こばなし

日々のよしなしごと

あの人とわたし

2006年08月06日 | 
あの人からの便り

あの人から便りをもらうたび
あの人をますます好きになる


「私だっていつも不安さ
いつも敏感でありたいと思うから
もっと見たくて
もっと聞きたくて
もっと感じたいから
喜びも悲しみも
期待も不安も
同じくらい大きくなる
だから悲しみや不安は
仕方ないのだよ
何も見ず
何も聞かず
何も感じずにいれば
楽になるけど
それは我々にはできないでしょう?」


あの人の言葉に
涙が止まらなかった
怖いくらいに
わたしの心に染み込んでくる
あの人とわたしはおんなじだ
泣きながら笑う

運命なんて陳腐な言葉で
片づけたくはないけれど
あの人と出逢えたことは
本当に
最高の運命かもしれない

だって
あの人と出逢えていなかったら
わたしはとっくに
世界から消えていたかもしれない

もし何かがあって
たとえ逢えなくなってしまっても
あの人のことを忘れることは
きっと一生ないだろう

ありがとう

お互いに
言い合ったりする
変な2人

いいえ
こちらのほうが
ずっとずっとたくさんの

ありがとう


絵:1本の樹 猫の庭