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盗塁時のキャッチャーの足の運び方

2020年04月26日 06時15分00秒 | 少年野球
私は、高校野球時には捕手でした。
捕手の練習は他の野手に比較して結構地味です。
ブルペンでのキャッチング、ブロッキングの練習、各塁への送球練習とほとんど毎日同じ内容です。
他の野手は、かっこいいダブルプレーや外野のカットプレーなど「俺もやりて~」などと思っていました。
捕手出身の方であれば「わかる~!」と言ってくれそうですが…

今回、その捕手の送球時の足の運び方について、これもわたくしの持論を述べさせて頂きます。

自分が選手の時には、あまりそういった文献はなく先輩方からもあまり教えてもらえず、なんとなく見様見真似でなんとかやっている状況でした。
でも、今の選手は色々な本や、ネットや動画(YOUTUBE)で細部までチェックできますね。うらやましいです。
だから、コマ送りや一時停止などの機能を使って、体で体験できますね。

今回このキャッチャーの下半身の動きに特化して書かせて頂きます。

この指導方法は、私のチームでも私から教えております。
最初っからできる選手はいません。
選手にはゆっくりした動きをさせて、体にしみ込ませる指導を行っております。

では、具体的な指導方法です。
私が意識したのは「キャッチャーボックスの中で足をどう動かせば、速く正確に送球できるか」というのを選手に教えています。
ランナーが走ったと分かった瞬間に、お尻を「よっこいしょ」と上げていては遅いです。
キャッチャーの足は、ランナーの動きと同じような動き出しを行うと良いかと思います。
あとは、やはり投げる方向(2塁側)に体重がどうしても移動してしまいますので、若干2塁側に体が移動してしまいます。
しかし、前に出過ぎるとインターフェアになるので、前に出過ぎないけど足を少し動かして前に少し出る、という動きが重要です。

特に右足(右投げ)の動き出しが重要です。
ランナーが走ったら右足を少しだけ前に出して、ちょっとした助走と、捕ってから素早く投げれる準備をします。
キャッチしてから足を動かすのではなく、キャッチをしに行きながら右足を動かす、という腕と足を同時に動かすイメージが重要かと思います。
踏み出す左足は、真っ直ぐ且つ素早くセカンド方向へ向ける足の運び方が必要となります。
(少年野球では移動式のベースですので、踏み出す足がホームに被ると滑ったりして暴投や送球が安定しないので注意です)
そして素早く送球すると、上半身がブレてしまうので下半身をしっかり作る(重心を下に落とす)ことが重要です。
下半身がしっかりすれば、送球は安定してコントロールも良くなります。
前にもブログで記載しましたが、キャッチャーに必要な力は順番に
制球力
肩力
瞬発力
制球力(コントロール)が乱れていたら、せっかく早く送球できても、タッグが遅れるため意味がありません。
多少遅くても、2塁ベース上に送球できれば、だいたいアウトになります。
だから一番に制球力(コントロール)が大事です。

まとめ
・ランナーが走った瞬間、右足を少しだけ前に出す
・踏み出す左足はセカンド方向へ素早く真っ直ぐ出す(ホームベースで滑ること注意)
・上半身だけで投げないで下半身で土台をしっかり作る
・セカンド方向へ真っ直ぐ投げる事で、若干2塁側に体重移動する
の4点が大事になると思います。
プロ野球のジャイアンツ小林選手の形はとても綺麗ですし素早い動きをしてますので、ぜひ参考にしてみてください。
※プロ野球選手は肩が良いので、ワンステップ(左足から)で投げてます。
 




トレーニングシューズ

2020年04月19日 06時32分00秒 | 少年野球
選手の皆さんは、練習やアップ時にはどのような靴を履いていますか?
日頃から履いている靴ですか?それとも野球練習用に作られたトレーニングシューズですか?
今回、このトレーニングシューズ(トレシューやアップシューとも言います)についてお話しさせて頂きます。

トレシューとは、野球の練習用に作られたシューズです。
普通の靴に比べて、結構丈夫に作られています。
どちらかというと、中・高校(野球)の練習用に使っている方が多いかと思います。

昔(私の中・高校生の30年以上前)にはトレシューって無かったような気がします。(違っていたらスミマセン)
今のトレシューはデザインが豊富です。
基本は白無地のエナメルが主流ですが、青や赤のラインが入ったものや見た目にスニーカーっぽいものもあります。
しかし、注意する所は、チームで決まり(色やラインカラーなど)がある際には事前に確認して購入した方が良いかと思います。
あまり、学童野球や中学生には決まりはないですが、高校生(高野連)では協会・連盟の規則で、トレシューも黒または白一色という決まりがあったりするので必ず確認してください。

じゃあ、そもそもトレシューって必要なのでしょうか?
野球に使用するシューズというと、スパイクを思い浮かべる方も多いと思います。
スパイクは、靴底部分に突起(プラスチック、金具)が付いているので、足に負担がかかってしまいます。
その点トレシューは、その名の通りトレーニング用に作られているので、足への負担を軽減してくれます。
また、トレシューには、ランニングやキャッチボール、バッティングなど、野球独特の動きに対応した作りになっています。
あと一番の良い所は、先に述べた通り結構丈夫です。
エナメルで覆われているので、傷や汚れに結構強いです。
また、思った以上に安価です。(良いブランドを選べばそれなりですが…)
更に、トレシューはマジックテープが多いので、脱着も簡単です。
これば小学生にはありがたいですね。

だから、私はトレシューをお勧めします。
学校に履く靴を野球で兼用すると直ぐに駄目になってしまいますが、トレシューは足のサイズが大幅に変わらない限り1~2年は使えると思います。
だからといって、足もすぐ大きくなってしまうからと、大きめを買っておきたい気持ちも分かりますが、あまりに大きいものは、ケガの原因にもなるためお勧めできません。
川崎のスポーツデポや川崎ルフロン内のゼビオスポーツであれば5,000~6,000円であった気がします。
足のサイズ・足囲・足幅などが測れる測定器があるので、必ずきちんと実寸を測ってから、試し履きをしてからの購入をお勧めします。

でも、このトレシューも良い事ばかりじゃなく、やっぱデメリットはあります。例えば、
•普段はいている靴に比べて重い
•通気性が悪い
•見た目あまりおしゃれじゃない(女の子は嫌かも…)

今使っている靴の状況や利用頻度を考慮して、トレシュー購入の検討もお願いします。
 




風呂でできるトレーニング

2020年04月12日 06時57分00秒 | 少年野球
今回は風呂で出来る簡単で、しかも効果がでるメニューを紹介いたします。
 
自宅ではお風呂で湯船につかっている時に、水の抵抗等を利用してトレーニングをします。
お湯の中で手の平を広げ、手首を左右にゆらゆらとゆっくり揺らすようにします。
これを5~10回程度左右で行います。
大きな負担をかけることなく、スナップスローに必要な手首周辺の柔軟性を養う効果が期待できます。

次に、握力のトレーニングです。
水の中で手のひらを握って開く「グーパー」動作を繰り返す動作を行います。
こちらも5~10回を目安に出来る範囲で続けて行いたいです。
浴槽中でのグーパー動作に慣れてきたら、プラスチックの柔らかいボールなどを「つかんで離す」繰り返し握力強化のトレーニングもあわせて行うようにすると良いです。

手首・握力の強化は野球のプレーだけではなく、今後 子供達のスポーツを行うにおいても重要な事項です。
また、前のブログにも記載しました通り、回数は少しで結構です。
続ける(継続できるクセを養う)事の方が、私は重要な事だと思っております。




スローイング

2020年04月05日 06時10分00秒 | 少年野球
野球をするうえで、スローイングをしっかり行うことは基本中の基本です。
野手がせっかくファインプレーで捕球しても悪送球をしてしまえば、アウトにできたランナーを残すどころか最悪、テイクツーベースになりチームに不利な状況を作ってしまいます。
このようなミスをしないためにも、スローイングを安定させる事がプレーもは大事なことです。

野球でスローイングを行う際、基本となる正しい投げ方を理解していないと、さまざまな状況で正確なスローイングができないと思います。
実際に野球をした際に求められる正確なスローイングは、基本となる正しい投げ方を応用したものだからです。
(だからキャッチボールが大事なのです)
まずは、スローイング時の基本となるボールの正しい投げ方をしっかりと身につけておきたいです。

まずは、スローイング時にボールをリリースするまで「ボールを投げたい方向から目を離さない」が大事です。
野手がゴロを処理してファーストに送球する場合は、ファーストミットを見ながらスローイングし、最後までファーストミットから目を離さないようにする事です。
ボールを投げる途中で目を離してしまうと、目標が定まらない(リリースポイントが異なる)ため、悪送球の原因になってしまうので、注意が必要です。

あと、内野手は正確なスローイングだけでなく、ボールをとってからスローイングに移行するまでの素早い動作も要求されます。
スローイングまでの動作を素早く行うことで、内野安打になってしまうような打球でもアウトにすることができる確率が高まります。
ボールをとってからピッチャーの投げ方のような(後ろの大きなテイクバック)フォームでスローイングをしていては、大きなタイムロスになってしまいます。
では、野球における内野手の基本となる投げ方はどういうものか、わたくしの持論を説明せせて頂きます。

野球における内野手のスローイングは、ボールをとってから手を耳の横に移動させて、そこからボールを投げるというのが基本となる投げ方です。
これは『スナップスロー』と呼ばれる投げ方で、スローイングまでの動作を素早く行うことができます。
(キャッチャーの送球に一番近いかもしれませんね)
また、常に耳の横からスローイングすることにより、リリースポイントの位置を固定できるため、悪送球してしまうリスクを下げる効果もあります。

では、前述したような素早い動きを意識するあまり、その後のスローイングが雑になり悪送球をしても良いのでしょうか?
違いますよね?
これを回避するための方法ですが、ボールをリリースする際は、送球した方向に腕を伸ばすようなイメージで、スローイングを行うことです。
(ジャイアンツの坂本選手や、昔の人であれば長嶋茂雄さんですか…古い)
送球した方向に腕を伸ばすようなイメージでスローイングすることで、スナップの効いたボールになるため、シュート回転してしまうような悪送球となる原因を防ぐ事ができます。

あと、内野手をした際、短い距離のスローイングが要求される状況があります。
セカンドで1,2塁間の打球を処理した後のファーストへの送球や、ダブルプレー時のセカンドとショートの間で行う送球などが良くあるケースです。
この場合は、基本となるスローイングのように腕を上からではなく、サイドスローと呼ばれる、腕を横にする方法で送球するのがコツです。
また、ボールの速度を調整しやすいため、うまくコントロールして送球できるメリットもあります。

前述したように、野球において内野手はさまざな状況でのスローイングが求められ、打球を処理する段階で、ベストとなるスローイングを瞬時に判断し、素早く送球する技術が必要です。
一瞬の判断ミスで、アウトにできた打球をセーフにしてしまったり、思わぬ失点をしてしまうかもしれません。
そのためにも、内野手のスローイングをしっかりと体に覚えさせ、極力ミスをしないような状態を作っておく必要があります。

内野手は、捕球してからスローイングまでの動作を、無駄なく一連で素早く行う必要があります。
このため、ボールをとる動作をシミュレーションしておくのも、有効な練習方法のひとつです。
野球の練習で行う、ノックをうける方法での確認が理想ですが、打球がきたと自分の頭の中で想定して、ゴロを捕球する動作をした後にスローイングするという方法でも確認ができます。
実際にボールをとらなくても、動作をするだけでも無駄な動きをしないように矯正することは可能なので、さまざまな打球を想定して、捕球する動作を変えながら繰り返しスローイングの練習を行うのがコツです。

スローイングは守備と同様、自分自身のみの力でミスを防ぐことが可能です。
そのスローイングでミスをしてチームの足を引っ張ってしまい、それが致命的なものになった場合、悔やんでも悔やみきれません。
そのためにも、常に練習でスローイングの動作、流れをしっかりチェックして矯正し、さまざまな状況に対応できるように準備しておくことが必要です。
正しいスローイングを身につけておけば、実際に野球をした際にミスを最小限にすることができ、チームを救うようなプレーも増えていくでしょう。