子どもを狙った事件が相次いでいて、とても痛ましい。
テレビで京都の塾講師が女子生徒を刺殺した事件のニュースを見ていた。
ニュースキャスターは自分の子どもも塾に通わせているらしく、
ひたすら「子どものいる親にとってはたまりませんよ! 本当に腹立たしい」
という気持ちをあらわにしていた。
やたらそれを繰り返すので、だんだん腹がたってきた。
もちろん気持ちはわかる。自分にもし子どもがいて、
その子を塾に通わせていたら、怖くて仕方がないに決まっている。
しかし彼はニュースキャスターだ。たくさんの人が見るであろうカメラの前で、
個人的な怒りだけをあらわにするのは、正直どうかと思う。
彼のようにあらゆることを決めてかかる大人がいるから、歪んだ人間は生まれるのに、
それを彼は気づいてもいない。滑稽な話だ。
別に犯罪者を擁護しようなんて思わない。
人を殺した人間をかばおうなんて思えない。
それでも、生まれたときから歪んだ人間などいないのだ。
誰だってまっすぐ生まれてくる。無垢で、汚れを知らず、美しく。
犯罪者だって、もともとはきれいだった。もともとは歪められた被害者なのだ。
周りのくだらない大人や、
くだらない環境のせいで歪められたかわいそうな子どもだったのだ。
その歪みを矯正することも、抑えることもできないから犯罪者になってしまった。
手遅れだった。
犯罪者予備軍なんて、それこそ星の数ほどいるに決まっている。
インターネットを使いはじめてから、よりそう思うようになった。
人間がみなありのままに生きていたら、とっくに世界は終わっているかもしれない。
わたしは誰かの歪みを、少しでもやわらげてあげられるような大人になれるだろうか。
少なくとも子どもを歪めるような大人にだけは、絶対になりたくない。
絵:"Blue" Catherine Jo Morgan
テレビで京都の塾講師が女子生徒を刺殺した事件のニュースを見ていた。
ニュースキャスターは自分の子どもも塾に通わせているらしく、
ひたすら「子どものいる親にとってはたまりませんよ! 本当に腹立たしい」
という気持ちをあらわにしていた。
やたらそれを繰り返すので、だんだん腹がたってきた。
もちろん気持ちはわかる。自分にもし子どもがいて、
その子を塾に通わせていたら、怖くて仕方がないに決まっている。
しかし彼はニュースキャスターだ。たくさんの人が見るであろうカメラの前で、
個人的な怒りだけをあらわにするのは、正直どうかと思う。
彼のようにあらゆることを決めてかかる大人がいるから、歪んだ人間は生まれるのに、
それを彼は気づいてもいない。滑稽な話だ。
別に犯罪者を擁護しようなんて思わない。
人を殺した人間をかばおうなんて思えない。
それでも、生まれたときから歪んだ人間などいないのだ。
誰だってまっすぐ生まれてくる。無垢で、汚れを知らず、美しく。
犯罪者だって、もともとはきれいだった。もともとは歪められた被害者なのだ。
周りのくだらない大人や、
くだらない環境のせいで歪められたかわいそうな子どもだったのだ。
その歪みを矯正することも、抑えることもできないから犯罪者になってしまった。
手遅れだった。
犯罪者予備軍なんて、それこそ星の数ほどいるに決まっている。
インターネットを使いはじめてから、よりそう思うようになった。
人間がみなありのままに生きていたら、とっくに世界は終わっているかもしれない。
わたしは誰かの歪みを、少しでもやわらげてあげられるような大人になれるだろうか。
少なくとも子どもを歪めるような大人にだけは、絶対になりたくない。
絵:"Blue" Catherine Jo Morgan
犯罪者になるかならないかっていうのは、それを実際の行動に移すかどうかっていう差だけで、本当はかなり紙一重な気がする。
そういう「頭の中の妄想=仮想現実」が簡単に世間様に向けて発信できるようになり、さらにはそれを多くの人に受け入れてもらえる、、というような仕組みが(特にインターネット上などで)作られてしまったことが、現代の「歪み」の原因の一つでもあるのかなあ…。
人を非難するようなことしか言わない匿名の人とかが多くて正直ひいた…
礼儀とか言葉の使い方がどれだけ大事かを実感しました。
もちろんインターネットはいいこともいっぱいあるけどね。