バークレー友子のテニスアカデミー日誌

オーストラリア、シドニーで30年目になるテニスアカデミーでの様子を書いています。よろしくお願いします。

短期留学生がいない7月8月

2020-07-31 18:23:00 | テニス留学
7月8月に日本からの短期留学生がいないのは29年ぶりぐらいになってしまうかなと思います。
誰もこんなことが起きるなんて想像もしませんでしたよね。
だから今日が7月の最終日であることもピンときません。
不思議な感じがします。

海外に行かれない日々、旅行もできない日々、そして買い物に行くのも気を付けて、マスクをして、、人との距離を置いて、手を洗って、という日々。
ここに日本の留学生がいたら、こうしてあげられるのになあと思う瞬間がよくあります。

バークレーアカデミーは長年やってきたオーストラリア式、ビンス式でこれからもやっていきます。その中で日本の若者が一人で留学してきても、入りやすい、なじみやすいような雰囲気を作り、生徒一人一人をケアしながら、甘やかせず、一人でやらなくてはならないところはさせて、でもどうしても助けが必要なときには手を差し伸べて、というスタンスで行きます。

世界中に家族に会えない日々、再会できる日を待っている人たちはたくさんいると思いますが、私もその一人、早く日本に行きたいなあと毎日思っています。girl2



ちょっと寂しい

2020-07-24 14:07:00 | テニス留学


明日スペインに行ってしまうマリウス君。
うちのデイビットと同い年なのでジュニアの時から注目していました、ジュニアの時は彼には歯が立たなかったぐらい遠い人だったのですが、ジュニアを卒業してからは試合でも何度か当たったし、遠征もよく一緒に行ったデイビットの仲の良い友達の一人です。

普段から必要なことだけささっと話して、とてもまじめで、やりくりがしやすかったし好印象でした。
オーストラリアの人はつらい時は、ささっと、お別れします。
悲しい様子は見せないで、何気なく急いでいるふりをして、去っていきます。
今日の彼がまさにそれでした。
写真撮影もなし、長い会話もなし。
それが見えたから彼が去った後はとてもさみしい気持ちになりました。
テニスをしていれば、つながりはあるし、きっとまたこのクレーコートに戻ってきてくれると思います。


ジュニア選手を支えるご父兄

2020-07-22 09:57:00 | テニス留学


オーストラリアでは日本のように公共の交通機関が便利ではないところが多いので、大会に行くのにジュニアだけで行くということはあまりなくて、特に低年齢のお子さんたちだけで電車に乗ってどこかに行く、ということはなく、ご父兄が車を運転して送り迎えをすることがほとんどです。私自身も遠いところに行くときは緊張して前もって地図をみて、、、迷いながらということもよくありました。

その上、今は大会のエントリーはすべてオンライン、テニスオーストラリアのオンラインエントリーに慣れたかと思えば、今度はUTR.UTRのサイトも慣れればどうってことないのですが、それを教える立場のこちらからすると、ご父兄も大変だなあと思います。

特に海外から仕事や移住してきているファミリーには最初はなかなか大変なことと思います

また親として、どこまでやってあげるのが、よいのか、自主性も養わなくてはならないから、お母さんが有能すぎて、何でもできてやってしまいすぎるのもよくないし、そのバランスがなかなか難しいものだなあと自分もテニスをする子供たちの親なので、思います。
テニスに関してもテニスを知っているご父兄とはやりくりしやすいですが、コーチに任せてもらいたいし、コーチの深い思いを理解してもらいたいし、どういう意図で指導しているのか受け入れて、コーチとの信頼関係とても大事です。

最近個人的に若い世代のご父兄を見て思うのは、少し前になりますが、テニスが最強だったオーストラリアのその時代のやり方をもっと知ってもらいたいなと思うことです。テニスでは歴史があるオーストラリアなのだから、その時代素晴らしい選手だった方が各地にまだまだたくさんいます、そういうレジェンドから話を聞いて、どんなに時代が変わり、テニスのスタイルやラケットが変わっても、精神は変わらないと思うし、伝統を知り、オーストラリアのスポーツに対する考え方をもっと知る努力をしたら、みんなもっと強くなれるような気がしています。単なる勝ち負けではない、単なる進学のために成績を、じゃなくて、スポーツにはもっと深くて人を成長させてくれるものがあるということも知ってもらいたいなと思う日々です。kakigoorikujira



どうにかなる2

2020-07-17 11:48:00 | テニス留学
前のブログでキャリアは偶然作られるという記事について書きましたが

私のキャリアも偶然作られたと思います。だからしげこさんの記事に同意できます。

ウィルスで予測がつかなくなり、何がどうなるかまだまだ分からない日々、何があってもどうにかなるという精神で、がんばっていくしかないですね。
今ジュニアの大会をしながら、現代のジュニアのご父兄やジュニアの選手を見ていて、自分の両親に感謝したいことがたくさん出てきました。

私の時代は短大に行く人が半分以上で、4年制の大学なんていったら就職できないって言われた時代でしたが、母の先見の目はすごいなと、今この年になって改めて思います。
その時にがんばった英語とタイピングのスキルが今活きています。

母は専業主婦で、主婦しかできないから、娘には一人でもできることを、女でも手に職を、というアドバイス、そしてどんどん外に出るように、ある程度の年齢になったら、もう全部自分でやりなさい、私は知らないよというだけで、それでもちゃんと支えるときは支えてくれるというスタンスでした。。(今も)

自立心、独立心、何でも自分でできることって大事です、特にテニスでは自分でコートに一人で立ち考え判断し、順応しなくてはなりません。

だから大会にチェックインするときも親御さんが子供のためにサインインしにくるケースが最近本当に多く驚くのですが、その都度ビンスは、あれー君のお父さんは、学校の授業に一緒にでてくれないよね、と上手に理解させています。smilesmileそれは親切とか不親切だとか、そういうことではなくて、本当に強くなるには、練習とか、単に試合で勝てるとか、そういうことだけじゃないんだという、これもバークレーアカデミー特有の、ポリシーです。girlgirlgirl



どうにかなる

2020-07-16 10:45:00 | テニス留学


ビンスと結婚してから一緒に仕事をしていて、多くを学び成長させてもらっていると実感しています。もともとできたわけではなくて、でもできるからやってみろという指示通りにやってきて、失敗もしながら今のところに来ました。

この間フェイスブックでボークス重子さんが、キャリアは偶然によって作られるという記事をシェアされていました。
本当にその通りだと思います。
よく仕事しながらビンスは、Ad Libという言葉を使います、ローカルの子でも最初はわからない人がいて、それでも仕事しながら理解してくれます。
日本語で言うアドリブと同じ意味だと思います。
決められたことじゃなくてその場で判断しながら順応し変えながらやっていく、ということです。
今朝もスタッフがいなくて今日一日ビンスと私だけでどうやってやる?と思いながら、どうにかなるでしょう的なコメントをビンスはします、それを言われると私も、そうか、そうだよね、できる、って思えていつの間にかできているので、あえて問題は作らず、リラックス。

普段の何気ないことが当然なのではなくて、小さいことにも感謝しながら、何でも楽しく前向きにとらえて、何かあってもそれを良い方に変えられるような人でいたいです、”。。。しないように”という守りの日々じゃなく、悲観的な考えじゃなくて、すべて起こることに感謝しながら過ごしたいと思う日々です。コロナで生活変わりましたが、だれもこんなことが起きるなんて想像していませんでしたよね、何が起こるかわからないこれからの日々にも、対応できる人でありたいです。