バークレー友子のテニスアカデミー日誌

オーストラリア、シドニーで30年目になるテニスアカデミーでの様子を書いています。よろしくお願いします。

多様性って

2021-02-23 09:12:00 | テニス留学
全豪が終わるときが夏の終わりだった去年まで、今年は新学期も始まってからの全豪だったので、寂しさが通常ほど感じられませんでした。

新学期は13歳以下のグループトレーニングの参加がとても多く、将来が楽しみなジュニアがたくさんいます。
単に強くなること、単に試合に勝てることが大事なのではなくて、テニスを通じて友達がたくさんできたり、学ぶことができる、その機会が大事だと思います。

日本のオリンピックまであと150日ぐらいのようですが、ニュースを見ているとよく聞く、多様性という言葉。

単なる言葉としてだけでなくて、多様性ってどういう意味で使っているのかなと思うことがあります。これも私が日本に住んでいなくて海外にいるから、言葉の意味を深く追求してしまうのだと思いますが、多様性って何なのでしょう?
本当に多様性を受け入れる世の中になっているのでしょうか?
本当に人々の心は柔軟性があり、自分とちょっと違うからと批判したり、嫌ったりすることなく、理解する努力、受け入れる寛大な心になっているのでしょうか?

海外にいって根本的な文化が違うのに、単なる固定観念でそのやり方を嫌ったり批判したりすることなく、そのやり方をリスペクトして、受け入れる姿勢をもっているでしょうか?
それができたとき、想像できない成果や学びがあるのに。

私が願うことは、コロナがおさまって、海外への行き来がスタートした時に、チャレンジしたい日本の若者たちをどうか、どうか、応援する世の中になってほしいです。
単にプロになるのとか、年齢のことを言ったり、テニスだけしてどうなるの、という決まりきったよく聞くコメントではなくて、自分の好きなことを貫いてそこで何かを学ぼうとしている若者を、どうか批判することなく、学び方にも多様な考え方があると受け入れて、応援してあげられる世の中になってほしいです。単にみんなと同じように学校に行って学ぶだけが人生の学びではない、多様性ってそういうことも含んでいると思います。日本がこれから発展していくためには、そういう若者の様々な経験はとても貴重な財産だと思います。