キャプテン

2019年05月26日 06時33分00秒 | 少年野球

皆さん、マンガの「キャプテン」って知っていますか?
漫画家の巨匠、ちばあきお先生によって1972年から連載された漫画だそうです。
 
このキャプテンですが、約50年前の漫画ですが非常にためになる漫画です。
是非、中古書店(B○○K ○F:伏字になっていない…)でも行って見てください。
文庫本タイブであれば、200円くらいで手に入ります。
 
僕が初めてキャプテンを見たのはアニメ版で、おそらく再放送だと思いますが、憶えているのは夏休みの午前中に放送さていて、そのアニメを見てテンション上げて自転車で中学の野球練習に行っていた記憶があります。
その後、何度も再放送されたりしていますが、人生で最も観ている野球アニメ(漫画)です。
 
あらすじとしては
野球の名門青葉学院から墨谷二中に転校してきた主人公・谷口タカオは、野球部へ入部するためにグラウンドを訪れ、練習に参加しようと青葉時代のユニフォームに着替えた。
そのユニフォームに気付いた野球部員は、勝手に谷口を名門青葉のレギュラー選手だったと思いこんでしまう。
しかし実際は、谷口は2軍の補欠でレギュラーにはほど遠い選手だった。
そのことを気が弱くて言い出せない谷口は、周囲の期待に応えるべくすさまじい陰の努力を続け、ついにはキャプテンに選ばれるまでになり、チームを引っ張っていく。
そして…谷口の卒業後も、新キャプテンを主人公として墨谷二中野球部が強豪へと成長する様を描いていった。
Wikipedeaより引用
 
このキャプテンの主人公が「谷口タカオ」と言います。
この気の弱い谷口少年が、ひたすら努力を続けるといったストーリーが、なんだかとても哀愁があって面白かったんだと思います。
ちょっと切ない気持ちで見てたのを覚えています。
影の努力を怠らず、キャプテンにまでのぼりつめる谷口。
彼を支える両親。
そして谷口の影の努力を見逃さなかった前キャプテン。
ピッチャーの経験もないのに投手としての練習を始め、ついにはマウンドに立つまでにのぼりつめる谷口。
そして彼の精神を引き継いだ丸井、イガラシ、近藤、とキャプテンが代わっていき、それぞれが活躍します。
いやーあげればキリがない。
 
僕が好きな谷口の魅力は、人を巻き込む力(カリスマ性)です。
「がんばる」一辺倒の練習でメンバーの反感を買ってしまうも、それでもやがて周りの人間をやる気にさせてしまう谷口。
代表的なエピソードとしてこんな話がありました。
 
強敵、青葉学院との対決に向けて、谷口はキャプテンとしてメンバーに守備の特訓を行います。
毎日ノックだらけで体中傷だらけになったメンバーは次々に不平不満を言い出し、遂には谷口の家まで抗議することになりました。
「ちぇ、まったく、キャプテンがうらやましいぜ!ただノックさえしてりゃいいんだからな!」
「ほんとほんと!」
「みんなキャプテンに抗議しようぜ!」
谷口の家に着くと、お母さんから「タカオなら近くの神社に行ったよ」と伝えれます。
神社に願掛けにでも行ったのかなと笑いながら神社に行くメンバーたち。
そこで部員たちが見たものは、父と一緒に壮絶な特訓をする谷口の姿でした。
メンバーはそこで知るのです。
谷口は、みんなの練習(ノック)に時間を取られ、自分の練習が出来なかっただけで、学校での練習後、メンバーよりもっともっと厳しい練習を自分でしていたのです。
谷口「お、俺たちみたいに素質も才能もないものはこうやるしか方法はないんだ」
メンバーは谷口に声をかけることができず、逆に自らを恥じて自宅までのランニングで帰りだすのでした。
イガラシ「これなんだなあ…キャプテンがみんなをひっぱる力は…」

 

"キャプテン名シーン 2/6" を YouTube で見る



ううう 泣 鳥肌もんです。
もう涙が止まりません。(大袈裟!)
 
谷口は、どんなときも決してあきらめない。
あきらめない気持ちが人の気持ちを動かしヤル気にさせるのです。
どうでしょうみなさん?
谷口の「がんばる力」は伝わりましたか?
時間があれば、是非 キャプテンの漫画読んでください。
また、私はアニメ版のオープニング曲を聞いただけで泣けてきます。
(先に述べた野球練習前に自転車に乗りながら、この曲をずっと歌ってました)
『君は何かができる』とエンディング曲の『ありがとう』は、いつ聞いても鳥肌もんですよ。
 
僕の野球人生で大事なことはすべてキャプテンが教えてくれたと言ってもいいでしょう。
それぐらいスゴい漫画なんです。
 
是非是非 買って読んで下さい。そして子供(選手)にも見せてあげて下さい。



フォロースルー その2

2019年05月25日 05時43分00秒 | 少年野球

以前、記載しましたフォロースルーについての補足です。

 オリックスの吉田正尚選手ご存知でしょうか?
今時点(5月23日現在)で44試合で10本のホームランを放っております。
 
吉田選手は身長173cmとプロ野球選手としては小柄な体格ですが、えげつない打球を放ちます。
大柄な選手や外国人選手を差し置いて4番に座り、とんでもない飛距離のホームランを打ちます。
その秘密はなんと言っても大きなフォロースルー。
フォロースルーと飛距離について考えてみたいと思います。
 
吉田選手のホームランは全体的に低い弾道でスタンドに放たれるイメージがあります。
要は打球速度が速く、まったく球速(打球球威)が落ちずにスタンドに入るイメージです。
 
小柄な吉田選手が飛距離のある打球を飛ばせる理由ですが、身長は低い(失礼)ですが、身体全体的に筋肉量は多く、特に太ももはとんでもない太さです。
(ジャイアンツの岡本選手も同様ですね)
こういった筋肉からできるパワーをスイングにしっかり乗せることができているからこその、あの飛距離だと思います。
 
人間の体は腕より足の筋肉の方が大きくできています。(腕の約4倍が脚の筋力です)
いくら上半身の筋トレをがんばっても、下半身の力には敵わないです。
上半身だけムキムキの外国人が手打ちしてもたいした飛距離は出せません。
野球のスイングは下半身のパワーを上手く連動させてバットに伝えることでスイングスピードを上げ、その結果飛距離を生むことができます。
 
では、吉田選手は下半身だけでバッティングしているでしょうか?違いますね。
吉田選手のスイングを見ていると、スイングのベクトルが前を向いていることがわかります。
つまり前へ押し出すように大きく振っているということです。
 
多くの人がインパクトの瞬間に最大にパワーを出せるようにと、そこに標準を合わせてスイングします。
その結果、力みが生じたり、手首をこねたりします。
これではインパクトの瞬間に最大スイングスピードは出ません。
対してフォロースルーを大きく取る事はもっと先、つまり前方方向に大きくスイングすることを意識する為、インパクトの瞬間に無駄な力みが無く脱力に近い状態でスイングができています。
これがスイングスピードを速め、その結果飛距離が出せることに繋がります。
 
体が小さくてもフォロースルーを大きく取ることで、インパクトで最大にパワーを引き出すことができ、それが飛距離につながります。
真似してみてはいかがでしょうか。



ボールの捕球は両手で取るは正解?!

2019年05月19日 07時35分00秒 | 少年野球

少年野球では、監督やコーチから「ボールは両手で捕りなさい」と良く言われます。

この「両手で捕れ」という言葉、正しく理解していますか?
まだまだ少年野球では、片手で捕れないから両手で捕りなさいという事ではありません。

実はこの「両手で捕る」というのは非常に高度な技術で、レベルが上がれば上がる程必ず習得しなくてはならない技術なのです。
ただ単に、グラブの近くに投げる方の手を添えれば良いという事ではありません。
文字通り、「両手で捕る」意識が大事です。
イメージとしてはグラブにボールを当てた瞬間に、もう片方の手でグラブに蓋をする感じです。

両手で捕ることにより、2つのメリットがあります。

つ目はグラブでボールを弾いてしまった際にもう片方の手で弾いたボールを抑える事ができる点です。
上手くなればなるほど ボールを弾くことは少なくなるかも知れません。
しかしながら、絶対にボールを捕球できるというわけではありません。だから捕球の際にはグローブではない手を添えます。
捕球後の、グラブからの落球などを無くす為にも、基本は両手で捕るという事を忘れてはいけません。

つ目は握り変えがスムーズになり素早いスローイングが出来るようになるということです。
片手で捕球をした場合、送球する側の手をグラブまで持っていく時間が必要になりますが、両手で捕球をすればその時間が短縮できすぐに送球ができるようになります。
また、ボールを握り変える時間を長く取れるため、握り変えの動作中にボールを落としてしまう というもったいないミスが無くなります。

両手で捕る為の練習は基本中の基本ですが キャッチボールからしっかりと意識する事が大切です。

しかし、今 ネットでは「わざわざ捕りにくい両手で、何故捕球をさせるのか?」という意見もあります。
その意見、私も合っていると思います。例外はあり、片手の方が捕球し易い場合もあります。
だからこそ、このような意味を判っていて、片手で捕ることは全く問題ありません。

今後、中学・高校野球とレベルが高くなる程ランナーも足が速くなり、少しの無駄が試合の流れを失うミスに繋がってしまいます。
また、ランナーを意識するあまり焦りが生まれ、ミスに繋がってしまいます。
こうしたミスを防ぐ為にも、今一度 『両手で捕る』という基本をしっかりと指導していきたいです。



残念!

2019年05月17日 21時13分06秒 | 少年野球

大変残念です。
 
中日ドラゴンズの松坂投手が、練習日にゴルフをしていた事が判明し、球団からペナルティーを受けてました。

詳細こちら

 昨年末にファンと接触した際に、右肩を負傷したとされており、2軍で調整中でした。
また、本来は名古屋の2軍施設で調整予定が、肩の治療のために定期的に関東の病院を訪れており、その際(千葉で)ゴルフをしたようですね。
 
松坂投手は、約1500万円の年俸で中日(テスト入団で)契約、6勝4敗でオールスターに出場して復活しました。
背番号も「99」から「18」に変わり、年俸も1億円近くになりました。
また、今までの中日とありえなかった(失礼!)多数のファンが押しかけ、グッズの売り上げに貢献しましたね。
それが「リハビリ中にゴルフ」となると、ファンの期待と同時に首脳陣の期待をも裏切る事になること想像できます。
 
ネットでは
「裏切り行為」
「選手が一生懸命プレーしている最中にあり得ない行為」
「せっかく中日に拾ってもらったのに」
「若手への悪影響」
「本当に怪我してたのか?」などなど
 
チームも与田新監督に代わり、中日ドラゴンズも昨年と変わってかなり頑張っています。
そのいい雰囲気に、水を差す出来事です。
 
以前、WBCの練習中にイチロー選手から
「疲れて舐めてやってるだろおまえ」

「分かるぞおまえ」

「何がしょうがないだよ」

「深いところで舐めてやってるだろ」

「舐めてるな」
と言われていました。
 
ダルビッシュ投手は「膝とか腰のケガならわかるけど、肩だからゴルフぐらいいいんじゃない?リフレッシュにもなるし。」
と言っているが…ありえません。リフレッシュはチームの休日に行って欲しい。
 
私自身、松坂投手は凄く期待しています。
しかし、今回の件は非常に残念です。もう一度初心に戻って野球に取り組んで欲しいです。
この件を払拭できるように、一日も早い復活を祈ります。



水筒

2019年05月13日 19時35分00秒 | 少年野球

ここ最近、気温も上がってきており、25℃を超える事も珍しくなくなってきました。
少し動いただけでも、額に汗がにじんできます。
そして、この時期、選手の必需品として「水筒」があります。
この水筒について、今回私の持論(賛否あるかと思いますが、あくまでわたくしの持論です)を述べさせて頂きます。
 
人間は、体の約60%(一般成人)は水分でできています。学童の場合は約65%だそうです。
その体内の水分が2%失われるとのどの渇きを感じ、運動能力が低下しはじめます。
3%失われると、強いのどの渇き、ぼんやり、食欲不振などの症状がおこり、4~5%になると、疲労感や頭痛、めまいなどの脱水症状があらわれます。
そして、10%以上になると、死にいたることもあります。人間にとって水分の摂取は、欠かすことができないとても大切なものなのです。

もしも身体の水分がなくなったら

身体と水分
※大塚製薬さんのHPから抜粋
 
人間は1日、何もしなくても約1.5リットルは水(水分でなく水だそうです)を摂取した方が、健康にも美容(ダイエット)にも良いそうです。
ましてや運動していれば、約2~3リットルは必要になってきます。
 
そこで、私からのお願い!
 
水筒を用意することは、各ご家庭で行われていますが、この水筒の大きさ(容量)に着目します。
低学年(2~3年生)の選手を見ると、遠足で使われる水筒を持参している選手がいます。
この”遠足水筒”ですが、どれだけ容量があるかわかりますか?調べてみると、だいたい450~550mℓ=0.5ℓです。
先に述べた、練習中はたくさん汗をかきます。この0.5リットルだと、アップの段階で底をつきます。(※食事の際にも、飲み物を飲みます。)
では、無くなったらどうするつもりか…チームが用意したジャグを飲むわけです。
私は、決してチームのジャグを飲むな!とは言いません。
各ご家庭で用意した水筒が無くなったなら、どんどんチームの飲み物を飲んで下さい。
チームも、そのためにたくさんの飲み物を用意しています。しかし…しかし…
用意した水筒が、この”遠足水筒”で2時間の練習+アップ2時間を賄えますか?もつわけないです!
 
私の子供にも大容量の水筒を購入してました。2リットル容量です。おかげで小学校・中学校まで使っておりました。
 
選手のコンディション&熱中症を予防するのは親の責任です。(もちろんサポママ&スタッフも最善の努力はします)
大容量の水筒は、約2,000円で購入できます。(島忠や量販店、ネットでもっと安く購入できます。)
せめて、1.5ℓ以上はこの時期用意して欲しいです。大容量は小学生以降も使えます!
 
また、「見てくれ」ではありませんが、この”遠足水筒”を移動中に肩から”たすき掛け”で移動する姿…あまりかっこ良くないです。
 
以上です。各家庭のご事情はあるかと思いますが、可能であれば大容量水筒購入をおすすめします。
大きなリュックで大きな水筒を持って移動する子供の背中は”野球人”でかっこいいですよ。
 
あくまでわたしの持論です。



やらされる練習

2019年05月12日 06時06分00秒 | 少年野球

以前にも記載しましたが、「やらされる練習」と「自らやる練習」では、後者の方が選手の技術を向上させる上で大きな違いが出ると思います。

我がチームのJr(4年生以下)の練習を見ていても、集中して練習している時間の何と短いことか。
逆を言えば、「自らやる練習」と思わせる事ができれば、もう少し集中できるかも…と甘い考えを抱きながらこの件を考えてみました。
 
おそらく、やらさせる練習でも、練習を行うことで選手は成長できると思いますが、自らやる練習とは大きな違いがあると思います。
それは、練習する本人の心の違いです。
やらされてやる練習でも体は動きますが、選手の心には、「やりたくない」という気持ちがでるでしょう。
その一方で、自らやる練習の場合「自分はこれをやり遂げるんだ」という気持ちが芽生え、練習が終わっても、また今度この練習をして上手になりたいと考えたり、練習以外でも野球のことを考えたり、違う練習を自ら行っていくと思います。
 
あくまで自分の考えですが、自ら練習をすすんで行う人こそ、そのスポーツにおいて一流を極めるものだと思います。
だからこそ、監督・コーチが選手らを本気で一流選手に導きたい場合に求められることは、彼らのやる気を促すこと。
コーチが何も言わなくても、積極的に練習をやりたがるように導くこと、すなわち選手の心に火をつけることが大事になってきます。
ただ、そこがものすごく難しい🤔事のような気がします。
では、監督やコーチは何ができる(どのようにすれば)のか?
 
1.自分のための練習だと言うことを自覚させる。
 
2.上達していた場合、しっかりとほめてあげる

選手本人に、今日の練習で どのスキル(技術)が向上するかと、将来のビジョン(基礎練習を約1ヶ月やってから次のステップに上がれば、順調に行けば2ヶ月後には試合に出れるぞ!など)自分の能力を向上させるために来ていると言うことを、はっきりと伝えて自覚を促す事が大事だと思います。
また、人と言うのは、欠点をみつけるのは上手ですが、良い部分は意外と見つからないものです。だからこそ、少しでも成長を見つけたら褒めてあげることは大切なことだと思います。
 
他にも色々あると思いますが、彼らのパフォーマンス向上のためにできることを色々と考えて行きたいと思います。


キャッチボールの重要性

2019年05月06日 06時32分00秒 | 少年野球

キャッチボールは守備においての基本中の基本だと思います。
キャッチボールさえ普段からしっかりとやっておけば、気がつかないうちに守備が格段に上達している事は間違いないと思います。

そのキャッチボールの捕球方法ですが、キャッチボールで気をつけなければいけないのは、送球だけでなく捕球も大切です。
試合の実戦では、打球は真正面のこともありますが、基本的には身体を動かしてからの捕球がほとんどだと思います。
そういう事から、練習においても常にそれを意識してやってほしいと思います。

それでは、実際にはどのように捕球すれば良いのでしょうか?
例えば、右投げであれば、相手の送球に対して、素早い動きでグラブが右肩にくる位置で捕球する方が良いと思います。
(常に右側で捕球できるように、常に足を動かしておく事が重要!)
なぜなら、右投げであれば、そのあとに素早く送球をしなければならないからです。

そういう意味でも、キャッチボールでは、ただ単に捕球するのではなく、必ず次の動作のことを考えながら、日頃から捕球するとそれだけで、試合に活きた練習になります。
また、捕球時のもう一つのポイントとしては、右投げならグラブをつけていない方の右手は必ずグラブに添えるように、両手で捕球してください。
たまに、グラブの方の片手だけで捕球する人がいますが、次の動作に移る際には、右手がグラブに近いところにないと、すばやく送球することはできません。
そういう意味もあって、必ず右手を添えて、両手で捕球するようにしましょう。

次は、送球方法です。この送球も大変重要だと思います。
送球方法で気をつけた方が良いポイントは、相手の胸にめがけて投げるのは、誰しも指導してもらっていると思います。
相手が次の動作に移りやすいところ、相手が右投げなら、相手の右胸に、左投げなら、相手の左胸を目標に投げるように意識してください。
そうすることで、キャッチボールの相手が次の送球に移りやすくなります。
そういうことも意識して、キャッチボールをすれば、物凄く守備力が上達すると思います。

このように、キャッチボールで、ちょっとしたことを考えながら練習すると、守備が間違いなく上達すると思います。
我がチームでも、なるべく注意しているはずなのですが…できていないのが現状です。悲しい。



キャッチャーボーク

2019年05月01日 05時59分00秒 | 少年野球

野球のルールは複雑で難しいのですが、その中でも難しいルールにボークがあります。

ボークとは簡単に言いますと、ピッチャーが ずるい方法を使って一塁走者をアウトにする、または、しようとしたときにボークが宣告されます。
塁上の走者は一つずつ進塁し、投球は投げ直しになります。
ボークになるケースは色々あります。ほとんどがピッチャーの投球動作(前・中・後)です。

しかし、ただ一つ ピッチャーの反則行為ではなく、キャッチャーによる反則行為が一つ含まれています。
いわゆる俗に言う「キャッチャーボーク」と呼ばれている反則行為です。

塁に走者がいるときは、次の場合ボークとなる。
(l)故意四球が企図されたときに、投手がキャッチャーズボックスの外にいる捕手に投球した場合。

故意四球とは、いわゆる敬遠の事です。
守備側の作戦の一つとして、1塁が空いているときに、今の打席のバッターと勝負せずにわざとファーボールにして1塁に行かせることがあります。
多く見られるのが満塁策をとり、0OUTまたは1OUTでランナーが2塁・3塁のとき、敬遠によって満塁にしてしまうという作戦です。
塁が埋まることで、タッチプレーが必要だったのがフォースプレーになります。
ランナーをアウトにするためにタッチが必要だったのが、ランナーより早くボールを塁へ転送するだけでアウトにすることができます。
ランナー2塁・3塁の場面であれば、バッターに内野ゴロを打たせることができれば、キャッチャーに転送して3塁ランナーをアウトに、キャッチャーが1塁に転送して打者走者をアウトにすれば、ダブルプレーの完成です。

ではキャッチャーボーク、具体的にはどのようなことでしょうか。
敬遠の時はピッチャーの手からボールが離れるまでは、キャッチャーはキャッチャーズボックスの中にいなければなりません。
通常のプレーであれば、キャッチャーはプレーの必要があればキャッチャーズボックスの外に出ても構いません。
この時、勿論ですがボークは適用されません。
敬遠の時に限って、キャッチャーはピッチャーの手からボールが離れるまでは、キャッチャーズボックスの中に両足を入れておかねばならないのです。
厳密に言うとキャッチャーの反則なのですが、ボークとしてピッチャーの反則行為として扱われます。

紹介する動画ですが、YOUTUBEで投稿のあったキャッチャーのボークです。

"捕手ボークでサヨナラ負け(高校野球•徳島大会一回戦、城東2-1阿波)" を YouTube で見る



内容は、最終回でバッターを敬遠するため、キャッチャーは故意四球の意思表示をピッチャーへ行いました。
先に記述しましたように「ボールが投手の手を離れないうちに捕手が片足でもボックスの外に出していればキャッチャーのボーク」が適用されます。
よって、動画ではこの内容でボークを宣告され、3塁ランナーがホームインしてサヨナラとなりました。
恐らく、キャッチャーは知らなかった訳ではなかったと思います。最終回のピンチで一瞬、我を忘れてしまったような気がします。
球審も非常にいい試合だったので、このボークを宣告し辛かったと思います。

しかし、その宣告した球審もしっかり見ていたと思います。(2球投球していますが、1球目はしっかり観察して、2球目に止む無くボークとってますね。)
球審の方の観察力、本当に感心します。