伸びる選手と伸び悩む選手の違い

2019年11月30日 06時45分00秒 | 少年野球
今回はわたくしの永遠のテーマである「伸びる選手と伸び悩む選手」について、わかる範囲で考えてみました。
あくまでわたくしの持論です。💦異なる考えは多々あるかと思いますが、参考になる所があればよろしくお願いします。

まず『伸びる選手と伸び悩む選手』の違いとは?

学童野球の小学生を指導する際に、
「この選手は、すごく伸びしろがある選手だな」
「この選手は、すでに型ができているので矯正は難しいな」
「この選手は、基礎がまだまだまので基礎から教育するか」
などという感覚です。
しかし、本音を言ってしまうと、型がすでについていて中々特徴を直せないまま中学・高校に入学し、修正しようとしてもほとんど不可能な事が多いです。
勿論、自分自身で修正や良い指導者に巡り合えて変わる事ができる選手もたくさんいます。
だからこそ、まだ変われる小学生のうちに、伸び悩む選手から伸びる選手にシフトチェンジをして行って欲しいという気持ちがあります。
とはいえ、なかなか選手自身では気付かないし直せないのが実際ですね。
なので今回は、指導する立場である自分自身が過去に見てきた「伸びる選手」の特徴についての持論をご紹介させていただきたいと思います。

1.素直である
これはどの年代の子でも大切なことですね。
素直であるとは、色々な要素が含まれていると思います。
まず、挨拶ができること。
これは、相手を尊重し、受け入れますという表明です。
挨拶ができない選手は、指導者の話を聞く気がないということと同じです。
「よろしくお願いします」
「ありがとうございました」
選手相手でも同じことです。子どもは大人の真似をするということを忘れることなく、まずは、大人から挨拶をしましょう。
もう一つ重要なのは、返事。
返事のできない子というのは、話を理解できていないか、する気がないかのどちらかです。
ですが、それがどちらなのかというのは経験上すぐわかるかと思います。
返事のできない子が大きくなって上手くなっているところを私は見たことがありません。
(今でも通勤途中で教え子達に出会っても大きな声で挨拶してくれます)
高校でも、大学でも、プロ野球選手も全員に共通して言えることです。
まず、「はい」と言う習慣をつけさせましょう。

2.毎日継続できる力がある
これは、本当に大事です。
野球の練習で一番大変なのは、反復練習なんですよね。
※前にBLOGで紹介した「継続できる事が重要」
日1時間ストレッチや柔軟体操・基礎トレーニングを行うよりも、毎日10分同じ事を行った方が確実に上達します。
毎日、地味な練習を飽きずに繰り返すことができる能力。
これは圧倒的に伸びる要素なんです。
この継続力。小さいときから身につけておくべきなんです。
明日からでいいんです、何か一つ、選手達に継続させてください。
素振りでもお風呂場でのグーパーでもいいんです。(1日10回でも大丈夫です。)
とにかく継続して続けたことが身につくという感覚を覚えさせてあげることが、指導者(保護者)としての使命です。

3.適度に真面目
これ本当に必要?!と侮ることなかれ。
高校、大学、社会人と大人になればなるほど誘惑は増えます。
特に現代社会はネット社会全盛期。
SNSなどを通して日々送られてくる様々な情報と常に向き合って生きていかなければなりません。
勉強もそうです。高校は毎月のようにテストがありますし、大学では単位を取らなければ卒業できません。
最低限の真面目さは、どんなに野球が上手くても必要なことです。
自分で、「やって良い事/悪い事」を判断できるように、きちんと教えてあげてください。
野球に集中できる環境を自分で整えられることができる選手は伸びます。
よく、運転でハンドルに「遊び」があった方が良いと言いますよね。簡単に言えばそんなところでしょうか?!

いかがでしたでしょうか。
大したことじゃないと思わないで頂けたら幸いです。
明日からすぐ実践できることばかりですから、指導者(保護者)としての幅を広げましょう。

少年野球での練習時間

2019年11月24日 07時04分00秒 | 少年野球

皆さんのチームの練習時間は何時間でしょうか?
我がチームでは準備(アップ&体操)や食事を含めた2時間、本練習で2時間の計4時間です。それが土曜日・日曜日(祝日)です。

少年野球でも日常的に朝から晩まで練習しているチームがあります。
うちみたいな弱小球団では、「少ない」とお思いでしょうか、私自身妥当だと思っています。

人間には集中できる時間に限りがあります。
なので、丸1日消費するのではなく最大でも4~5時間が限界と思っています。
長時間の練習は、集中力も持ちませんし体力的な面から見ても練習終わりになるにつれてパフォーマンスが落ちてくるからです。
特に夏場の練習時間は休憩を多めにとり、選手の体調や状態を細目に観察する事が大事です。

また、練習時間が長くなると「早く終わらないかな」と時計を気にしたりと雑念が入り込んでしまう事もあり、怪我の原因にもなります。
小学生のうちは一つの事にずっと集中することが難しいので余計にそういった傾向が見られると思います。

あと、練習の中に無駄が多いと練習時間が長引いてしまう原因になります。
これは、指導者が時間を気にかけながら練習しないと効率化は難しいと思います。
怒る時は、言いたいことを簡潔にまとめて手短に済ませたり、待機している選手を少なくする効率の良い練習を取り入れる必要があります。

練習の中で時間の無駄を省くとしたら、練習と練習の間の移動です。
少年野球や高校野球では試合の攻守交代の際、ダッシュで守備につくのが当たり前です。
あれは、試合時間の短縮のためでもあります。
なので、同じように練習中も移動はダッシュを当たり前にしましょう。
時間の短縮にもなりますし、瞬発力アップのためのトレーニングにもなります。
また、キャッチボールをするときに後ろで指導者がカバーしてあげたいです。
抜けたボールを追っている時間が無駄でありその時間があればキャッチボールをした方がよっぽど送球の練習になります。
(我がチームでは、余りにも暴投が多く後ろで指導者が数人ボールを持って待機しています💦)

長時間練習を避けるためには練習を効率化する必要があります。
出来るだけテンポよく練習し、休憩の時はしっかり休ませる。
怒る時は、ダラダラ怒らないというこれらのことを意識して中身のある練習をしたいです。


控え選手のモチベーション

2019年11月17日 05時57分00秒 | 少年野球

どうしても、公式戦には上手な野球の知っている選手を出さざるを得ません。
やはり試合を行うからには「勝利する事」を目的にするからです。

野球にはポジションが9つありませんので、それ以外は控え選手になってしまいます。
人数が多いと、なかなか試合に出られないで嘆く選手や保護者の方もいるかと思います。
試合に出られる選手は、自分の役割の事を考えればいいのですが、控えの選手だとなかなかモチベーションを保つというのが難しくなってくると思います。
それが原因で野球が好きでは無くなる選手も少なくないのです。

試合でも「自分はベンチだから」と下を向かず率先して声を出してもらいたいです。
控え選手だからできる事もあります。
ランナーコーチャーやボールボーイ、バット引きなど 試合では沢山の裏方が存在します。
監督・コーチは自分の役割を頑張っている子を優先して使いたいはずです。

指導者の方々
前回のブログでもお話ししましたように、学童野球の前提は「野球を楽しむ事」が第一です。
確かに「この試合は勝つぞ!」(勿論、負けるために試合はやっているわけではありませんが)という際には、最強の戦力で戦うしかありません。
しかし、練習試合などはいつものスタメンとは別の視点で見て、選手の選定をして欲しいです。
また、高学年を使うのでなく低学年を採用する事で新たな発見もあるかと思います。

控えになった選手の皆さんへ
控えになったとしても野球は9人では成り立たないです。
控えの選手がどう準備して、貢献するかを考えてるだけでチームの士気も上がりますよ。
補欠でも注目を浴びることってたくさんあるし、ヒーローにもなれます。
試合に出られないで悩んでいる選手達!諦めない事が絶対に大事です。頑張って!


ライナーバック

2019年11月10日 06時17分00秒 | 少年野球

たまに見かけますが、打球が野手の正面をついて、ランナーが戻り切れずアウトになる場面。
状況(打球の飛んだ所や速さ、高さ)によっては「あれはしょうがないな~」もあれば「あれは凡ミスだな!」というケース。
今回、このライナーバックについて考えていきます。

ライナー打球の場合、ランナーの大原則は「打球が内野手の横を抜けてからスタート」です。
ライナーを捕球された場合、帰塁する必要があるからです。
仮にショートバウンドでの捕球になっても、進塁は難しいので飛び出す必要がありません。
内野手の横を抜けてから進塁スタートです。焦る必要はありません。
しかし、ライナーが抜けてからスタートを判断する前に帰塁しなければ、ダブルプレーになる打球もたくさんあります。
それがライナーバックです。
ライナーバックは打球が飛んだ瞬間に判断します。
ライナーバックすべき打球のポイントを押さえておきましょう。

ライナーバックのポイントは打球の判断ですが、
打球の方向
打球の角度
打球の速度
大きく分けると、以上の3つに分けられますが、打球の方向が最も重要です。
自分がランナーとしている方向にライナーが飛んだ時点で帰塁します。
自分の方向にライナーが来た場合は、かなり早いキャッチャー牽制が来たようなものです。絶対にバックです。
塁ランナーであれば、ファーストライナーはまず帰塁し、1塁ベース上で打球の行方を確認してからスタートします。
逆にサードライナーであれば、リードした状態で立ち止まり、サードが捕球してからでも帰塁する余裕があります。
自分のいる塁へのライナーは帰塁と紹介しましたが、ピッチャーライナーはどの塁のランナーも帰塁します。
第二リードの状態でピッチャーからの牽制球を投げられるようなもので、フォースプレーで、タッチがいらないので、かなり急いで帰塁する必要があります。
センター返しの良い当たりの時点で帰塁する習慣を身に着けたいです。

打球の方向に次いで、打球の角度も判断基準になります。
打球の角度が高く、内野手を越える打球は判断しやすいです。
内野手がジャンプしても届かない角度か見極めたいです。
打球の角度が低い場合は、判断が難しいのでショートバウンドでも進塁は難しいので見切り発車せず、打球が抜けてからかバウンドしてからスタートしたいです。

ライナーバックが必要なのは速いライナーの場合です。打球が速いので一瞬の迷いが判断ミスにつながります。
ライナーの方向・角度で判断しづらくても速い打球であれば帰塁してから判断すべきです。
しかし、角度的にライナーでも打球が遅い場合(ハーフライナー等)は立ち止まって判断しましたいです。

ライナーバックのポイントを理解することも重要ですが、考えてから動いては遅いので、ライナーバックの考え方を理解してから実践練習を繰り返し、反射的にできるように指導したいです。
一度できるようになれば、体が勝手に反応するようになりますので。



少年野球で学ぶこと

2019年11月03日 06時23分00秒 | 少年野球

少年野球では野球以外にも沢山の事を教える事が必要だと考えています。
小学生時代は素直であり、監督コーチが言っている事をそのまま受け止める傾向にあるからです。
そのような素直な小学生に、野球の技術的な指導ももちろん大切ですが、野球以外にも将来に活きてくる思考も含めて、身につけさせる事が重要だと常々思っております。
今回は、そんな選手たちに身につけて欲しい事を記載したいと思います。

指導者として学童野球時中に教えておきたい事
・野球を楽しむ
・挨拶をしっかりさせる
・仲間意識を自覚させる

野球を楽しむ
少年野球(学童野球)では、野球を楽しむことです。終始これに尽きると思います。
なぜなら、小学生に細かい技術的なことをいろいろ教えるよりも、野球を楽しむこと、野球が楽しくプレーできれば、それで十分だと思います。
(勿論、基礎となる打ち方・投げ方・ルールも必要です!)
そのためには、どうすれば良いのか?
多少厳しい練習であっても、遊びの要素を取り入れた練習をしたら、楽しんで練習ができると思います。
練習するにもメリハリが必要になってくると思います。
あと、技術的に劣る選手が居ても、皆平等に「チャンスの場」を与える事です。
特に練習試合には、そういった選手を率先的に出してあげる事が、選手のモチベーションややる気に繋がります。

挨拶をしっかりさせる
小学生時代には、元気な挨拶をしっかりすることを指導した方が良いと思います。
これは、当たり前のことですが、当たり前ながら、しっかりと挨拶できない人が多いように思います。
これは、社会に出ても同じです。
当たり前のことを、子供の頃からしっかりできるようになれば、それだけで野球をやっていた価値があると思います。
野球や他のスポーツをしていた人であっても、社会人としての常識である挨拶ができない人が多いので、小学生の時から当たり前のようにできるようにすることが大事です。
そのためには、指導者である人(監督・コーチ)もしっかりと良き見本とならなければなりません。
子供であっても、大人の言動はよく見ていますから。
そうすることで、選手も見習うはずだと思っております。

仲間意識を自覚させる
わかりやすく言えば、チームワークの大切さを学ばせる事です。
これは、今後、中・高・大学など野球をする上でも大切なことですし、社会人なってからも必ず活きてきます。
小学生の頃から、チームワークの大切さ協調性を身につけておくと、将来において必ず本人にとってもプラスとなると思います。
この協調性が身につけば、将来的に野球を続けるあたっても、チームプレイができる選手となり、それだけでレギュラーのポジションを取れたりすることもあると思います。
また、チームの勝利に大きく貢献できることもあると思います。
しかし、チームプレイができない人は、社会に出てからも苦労すると思います。
自分さえ良ければ良いと思う、自己中心的な考えをもつ人になります。
そう思うと、私は高校の時にチームワークの大切さを学べて良かったと思いますし、小・中学と野球を続けて良かったと思っています。

以上の事以外にも、重要な事はありますが、私は特にこの3点を一番にお勧めします。
この3点は野球をする上でも重要ですし、将来的に社会人になったときに、活かしていけると思います。
そう考えると、以上の3点は、小学生の段階で指導できるのであれば、子供にとっては、非常に大きな財産になると思うからです。
我が「池谷戸タートルズ」は最弱ですが、この3点は最弱チームでも関係ありません。しっかりと指導・教育させて頂きます。