ライナーバック

2019年11月10日 06時17分00秒 | 少年野球

たまに見かけますが、打球が野手の正面をついて、ランナーが戻り切れずアウトになる場面。
状況(打球の飛んだ所や速さ、高さ)によっては「あれはしょうがないな~」もあれば「あれは凡ミスだな!」というケース。
今回、このライナーバックについて考えていきます。

ライナー打球の場合、ランナーの大原則は「打球が内野手の横を抜けてからスタート」です。
ライナーを捕球された場合、帰塁する必要があるからです。
仮にショートバウンドでの捕球になっても、進塁は難しいので飛び出す必要がありません。
内野手の横を抜けてから進塁スタートです。焦る必要はありません。
しかし、ライナーが抜けてからスタートを判断する前に帰塁しなければ、ダブルプレーになる打球もたくさんあります。
それがライナーバックです。
ライナーバックは打球が飛んだ瞬間に判断します。
ライナーバックすべき打球のポイントを押さえておきましょう。

ライナーバックのポイントは打球の判断ですが、
打球の方向
打球の角度
打球の速度
大きく分けると、以上の3つに分けられますが、打球の方向が最も重要です。
自分がランナーとしている方向にライナーが飛んだ時点で帰塁します。
自分の方向にライナーが来た場合は、かなり早いキャッチャー牽制が来たようなものです。絶対にバックです。
塁ランナーであれば、ファーストライナーはまず帰塁し、1塁ベース上で打球の行方を確認してからスタートします。
逆にサードライナーであれば、リードした状態で立ち止まり、サードが捕球してからでも帰塁する余裕があります。
自分のいる塁へのライナーは帰塁と紹介しましたが、ピッチャーライナーはどの塁のランナーも帰塁します。
第二リードの状態でピッチャーからの牽制球を投げられるようなもので、フォースプレーで、タッチがいらないので、かなり急いで帰塁する必要があります。
センター返しの良い当たりの時点で帰塁する習慣を身に着けたいです。

打球の方向に次いで、打球の角度も判断基準になります。
打球の角度が高く、内野手を越える打球は判断しやすいです。
内野手がジャンプしても届かない角度か見極めたいです。
打球の角度が低い場合は、判断が難しいのでショートバウンドでも進塁は難しいので見切り発車せず、打球が抜けてからかバウンドしてからスタートしたいです。

ライナーバックが必要なのは速いライナーの場合です。打球が速いので一瞬の迷いが判断ミスにつながります。
ライナーの方向・角度で判断しづらくても速い打球であれば帰塁してから判断すべきです。
しかし、角度的にライナーでも打球が遅い場合(ハーフライナー等)は立ち止まって判断しましたいです。

ライナーバックのポイントを理解することも重要ですが、考えてから動いては遅いので、ライナーバックの考え方を理解してから実践練習を繰り返し、反射的にできるように指導したいです。
一度できるようになれば、体が勝手に反応するようになりますので。