小さな花火

同期の女の子と帰りが一緒になって、
空気を読まない部下同盟を組むことにした。
そうでもしないとやっていられない。
周りの人のご機嫌ばかり伺っていられない。
わたしは仕事のために生きているのじゃないもの。
気にしないし、気にしてられるかもう！

夕方は入れ替わりだから好き。
蝙蝠や、昆虫や、妖怪がうごめきだす。
赤から青、青から紫、紫から黒へ。

小さな江ノ島の花火を畑から見る。
iPodを聴きながら、キラキラ光る花火を見つめる。
思わず自分の作った花火の歌を口ずさむ。
花火ってすごいんだ。

絵：花火　猫の庭