待てのサイン

2022年05月29日 05時48分15秒 | 少年野球

野球には色々なサインがあります。主には攻撃時ですが、守備でもサインがあります。

今回、攻撃の際に用いられるサインの一種の『待て』について書かせて頂きます。

 

この『待て』のサインですが「次の投球は見送れ」という意味です。

よって、このサインが出されたら打者は必ずストライクでも見送ります。

では、この待てはどのような時に用いられるかご存じでしょうか?

だいたいのチームはストライクカウントが3ボール0ストライクで出されると思います。

一球様子を見て1ストライク失うよりも、ボールになる可能性が高いと判断した際にはこの「待て」のサインを出します。

私も監督時には、待てのサインを出してました。他の監督さんも大体このタイミングだと思います。

しかし、私自身 学童野球の審判を行ってから、この待てのサインについて少し考えてみました。

上記の説明のように、待てのサインにはメリットとデメリットがあります。

メリットは先に述べたように、四球での出塁の可能性が極めて高くなるということです。

デメリットはど真ん中の球もあっさり見逃してしまうことです。

まあ、確率論からしても、ど真ん中に投げたとしてもヒットになるのは4割程度なので、見逃した方が出塁する可能性は大だと思います。

ですが、状況によっては待てのサインは『チャンスの流れを失う事』にもなります。

 

ゲームには流れというものがあります。その流れをうまく掴んだチームが勝利をもぎ取ります。

ど真ん中を一球見逃して、結果四球で出るが後続が続かすアウトになるパターンと、

待てのサインを出さずど真ん中を打って、結果いい当たりだがアウトになる方が、私は流れはこちらにあると思います。

まあ、これも結果論になりますが、待てのサインは私はあまり好きでなないです。

だからと言って、明らかなボール球に手を出して凡打になったら、今度は相手に流れを譲る事になります。

これもケースバイケースですかね。

あと、選手もやっぱり「待て」はあまり好きではないのでしょうか?

私も球審していて、先に述べた3ボール0ストライクでど真ん中見逃して、続けてコーナーに投げ分けられて三振を何度も見ました。

「さっきのど真ん中打てばよかったのに」と思いますが、恐らくサインだと思います。

「待て」のサインのおかげで四球という結果もあります。

ですが、待てのサインが無ければホームランだったかもしれない。もしかしたら、三振だったかもしれない。

考えれば考えるほど悩ましいこの「待て」のサインについてでした。


素振りの効果を上げる練習

2022年05月22日 05時17分10秒 | 少年野球

素振りは、打撃の技術向上として最も効果のある練習です。

しかし、行い方次第では「ただ疲れた」練習にもなってしまいます。

今回は、この素振り練習について、私が行って(指導して)きた練習を紹介します。

 

1.空間認識能力を高める

学童野球では16m若しくは14m先からピッチャーの投球したボールがホームベースに向かってきます。

中学野球以上では18.44m先からです。

そのピッチャーが放ったボールの軌道を目線で追いかけながらキャッチャーミットまで入るまでのイメージ練習です。

例えば公園であれば、16m先の木を基準にしてピッチャーが投球したイメージで見送る練習です。

なるべく「目玉」だけを移動する事を心掛けて下さい。頭を動かしてボールを追いかけるのでなく「目玉」で軌道を追っかけて下さい。

素振りの前に、目を鍛えて下さい。しっかりターゲットをロックオンして見逃さない練習をしてください。

だから、最初は「わざと見逃す練習」を最初にしてください。

これをイメージして目が慣れてきたら、今度は16m先から放たれたボールをイメージしたタイミングで素振りして下さい。

 

2.ボールに当てる技術の向上

上記の練習で空間認識ができるようになれば、次はボールに当てるようにする練習です。

公園とかであれば、地面から生えている雑草や木から伸びている枝をターゲットにして素振りをすることです。

これは速くスイングする必要はありません。

まずは右打者であれば右手だけでゆっくりと軌道をイメージしてターゲットに当たるか当たらないかくらいの感覚でスイングして下さい。

ゆっくり、ゆっくりとスイングして100%当たるまで実践して下さい。

それができれば、両手でゆっくりスイングして下さい。

できるようになったら、スイングスピードを徐々にあげていって下さい。

最終的には通常の試合でスイングするスピードまで上げて頂きたいです。

 

3.体幹を鍛えるスイング

最後に右打者は右のかかとに軟式ボールを踏んで(抵抗はありますが)素振りです。

これも徐々にスピードを上げて言って下さい。

ふらつくようであれば、スピードを落として、全力でスイングしてもふらつかない体幹を習得して下さい。

イメージは頭(ヘッド)がぶれない事も意識してのスイングを行て下さい。

 

以上です。これらを可能であれば15分を超えない時間で実践下さい。

1で5分 2で5分 3で5分くらいで、可能であれば毎日(行う時間は問いません)行って欲しいです。

前にもブログで書かせて頂きましたが、最初はきついかと思いますが、習慣化すれば打撃技術は向上すると思います。

学童野球、少年野球(中学野球)の選手 頑張って試合で実践できるようにしてください。


諦めない気持ち

2022年05月15日 05時25分16秒 | 少年野球

野球はよく「2アウトから!」と言われています。

現に、甲子園でも大量得点差を最終回で同点にしたり逆転したりなどあるからです。

少年野球も同じような事は少なくはないです。

しかし、そんな奇跡が起こる事はほぼゼロに等しいです。

大人は自分の経験で、「あ~逆転は無理だな~」って思ってしまうと思います。

ですが、選手は経験が浅いので「本当に諦めてない選手」も中にはいます。

そういった純粋な気持ちを持った選手には、諦めない気持ちを持ち続けてほしいです。

中には

「どうせ負けるのに・・・」

と思っている選手の方が多いと思います。

 

勝った 負けた 上手 下手 そんなことはどうだっていいと思います。

野球が本当に好きで、最後まで諦め​ない気持ち それが一番大事。

フォアボールを出したっていい。 エラーしたっていい。 アウトになってもいい。

でも試合を諦めるな。 最後まで諦めるな。

審判に「ゲームセット」を言われるまで頑張り続けて下さい。

へっぽこ審判からのお願いでした。


岐路

2022年05月14日 06時11分55秒 | 少年野球

鶴見区審判部では、どこかしらのチームに所属しないといけないらしい。

要は無所属はダメで、どこかのチームに所属してなければいけないみたいです。

そうですか・・・わかりました。

 

・・・色々考えます。

 

自分自身 後悔しない選択を見つけて。


ヒットエンドラン

2022年05月08日 06時10分55秒 | 少年野球

今回は野球のプレイ(作戦)について書かせて頂きます。

野球の作戦の一つに『ヒットエンドラン』というものがあります。

では、このヒットエンドランってどういうものかご存じでしょうか?

鳥居みゆきの「ヒットエンドラーン!ヒットエンドラーン!」の事???

 

ヒットエンドランとは、塁上にランナーが居て、そのランナーが投手の投球と同時に走者は次塁に走り、打者はその球を必ず打つ作戦」の事をいいます。

要は、このサインが出ると

・ランナーは盗塁する

・バッターは絶対にバットにボールを当てる(でもフライはダメ)

が条件となります。

私的には、ヒットエンドランは成功率が低い割にリスクが高い作戦だと思っています。

しかし、成功した時のメリットが凄く大きい事が特徴です。では、なぜそんな作戦を使うのでしょうか。

最も有効と思われる場面は試合が膠着しており、ゲームの流れを変えたい場面で用いたい戦術だと思います。

作戦が成功すればゲーム展開が動き効果はとても大きいものとなります。

プロ野球でも、用いられるこのヒットエンドランは、だいたい1アウト1塁で出されるケースがよくあります。

得点圏にランナー進めたいが、走者の足があまり速くない、捕手が強肩などの場合では盗塁は厳しく、犠打では2アウトになってしまうなどの場面で仕掛けます。

転がす方向さえ間違えなければ、打者がアウトになっても進塁打となり、攻撃は継続できるからです。(だいたい攻撃のセオリーですが)

じゃあ、2アウトでは行わないの?と思いまますが、全然行います。監督の考え方ひとつです。

私の考え方ですと、2アウトの場合は確実にヒットが求められるため、成功率はとても低いものとなります。

ですが、三振の少ない(ファールなどで確実にボールを当てるができる選手)で確実にストライクが来るカウントなどの場合は仕掛けることも稀にあります。

監督はヒットエンドランの成功によって『流れを変えようとする』ためです。

失敗して相手に流れを渡してしまうこともありますが、膠着状態が嫌な監督はヒットエンドランを多用します。

私も監督時には使っていました。

逆に、こちらに流れが来ている状況で、ヒットエンドランは私なら使いません。

なぜなら、せっかくのいい流れがヒットエンドラン失敗で相手に流れが行ってしまう可能性があるからです。

あと、打者はボールに当てることは絶対条件ですが、次に

①ゴロを必ず打つこと

②できれば右方向(理想は1,2塁間)に打球を打って欲しい

事です。

ですので、ヒットエンドランの練習には②を意識して練習して欲しいです。

あと、何が何でも当てる必要はないかと思います。

理由は、ワンバウンドを打ても、前に飛ばすことは不可能で、どうせ空振りするのであれば、見逃した方がよいからです。

しかし、小学生には「ワンバウンドは見逃しなさい」と難しい事を言うとパニックになってしまうので、まずは「どんな投球でもスイングする」で指導は良いかと思います。

また、ヒットエンドランと似た言葉に「ランエンドヒット」という戦略もあります。

ランエンドヒットは盗塁が成功する可能性や投球のコースを見て「ヒッティングするか見逃すかを選択する」という戦術です。

ヒットエンドランでは、打者はボールゾーンへの投球に対しても何とかして当てる必要が生じます。

一方ランエンドヒットは、単独でも盗塁成功が見込まれる早いランナーを走らせる上に、打者も投球を見逃すか故意に空振りするという選択肢を持てることが利点となります。

先に述べたように、勝負事には流れが非常に重要です。

 

そんな中、リスクの多いことを承知の上で『勝ちに向かう流れ』を自力で掴み取りに行くヒットエンドランという作戦は、出すタイミングに監督のセンスが問われます。

逆に監督の立場からすると、『勝利に対する嗅覚』の見せ場であるともいえます。

私の経験の中では、失敗した記憶のほうが強く残っているヒットエンドランですが、今ではどれも貴重で楽しい思い出です。

失敗と反省を繰り返しながら、ヒットエンドランの練習を通して、強いチームを作っていくのもまた楽しいものだと思います。

 

因みに冒頭で書きました、鳥居みゆきの「ヒットエンドラーン」のネタってサッパリ意味がわからなかったけど、ググったら

『ヒットが打つで鬱 ランが走で躁』の理由のようです。本当かどうか判りませんが・・・


ハーフウェイ

2022年05月01日 17時58分19秒 | 少年野球

野球を行った事がある方は知って当然の「ハーフィウェイ」について書かせて頂きます。

お母さん方は判らない方もいるので、簡単に説明させて頂きます。

ハーフウェイとは字の如く、半分の距離つまり塁と塁の半分の事を言いますが、

真っ二つでなく、私的には半分から3/4くらいの距離、すなわちすぐに帰塁できる距離だと思います。

では、この状況はどんな時なのかを、解説させて頂きます。

ランナーフライになると、基本は元居た塁に一旦帰塁しなくてはなりません。

捕球したと同時にタッチアップをして、次の塁を狙う事はみな知っているかと思います。

しかし、どう考えてもタッチアップできない状況(ランナー1塁でレフトへの浅い打球など)ではタッチアップよりもこの「ハーフウェイ」を行って欲しいのです。

ですので、上記の状況であれば、私ならば1塁を離れて、「ほぼ捕球する事」を前提(捕球後に1塁へ返球される可能性)で考え、一方落球も想定する考えで指導します。

要は、どちらに転んでも大きく失敗しない作戦を指導します。

ですので、ハーフウェイはタッチアップを狙えない距離のフライが上がった時、若しくは外野手が範囲ギリギリの位置に打球が上がった時に準備します。

ただ、タッチアップの方が確実に狙える状況では、すぐに帰塁してタッチアップに備えます。

ハーフウェイの位置どりの基本的な考え方は、『フライが捕球されても、送球よりも少し早く帰塁できる位置までリードをする』というものです。

なので、例えば外野フライの深い位置であれば多めに距離を取りますし、内野フライであれば短い距離になります。

よって、ハーフウェイなのかタッチアップなのかの判断も瞬時に判断する能力も大切です。

 

如何でしょうか?このハーフウェイ結構試合では使われます。

上記に述べたように、この判断は結構難しく、中々練習に取り入れているチームも多くはないかと思います。

このハーフウェイを上手く活用して、指導者の方は勝利に導いてください。