芥(あくた)ブログ

日々のことやら漫画、ゲームやらについて語るブログ

本も読む

2012-08-07 01:26:07 | 日々
池井戸潤さんの「鉄の骨」を読み終わりました。
すごく面白かった!

細かいロジックや登場する人物の紋切り型なとこはありますが、
談合というテーマと、談合は悪いこと、
しかし何故無くならないのか?という素朴な疑問に対して、
説得力や銀行からも含んだ多方向からの描写が
とても興味深かったです。

もちろん、主人公は談合から脱するわけですが、
それは決して主人公が強く望み、そして彼の力だけで
成したものではないということがとても深い気がします。
最後に至るまでの経緯、それに注目して欲しいと思います。

今は同じ作者さんの、「オレたち花のバブル組」を読んでいます。
思えば、池井戸さんの小説を初めて読んだのは、
学生時代、別冊文藝春秋で「オレたちバブル入行組」の連載時でした。
その時も銀行という馴染みのない世界であるかもしれない
意外な側面にわくわくしましたが、「バブル組」も
かなり、深刻・・というか厳しい盤面なので、これがどう覆っていくのか。
とても楽しみですね。


永遠の零も時期的にいろいろ考える季節になったので、
借りてきました。
早く読みたいです。