打球の距離感

2020年05月31日 06時20分00秒 | 少年野球
前にも記載させて頂きましたが、内野の守備練習をさせて動きがいまいちな選手は外野に回される行為…
私は反対です。だって、外野ってすごく難しいですよ。
内野のゴロが捕球できない選手が、外野フライを捕れますかって話です。

この外野フライですが、何故捕球は難しいのでしょうか?
今回、このフライの難しさについて書かせて頂きます。

まず、外野フライの一番の難し事とは『距離感がつかめない』事だと思います。
外野フライがどのような軌道で飛んでくるのか、どれくらいの位置に落下するのか、それが予想(想定)できないからです。
左右は比較的、慣れればグラブには当てる事が出来るレベルにはなります。
しかし、前後については慣れるまでに、結構な時間と労力がかかってしまいます。
それを瞬時に判断しなければならないので、大変です。
いわゆる空間認識能力が無いと、恐らくグラブに当てる事すら厳しいと思います。

練習自粛前Jrの外野ノックを見ていましたが、ほとんどの選手はバットに当たった瞬間に「何故か」前進してきます。
打球の勢いや、確度の見ず、ただただひたすら前進してきます???
ですので、私から一言助言させて頂きました。
「まずはボールの状況を見てから判断しようよ」
「ボールに当たった音や、確度、方向を見てから、一歩目を出そうよ」

あと、先に述べた空間認識能力を高めるには、やはり経験しかないです。
特に難しいのは、正面の打球判断だと思います。
そこで、必要になってくる能力が「打球を見て落下地点を予想する」能力です。

そんな事判っているよ!と突っ込まれそうですが💦

まずは打者がボールを打った瞬間に、フライの質を大まかに予想します。
左右の判断はもちろん、打球の軌道を見てフライかライナー性の当たりかを瞬時に判断します。
打った直後の打球の角度によって見極めるわけです。
この時点では距離感迄は掴めませんが、左か右か、フライなのかライナー性なのか、前か後か、など大まかに予想して動き始めます。
走り出しながら方向を修正していく感覚で良いかもしれません。

プロや高校生は一旦目をきって打球を追っかける手法もあるようです。
しかし、学童野球で一回目を切るというのは駄目だと思います。
ボールを見ながら背走(半身)するのが基本であると思います。
大まかとはいえ、一歩目のスタートが遅いと後の動きに響いてきます。
一歩目を大事にするためには、この状況判断を瞬時に行う必要があります。

あと余裕があれば、予想した落下地点より後ろに位置する事ができれば最高です。
理由として
・目測を誤っても、前であれば捕球できる可能性が後ろよりも高い
・タッチアップや捕球後の助走がつけれる
からです。
最悪のケースは想像するよりも後方へ伸びる打球を、頭の上を通過させて後ろにそらしてしまうことです。
いわゆる”バンザイ”というやつですね。
当然ですが、外野には後ろにカバーはいません。
少年野球では、外野の後逸=長打となってしまいますので、そういった意味でもやや後方に位置するべきかもしれません。
仮に捕球できなくても、傷は浅くて済みます。

また、これもJrには口酸っぱく言っている事「声を掛け合うこと」です。
外野だけのことではありませんが、打球を捕るときには野手同士で声を掛け合うことが非常に大切です。
これも先に述べた通り、打球を追いかけている時には、基本的にボールから目を離すことはできません。
他の野手の位置などを確認することは難しいわけです。
そのため、自分が捕球できると思ったら「オーケー!オーケー!」など大きな声とジェスチャーで自分が捕ることをアピールします。
逆に、他の野手の守備範囲だと判断したら「レフト!レフト!」などの声掛けで指示し、自分はカバーに回ります。
これができないとエラーの原因になりますし、何より衝突して怪我してしまう可能性もあります。
少年野球でもかなり大事なプレイになりますので、絶対に覚えておきたいプレーです。

ここまで色々書きましたが、外野フライ捕球はのコツは「慣れる事」しかありません。
距離感の掴みかたなどは、何本もノックを受けていく中で精度が上がって行くと思っています。
上記のようなことを意識しながら、打球の角度や伸び、打音などの感覚を磨いていくわけです。

指導者の皆さんも、一度外野フライ経験して下さい。
結構難しいもんですよ。
選手の前で落球やバンザイしたプレーをしていると、選手から白い目👀で見られますよ。
 



軽すぎるバット

2020年05月17日 06時47分00秒 | 少年野球
以前、ブログ内で「ヘッドがはしる」でバットの重さの重要性を記載しました。

今回はその、何故「軽すぎるバット」が駄目なのか書かせて頂きます。

最初にバットを購入する際、どうしても子供が振りやすい=軽いバットを選びがちです。
それば間違ってはいませんが、ある程度バットに当たるようになってくれば、次のステップでバットの重心がヘッドにある「トップバランス」のバットを試打してみてはどうでしょうか。
大型量販店では、試打できるコーナーがあり、自分に合ったバットを購入できます。
 
スポーツデポ 川崎店では試打コーナーもあり、専門の方(元プロ野球選手のアドバイザー)が常駐しているので、色々アドバイス聞けますよ。
うちの子供も、ここで購入させて頂きました。そこで、アドバイザーの方にも色々相談させて頂きました。

では、この軽すぎるバットでは、どのような欠点があるのでしょうか?
まず、一番の欠点は軽すぎるためボールが飛びにくいという点が最大の欠点だと思います。
イメージとしては、軽いプラスチックのバットでボールを打った距離と、そのバットの先にビニールテープで少しの重しを付けて打った打球の飛距離を比較すると一目瞭然です。
ですので、選手がしっかり振りきれる重さのバットを選定する事=飛距離の向上につながります。

二つ目は、自分のミートポイントまで待てずにヘッドが先に出てしまう事だと思います。
先の述べた通り、トップバランスは重心がバットの先にあります。
だからスイングの際、ヘッドが若干遅れて出て、理想のスイングになります。
しかし、軽すぎるとヘッドが先に出てしまい、重さを感じてスイングまたはバットの先の当たるゴロが多くなると思います。
仮に真芯に当たっても、全く飛距離が出なくなってしまいます。

以上のことが主な欠点になります。

ちょっと話から逸れるかもしれませんが、プロ野球で活躍するホームランバッターでは軽めのバットを使う選手が多いといわれています。
まずは福岡ソフトバンクホークスの柳田選手。そして今年からMLBとなる元横浜DeNAベイスターズの筒香選手などが軽いバットを使うホームランバッターのようです。
二人とも重さは880gだそうですが、高校野球の規定では「900g以上のバットを使うこと」と規約で定められています(私は知らなかった)ので、両選手とも高校生より軽いバットを使っていることになります。
理由は、ネットで調べたら「ギリギリまでボールを引きつけることができるため」と書かれてました。(あってます?)
プロ野球は変化球が大きく鋭いことから、変化球(MLB特有のムービングボール)などに対応しやすいからでしょうか?(間違っていたらご指摘下さい)

では、最後に「どのくらいの重さがいいだよ!」と言われそうですが…。
自分としては、ありきたりな答えですが「フルスイングできるかどうか」が重要なポイントになると思います。

フルスイング=理想的なスイングとするならば、軽すぎてバットの重さを感じられていないのも良くない訳です。
購入時には、しっかり素振りして、一番しっくりくるバットを選択する必要があると思います。





ボール拾い

2020年05月10日 06時34分00秒 | 少年野球
野球活動の自粛になる前(2月末くらい)、地元の中学野球の練習を見学する事が出来ました。
その中で、明らかに学童野球と大きく異なる点を、今回の議題にさせて頂きます。

中学野球の選手は網のついたネットで、トスバッティングの練習を行っておりました。
暫くして、トスする球が尽きてボールの回収となりました。
我がチームの選手であれば、しゃべりながら「ダラダラ」とボール回収を行っておりますが、中学野球の選手達は黙々と素早く回収しておりました。
時間にしたら、40~50球くらいだったのですが20秒もかかってなかったと思います。

顧問の先生から言われるでもなく、本当にきびきびと動いておりました。
見ていて非常に清々しく、メリハリ(効率)の良い練習に見えます。

野球の練習をしていると ノックやバッティングなどで多くのボールを使うことがあります。
そうした練習が終わった後や途中で、ボールがなくなればボール拾いをしなければなりません。
特に、バッティング練習は色々な場所にボールが転がるため ボール拾いに多くの時間が掛かってしまいます。
こうした時に、全員が集中してボール集めをすることができれば、すぐに次の練習に移ることができます。

学童野球は全員ではありませんが「誰かがやるだろう」や「俺は打ち終わったから」という気持ちがあり、指導者から「早く集めろ!」などと叱られているケースを見ます。(我がチームです…)
しかし、そんな中でもボールを早く拾おうとしている選手も少なからずいます。
そうした選手に共通することは、試合で活躍している選手や、技術的に高レベルで野球を続ける選手が多いということです。
これは一体なぜなのでしょうか?

おそらく、しっかりとボール拾いをしている選手には「早くボールを拾ってすぐに練習をしよう」という意識はあまりないのではないと思います。
ではなぜ???

ここからは、私の推測です。
上記の選手は「目の前のやるべきことに常に全力で取り組んでいる」からではないでしょうか。
ボール拾いを積極的(一生懸命)にできない選手は、どこか気持ちが他の所に向いており(注意散漫)ダラダラとボールを拾ったり、友達同士でしゃべったりなど効率の悪いことばかりをしてしまいます。
このように、ボール拾いというやるべきことをしっかりとできない選手は、どこか集中力に欠けており本当にやらなければいけないバッティング練習や守備練習やランニンングなどでもすぐに気が散ってしまい、直ぐに手を抜いてしまう選手ではないかと思います。
それに対して、ボール拾いをしっかりとできる選手はどんな練習であっても、気を散らすことなく黙々と練習を行なっています。

やはりこうした所に野球人としての器や、練習に対する取り組み選手としての本当の姿が現れるものだと私は思っております。
少し大げさかと思いますが、『三つ子の魂百まで』という諺を聞いたことあるかと思います。
少しずつ変えていく事が、これから野球 人いや社会人として成功して、皆から尊敬される人となると思っております。

全部が全部、バカ真面目に生きていく必要はないとは思いますが、今回の気持ちを心の片隅に置いて今後の練習を行って欲しいです。





牽制帰塁の方法 その1

2020年05月03日 06時20分00秒 | 少年野球
前に書かせて頂いた「リードの取り方とセーフィティリード」の件で、少しだけ触れました「1塁への帰塁」について今回書かせて頂きます。

ます、1塁ランナーの帰塁の方法は大きく分けて
・足から戻る
・ヘッドスライディングで戻る
があります。
できればヘッドで戻って欲しいです。
逆に2塁は可能な限り足から戻って欲しいです。

では、足にしろ、ヘッドにしろ、牽制の動きの解説です。
まず、投手がプレートを外したら、一旦重心を1塁ベース側に戻す。(あくまでも戻すだけでまだ戻りではないです)
次に投手がボールを1塁へ投げた(牽制した)ら、素早く1塁へ戻る。
(投手によってはプレートを外さなくても1塁に投げる手法もあるので要注意です)
あとは、足(下半身)から始動するか、上半身から始動するかの違いだけです。

先に述べたヘッドで戻って欲しい理由は、下半身(足)からいく訳ですから上体が残され始動が遅れます。
上半身からの帰塁はその逆が無いからです。

あと、ピッチャーは以降の投球に影響するので、足からでも良いかと思います。(その際には戻り100%の感覚で)
その際にも、注意事項があります。
足で戻る際にはできれば右足でベースを踏むことをお勧めします。
理由は、牽制球に対し背中を向けるので牽制球がランナー方向に来ても安全だからです。
しかし、注意は背中を向けて帰塁するため、すぐに状況確認が出来ない事です。
牽制してきたかもわからない時がある。
その為には、ランナーコーチの指示が非常に重要です。

次に、ヘッドスライディングで帰塁する場合の行い方です。
・左足に重心を乗せて1塁方向に体を向ける。
・右足を踏み出して、倒れこみながらヘッドスライディングする。
・ベースタッチは右手でライト側のベース角に行う。
足がベースに触れるまでは手をベースから離さないようにして立ち上がり、投手を確認。
(ランナーコーチャーの声も確認)
※この立ち上がる動作はライト側からファールエリアに体を流しながら立ち上がるときれいです。
(ジャイアンツの坂本選手が上手いかと思います)

ですので、学童野球の頃から帰塁はヘッドスライディングで戻るように指導して行きたいです。
中・高校生になれば、足で戻っていると「もっとリード取れるだろ」と怒られたりして、監督・コーチの評価も下がってしまします。
ヘッドで帰塁できるスキルが身に付けば、リードも大きく取れて、確実に素早く戻れる方法だからです。
ですので、しっかり帰塁の練習もさせる事は、非常に重要な事です。
 
あっ、2塁の帰塁は「足から」は時間が無いので後日、BLOGで報告させて頂きます。