前回までのあらすじ。JFKからの依頼で仮仮誌に小説を書く事になったヤバオ。度重なる不義理をやらかしながら、小説を書き始めたのだが、、、
●●●●●●
うーん、レッツダチ公は褒めてくれたし、このまま書いていけば楽勝なんじゃないか。生まれながらの天涯孤独、苦学生、睡眠時間を削っての労働等を主にやってきたヤバオを一言で言うならば「楽天家の努力嫌い」
楽勝っしょ。
立石行くべ。飲んで飲んで飲んで。。。
かすかにはあった。頭の中に小説の事が。しかし忘れたかった、ビビってた。ちょうどこの頃に【小説依頼がきた】Part1という日記をヤバオはblogに書いた。それを見た友人らに冷やかし&頑張れ声で「作家先生」呼ばれして少なからず調子に乗っていたのだ。しかもヤバオは常にblogも小説も携帯電話からの投稿だ。
小説の書き直しを携帯でやるのがとにかく面倒でしかたない。
電話が鳴る。
知らないけれどなんとなく見覚えのある東京03から始まる数字が並んだ番号。
やはりか?
「仮仮誌の生田です」
原稿進んでますか」
「いや、あの、今半分くらい書いたんすけど」
「おっ、凄いじゃないですか、半分でいいんで送って下さいよ」
「いやぁ、送りたいんすけど、友人に見せたら最初は凄く面白いけど後半は意味わかんないって言われたんすよ」
「凄く面白いって言われたら気になりますね。是非送って下さいよ」
マジかよ、嘘じゃないけど本当じゃないのよ。でもまぁ送ろう送ろう。これで却下されたらしかたないし、オーディションみたいなもんでしょ。
電話を切った後すぐに田生さんに原稿を送った。
その後ビビって何度も携帯で書き直したりしながら何パターンもの小説を書きながら最後までは書けない苦悩して太宰治のマネをしてみるが、なかなかどうにもイカン。携帯で書くからいけないんじゃないか?
ヤバオはふと、そう思った。原稿用紙と万年筆そして蕎麦屋。着物も欲しいな。調度都合よくヤバオがやってる古着屋の近くの蕎麦屋が骨折交通事故からの復活営業したばかりだ。ここで日本酒そばがき舐めながら原稿書くのもわるくないな。
いや待てよ、ここは都会ルールのシランプリを決め込んでくれない他人に関心しか持たない商店街。昼から日本酒、そばがきなんて舐めながらの作家行為をしてたら主人から「ヤバオ何書いてんだ」からはじまる質問によるレイプで狂い咲きサンダーロードになる以外方法はない。喫茶店でパソコンカタカタやってても違和感はないが、原稿用紙に何か書いていたら、何かの奴だと思われかねない。やはりベルク店長見習って携帯投稿か?いや違う。それこそ新宿ベルクにて自分の隣に座ってるオッサンが酒をガンガン飲みながら原稿用紙に書いたり書かなかったりしてるのを見たことがある。その時は勝手にその人を中上健次だと思い込んでいた。何故かと言うと宮沢章夫のエッセィで中上健次を新宿のサウナで見かけたというのを読んだ事があったから勝手に思い込んでいただけだ。しかし中上健次をよく知らないから本人だとしても何にもならない。とにかく原稿用紙を持ち歩くのはまずい。
コピー用紙を何枚かつまんで近所の喫茶店で書く。
ワァオ作家!うんいいよ、いいよこの感じ。電車の中でもよくメモを書いた。書いていると強烈な視線の矛先がどこにあるかを感じる事ができる。そういう時は殺す相手をじっと見つめる行為を湾曲させるに限る。メモ帳に、こう書く「もしこれを誰かに見られたら大変な事になる」その後、殺す相手を見てはいけない。
とにかく喫茶店で書いた原稿をネットカフェで打ち直す日々が続いた。仮仮誌からの連絡はない。
いや言い訳だ。ネットカフェには死ぬ程通った。天井の低さや隣の501(リーバイス)を穿いてないおかげさまのYKK?TALON?スコービル?とにかくZIPを下げる音から連想される行為を予想したり、パソコンを触れる嬉しさからか、ネット中毒になってしまい、関心の原稿は6時間コース退出30分前に焦って書く程度で、YouTubeで見たいのかどうかさえわからないような動画を見まくる日々だった。
Dragon Ashがでかいホールでやってる動画がすばらしい。いつ頃かわからないがジブラとコラボした曲を失楽園息子乃介が歌っていたらジブラが全身黄色の服を着て出て来る。その出かたと動きがじゃましマンそのものの動きでたまらない。どういういきさつでその動きになるのかが検討できないが、顔を隠す為にマイクを持った手と、もう一方の手を顔近辺で高速上下しながら、屈伸とコサックダンスの中間のような動きで踊り唄い狂ってる様子はマイク掴んだらマジでナンバワンの名を欲しいママにしている。紙と携帯とパソコンの距離を計る物差しをそろそろ用意しておかないといけない。今は携帯で打ち込んでいるから黄色ジブラのアドレスを貼れない代わりにその景色の感想を書くが、パソコンからならアドレス貼ってあばよ。紙ならば家に帰って、ココを思い出して捜し検索するだろうか?紙が1番遠いところにいる。その距離を縮める為の実験が、この連載の目的である。物事は過程が1番面白い。
さて、仮仮誌からは何の連絡もないが、信頼できる友人に何度も書き直した原稿を送りながら感想のやり取りをする内に一つ大切な事に気がついた。
いつも携帯から書いていて画面右上に文字数が出て指定された原稿文字数を満たしていたから安心していたのだが、ある日衝撃的な事実が、、、、、、
なんと携帯の右上にある文字数は実は何バイトの表記で文字数ではなかった。実際の文字数はその半分。つまりあと半分を書かないといけなかったのだ。
どうするヤバオ??
シランプリするにも時間がないぞ、、、、、
登録してしまった番号から電話が鳴った。
つづく
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うーん、レッツダチ公は褒めてくれたし、このまま書いていけば楽勝なんじゃないか。生まれながらの天涯孤独、苦学生、睡眠時間を削っての労働等を主にやってきたヤバオを一言で言うならば「楽天家の努力嫌い」
楽勝っしょ。
立石行くべ。飲んで飲んで飲んで。。。
かすかにはあった。頭の中に小説の事が。しかし忘れたかった、ビビってた。ちょうどこの頃に【小説依頼がきた】Part1という日記をヤバオはblogに書いた。それを見た友人らに冷やかし&頑張れ声で「作家先生」呼ばれして少なからず調子に乗っていたのだ。しかもヤバオは常にblogも小説も携帯電話からの投稿だ。
小説の書き直しを携帯でやるのがとにかく面倒でしかたない。
電話が鳴る。
知らないけれどなんとなく見覚えのある東京03から始まる数字が並んだ番号。
やはりか?
「仮仮誌の生田です」
原稿進んでますか」
「いや、あの、今半分くらい書いたんすけど」
「おっ、凄いじゃないですか、半分でいいんで送って下さいよ」
「いやぁ、送りたいんすけど、友人に見せたら最初は凄く面白いけど後半は意味わかんないって言われたんすよ」
「凄く面白いって言われたら気になりますね。是非送って下さいよ」
マジかよ、嘘じゃないけど本当じゃないのよ。でもまぁ送ろう送ろう。これで却下されたらしかたないし、オーディションみたいなもんでしょ。
電話を切った後すぐに田生さんに原稿を送った。
その後ビビって何度も携帯で書き直したりしながら何パターンもの小説を書きながら最後までは書けない苦悩して太宰治のマネをしてみるが、なかなかどうにもイカン。携帯で書くからいけないんじゃないか?
ヤバオはふと、そう思った。原稿用紙と万年筆そして蕎麦屋。着物も欲しいな。調度都合よくヤバオがやってる古着屋の近くの蕎麦屋が骨折交通事故からの復活営業したばかりだ。ここで日本酒そばがき舐めながら原稿書くのもわるくないな。
いや待てよ、ここは都会ルールのシランプリを決め込んでくれない他人に関心しか持たない商店街。昼から日本酒、そばがきなんて舐めながらの作家行為をしてたら主人から「ヤバオ何書いてんだ」からはじまる質問によるレイプで狂い咲きサンダーロードになる以外方法はない。喫茶店でパソコンカタカタやってても違和感はないが、原稿用紙に何か書いていたら、何かの奴だと思われかねない。やはりベルク店長見習って携帯投稿か?いや違う。それこそ新宿ベルクにて自分の隣に座ってるオッサンが酒をガンガン飲みながら原稿用紙に書いたり書かなかったりしてるのを見たことがある。その時は勝手にその人を中上健次だと思い込んでいた。何故かと言うと宮沢章夫のエッセィで中上健次を新宿のサウナで見かけたというのを読んだ事があったから勝手に思い込んでいただけだ。しかし中上健次をよく知らないから本人だとしても何にもならない。とにかく原稿用紙を持ち歩くのはまずい。
コピー用紙を何枚かつまんで近所の喫茶店で書く。
ワァオ作家!うんいいよ、いいよこの感じ。電車の中でもよくメモを書いた。書いていると強烈な視線の矛先がどこにあるかを感じる事ができる。そういう時は殺す相手をじっと見つめる行為を湾曲させるに限る。メモ帳に、こう書く「もしこれを誰かに見られたら大変な事になる」その後、殺す相手を見てはいけない。
とにかく喫茶店で書いた原稿をネットカフェで打ち直す日々が続いた。仮仮誌からの連絡はない。
いや言い訳だ。ネットカフェには死ぬ程通った。天井の低さや隣の501(リーバイス)を穿いてないおかげさまのYKK?TALON?スコービル?とにかくZIPを下げる音から連想される行為を予想したり、パソコンを触れる嬉しさからか、ネット中毒になってしまい、関心の原稿は6時間コース退出30分前に焦って書く程度で、YouTubeで見たいのかどうかさえわからないような動画を見まくる日々だった。
Dragon Ashがでかいホールでやってる動画がすばらしい。いつ頃かわからないがジブラとコラボした曲を失楽園息子乃介が歌っていたらジブラが全身黄色の服を着て出て来る。その出かたと動きがじゃましマンそのものの動きでたまらない。どういういきさつでその動きになるのかが検討できないが、顔を隠す為にマイクを持った手と、もう一方の手を顔近辺で高速上下しながら、屈伸とコサックダンスの中間のような動きで踊り唄い狂ってる様子はマイク掴んだらマジでナンバワンの名を欲しいママにしている。紙と携帯とパソコンの距離を計る物差しをそろそろ用意しておかないといけない。今は携帯で打ち込んでいるから黄色ジブラのアドレスを貼れない代わりにその景色の感想を書くが、パソコンからならアドレス貼ってあばよ。紙ならば家に帰って、ココを思い出して捜し検索するだろうか?紙が1番遠いところにいる。その距離を縮める為の実験が、この連載の目的である。物事は過程が1番面白い。
さて、仮仮誌からは何の連絡もないが、信頼できる友人に何度も書き直した原稿を送りながら感想のやり取りをする内に一つ大切な事に気がついた。
いつも携帯から書いていて画面右上に文字数が出て指定された原稿文字数を満たしていたから安心していたのだが、ある日衝撃的な事実が、、、、、、
なんと携帯の右上にある文字数は実は何バイトの表記で文字数ではなかった。実際の文字数はその半分。つまりあと半分を書かないといけなかったのだ。
どうするヤバオ??
シランプリするにも時間がないぞ、、、、、
登録してしまった番号から電話が鳴った。
つづく