタワレコで安室奈美恵を聞いているのは俺達二人だけだ。これは恋になりえる。心拍数が安室のBPMと重なり、ドキドキして堪らなくなる。チョロ子と一緒に来てる事すら忘れてしまい、どうにかヘッドフォンの女の顔を確認する方法を考えるが、真横過ぎて黒いコートだかワンピースだかを着てる事しかわからない。見ないように見ようとするが、ヘッドフォン子から武士道未経験のヤバオにもギンギンに伝わる隙のなさに怯えて横を向けない。仕方がねぇ、ヤバオは関心あるフリをして安室奈美恵のCDを手にしてセロファンの反射を利用してヘッドフォン子の顔をどうにか確認しようと角度をあちこち探すがなかなかヘッドフォン子の顔が見つからない。


チョロ子は気がついたら店を出て、ギャル男を眺めすぎて、いろんなルールに気がついた。ベストがイカしたギャル男は女にだけティッシュを配ってると見せ掛けて、おばさんや女の子には渡さないどころか、ある程度かわいい女の子にだけ渡している。しかも真横の横顔しか確認せずにナイスタイミングで渡しながら、拒否されてもすぐに次の女の子に渡すのではなく、きちんと横顔確認をして渡している。
「出来るなコイツ」
チョロ子はティッシュ男が次は誰に渡すかの予想を立てながら、チョロ子の予想とティッシュ男が渡す女と一致するのが重なるのを重ねていくうちにティッシュの好みがわかって来た。そして、

「あたしもティッシュ欲しい」

言わばオーディションの始まりだ。店に戻り1番最初に目についたワンピースを掴んで店員に試着することを告げて試着室に入り気が狂った蛍光チュチュ(800円)を脱いでワンピースとカーディガンがコラボしたような服のボタンを全て閉めて薄紫色のスカートを臍よりも上に上げてチラ見せ度と女を上げて薄緑の半袖パーカーをやや見せしながらさりげなく胸を強調して完璧なキメ顔をして鏡を見てパッチリお目目を作りあげてる最中に、

「どんな感じですか」

いけねぇ、試着室にいることを忘れてたのと、試着するワンピースを一切触ってなかったから、わざと少しだけハンガーからずらして着た後の雰囲気を出してみる。

「よし、オッケー」

思わず声に出してしまったせいでワンピースを買う羽目になりそうだったが、どうにか愛想笑いを二、三発入れてかわした。

店を出て階段を下りながら、すぐにエスカレーターに乗ったらあやしいからティッシュ男の視界から消えるところでしばし観察しながら、ティッシュを興味なさそうに受け取る練習を手先だけやってみる。

つづく

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何やってんだか、店が暇すぎて妄想ランド大爆発じゃねぇか!まだまだ楽しみたいので、読んだ方はまだこの物語が終わるまで買わないでくださいね。

いよっ!矛盾野郎!

【小説依頼がきた】 Part8

2009年03月25日 00時03分17秒 | 場所っプ
前回までのあらすじ。
福田和也氏に小説書いてみませんかと言われ、エンタクシーで小説を書く事になったヤバオ。いろんな不義理とアドバイスを頂きながら、頑張って書き始めたがすぐにズルしてあっさりばれて、原稿を「赤入れ」というレイプされまくりでへこんでしまう。〆切りまで時間がないヤバオ。果たして間に合うのか?



【小説依頼がきた】Part8
どうにか原稿は送った。この小説依頼小説はギャンギャン書けるが、本編はまるで書けないのはなんなんだろうか?とにかく、名前出すビビリのおかげかどうかわからずにブログに小説依頼の事を書くと、翌日、いや当日にでも、続きが気になって仕方ないと店に友人らがやってくる。こっちも面白くそれに応える。素人の乱大阪店リアルタイムドキュメントや、じゃましマン展のリアルタイムドキュメントもそうだが、日々そのことについて更新されていくとドキドキしてしょうがない。


完成ではなく出来ていく過程。そして出来上がったものをどのような形で壊すかが一番面白い。
まさに過程の真っ最中。原稿を送った翌日は美術手帖編集長と編集者の方と新宿で打ち合わせ。16ページ何をやっても良いと言われてたので嘘だろうと思って、形がまったく同じだから、裏モノJAPANみたいなことをやりたいと言うと「いいですねぇ」と言われ、「松井冬子に蹴っ飛ばされたい」や「スナック」「立石」「ラーメンマップ」と何を言ってもOKと言われてうれしいのか何なのかわからずに、調子に乗っていたら、登録した番号からの着信で、座敷から靴下のまま飛び出し、人気のない階段で電話を受ける
「生田ですが」
ピーンと背筋は張らずに、超低姿勢になり
「こんばんは」
「明日の夜、どうですか?」
「はい、大丈夫です」
もう俺軍隊。
「編集部まで来ていただきたいんですが、いかがでしょうか?」
明日はラジオがあるから23時以降にしか行けない事を伝えて
電話を切る。

ビビってなんかいられない!前を向くしかないんだ!

無理無理そんなの、ビビるよ、編集部ってのがやっぱり世の中には存在して、人間なのにデスクって呼ばれて家具みたいな役目の人とか、デンスケもって走り回ってる人とかいるんでしょ、明治公園のフリマに行った時に、目の前に何度も行ってて気が付かなかったけど河出書房があって興奮してNOPPIN新聞をぶっこんだ事があったけど、いよいよ行くのか編集部に。ラジオで小説の話をして、いよいよSPAでお馴染みの扶桑社に行く。
でかいなぁー、裏口から入って、入管管理局みたいな所に、エンタクシーと書いて、てめぇは何者だという欄に素人の乱と書いて入国成功。
エレベーターで四階にあがり、内線電話でエンタクシーにかける。
「はい、エンタクです」
「ヤバオです。到着しました」
ガチャとオートロック音がしてドアが開く。

絨毯の毛玉がおでこに付いてないっすか?という程の深い礼をして入室し、中田さん、田生さんに挨拶。広いなぁーSPAと同じフロアで、深夜なのにたくさんの人が居る。首からカードダスをやるためのカード入れをぶら下げてパソコンを眺めたりしている。ソファーに案内されて、着席。
中田さんがせんべいをくれる。
今回は、「、」や「。」をヒカルの碁よろしくどこに打つか程度でしょ、あいよってな感じの具合に余裕をぶっこいていたら、またしても真っ赤にレイプされた原稿を見せられて、外のガラスに鍵がかかってるので、尾崎→校舎→窓ガラスの流れで、どうにか「尾崎復活生き返りギグ」をやってもらった後で飛び込んだら死ねるな。と考えるが、中々復活してくれないので、別の死に方を考えるが浮かばない。
浮かんでくるのは、楽屋で言われた
「なんとか、なるよ、とにかく書いて、書いてみることだね」


そんな綺麗な事はなかった。怖ぇんだ。どうすっかなぁー、とりあえず持ち帰って、難民に愛の手をふざけんな、俺達やつらに難民カフェ行って書く以外方法はないもんな。そっから逃げる手段もあるんじゃない!幸いにも故郷の長崎は思い出せたし、東北辺りの寒空でサトウキビ作って、米軍基地でJAZZでもやるか!
沖縄やんけ!そんな事を考えてたら、生田さんが

「じゃぁ書いてもらえますか?」
よっしゃー、東北いくか沖縄行くかしこって考えよう!
一応締め切り聞いとこう。

「いつまでですか? もう時間あまりないですもんね」

「NOW」

「えっ、」

「机用意しますね」

おい、缶詰か!ワオ!メジャー!

にはなんないよ、死ねないじゃんか、机ってどれっすか、えっ
生田さんの隣?
マジっすか、って事は死ぬの無理なら生きてるフリしてるって
のはどうでしょうか?
結局真横のプレッシャーで書く。しかもmacで。
使い方がまったくわからずにコピペしようとしてCtrl + c押してその後vを押したら綺麗に無くなって彫刻みたいに固まってしまって、むかついた腹いせにmacをフリーズさせてやろうかと思ったが、生田さんにやり方を聞いてどうにか救われる。
しかし、隣に生田さんが居るからまったくネットが出来ない。
あーmixiやりてぇーなぁー。誰に嘘つくわけでもないのに、漢字を調べる振りしてGoogle開いただけでうれしくな
って、青いGに赤と黄色のOがあってカラフルさにうっとりする程度が唯一の休憩時間で、それって日テレ?これって監禁?
おいっ、今何て言った?
いや、違うんすよ、ちがうんすよ、そうなんすよ。
いや、そんなことは、、、、、、、

トイレに行くのも大変で、生田さんのカードダスを借りて、オムロンって書いた白い電磁波キャッチマンみたいなところにぶつけて、ピという音で鍵がガチャ空きして廊下に出れる。ため息40回して、入り口オムロンかまして、また書く。
書いて、書く。それって日テレ?みなまで言うな。
俺がコンビニ好きだからだと思うんだけど、終了したのが朝SEVEN時のフラ山フラ介で、スタバに行ってキャラメルフラぺチーノを店員の目の前で零そうかと思った。
なぜだか、帰りはTAXIで生田さんとご一緒首都高ビュンビュンで帰る。高速から見える朝の東京は三階建てからの本田目線でどこに居るのかがわからない。

これ、普通に考えたらもう終わりでしょ。
ところがどっこい、



つづく

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エンタクシーが発売延期で3月28日発売になったそうです。
ネットカフェに行き飽きてきました。チョロくてチョロすぎる事やりてぇーなぁ。何にもならないやつ。日曜日新宿で飯喰ってたらやたらとうるさい音がして、デモをやってて、歩いてる人のほとんどが友人ばかりで、ものすごく変な感じがして、定食屋のおばちゃんが「何、何!何に反対してんの?」とうれしそうに窓を覗きこみながら、
「何に反対してんのかわかんなかった」とうれしそうに言ってた。

あっ!思い出した。近所のコンビニ店員のblog読みたいって、少し前に書いたんですが、その店員がなんと高円寺で手をつないでデートをしとったんですよ。もう衝撃的すぎて一瞬誰だかわかんなくて、わかった瞬間フワッとなって、しかもデート相手の女の子が同じ深夜に働いてるアジア人の娘で、シランプリお父さんは嬉しくなって興味津々ですよ。俺の消費税がデート代になってんのか。blogないかなー。読みたいわー。
サクちゃんがみんなに内緒で近所の美容室のカットモデルやっててそれを見つけたじゃましマンが松ちゃんに通報→デモのチラシとして採用という流れが以前ありましたが、それを地下に篭ってやりたいですね。ネクラやんけ!ですが、その通り。

バビーン!!