ブロブロガー@くつログ

Proと呼ばれたい...そして日々悪戦苦闘する
Brofessional な職業人の安息の日誌

◇菅首相所信表明演説~消費税率引き上げを視野に?

2010-06-13 | 政治
> 菅直人首相は6月11日,国会で就任後初の所信表明演説を行いました。
> 演説内容は,こちらのニュースサイトで詳しく報じられています。

 菅首相の所信表明詳報 [MSN.産経ニュース]


 ▲菅首相,所信表明風景(衆議院)
 URL:http://podcast.sankei.co.jp/panorama/pnrm100611kan-a.html


> 新首相の所信表明演説では,何が一番印象に残りました?Broの感想では?


演説の骨子としては,これまでの初会見等でも発言していた内容が中心でしたが,
今回の演説では,やはり「税制の抜本改革に着手する事が不可避」として,消費
税率引き上げに向けて一歩踏み込んだ発言をした事でしょうね,私的には。

> 消費税ですか…やはり…
> 民主党は,これまで税率引き上げに慎重な態度でしたよね。
> 先の衆院選では,4年間は消費税率を上げない方針を示していたはずです。
> また公約違反ですかね,これは。


いや,「税制の抜本改革に着手」という表現で,直接いつから消費税率引き上げを
行うなどの発言をした訳ではありませんから。

> でも実質的に,「消費税率を上げたい」との意向を示した訳ですよね,菅首相は。

「税制改革」の議論は,消費税率問題だけに限定されるものでもないと思いますよ。
法人税や所得税などの直接税と,消費税やたばこ税等も含めた間接税の比率,いわゆる
「直間比率」の議論もあるし,法人税率や所得税の累進税率見直しの問題も議論される
べきだと思います。
こんにちの政治課題には,財政難だけではなく,格差是正の問題も含む訳ですから。


> だから,「抜本改革」という訳ですか。

もう1つ,「持続可能性」の議論もされなくてはいけません。
団塊世代のリタイヤが進む今,社会保障費はまだまだ急速に増大していく事が明らかです。
今後の人口とその構成の推移も視野に入れた議論をしないと,安易な「消費税率論議」だけ
では,税率引き上げが今後継続的に必要になるだけです。
その結果は,「消費の冷え込み」を長期化させて,「長い長い不況」の入り口になってしま
う事が心配です。


> 「高度成長時代」ではなく,「高度衰退時代」の到来ですか!
> やばいなぁ,それは!


経済とは,「集団心理の問題」ですからね。
「段階的な増税」などは,「不況の長期化」の原因になるだけです。
「一度に増税」すれば,一時的にショックはあっても,経済は新たな状況に適応して,早々
に再成長する活路を模索できます。

> なるほど,Broの意見にも肯けますが,あまり急激なショックを与えては「死に体」
> になってしまうでしょ,日本経済が。


もちろん,許容可能な限度はあるはずです。
しかし,その限度は誰も明確に示せない…みんな,できれば負担を少なくしたいですから。
結局,理論的な形式で,客観的に見て必要な税負担の水準と金額を示すしかないはずです。

> でも,財政支出の規模によっても,必要な負担額が変化する訳だから,難しい試算で
> すよね,実際。。。


財政支出の規模を決定すれば,後は難しくても計算できますよね?
むしろ,より困難なのは税収の予測の方ですよ。
増税によって,どの程度,経済成長にマイナスの影響を及ぼすのか?
税金の種類によっても,影響は異なる訳だし…

> だめだ!そんな複雑な計算は,文系の私には無理です!
> やはり,小野先生にお願いしましょうよ,Bro!


経済学は元来は文系の学問ですよ。
計算自体はマクロ経済モデルの式をエクセルのシートに設定しておけば,後はパソコンが
やってくれますから,むしろ考え方や理念の方に着目するべきです。
客観的に「どうなるか?」の正確な経済予測技術も重要なのですが,さらに重要な点は,
「どうしたいのか?」,「どうあるべきか?」と云う,「規範的な」社会理念の問題です。
格差社会の是非について,「自由と平等の矛盾」を鋭く直視した議論の深化の中から,
新しい日本の社会の基本理念を再構築する必要があるのです。本来はね!


> 何かいきなり難しい哲学の話題を始めましたね??

「社会理念」の話ですよ,単なる。

> 税制改革の問題ですよ?今日の話題は?

だから,「税制の抜本改革」の議論では,「社会理念」の議論が避けられないと述べて
いるのです,私は。

> なるほど,演説で首相は,超党派での「財政健全化検討会議」を設置する旨の提案を,
> 野党側に示しましたね。
> これは,「国民的な議論と合意形成が必要」との判断ですね!むしろ。

私は,その様に理解しました。

> しかし,そんな悠長な議論をしている余裕があるのですか?
> あの財政破綻のギリシアよりも,さらに酷い事になっているみたいですよ!
> 日本の財政は,いったい何時まで耐えられるんですか?
> 明日にでも破綻してしまいそうな気がします…私は!


それについては,また次回にしましょうよ。。。
少し疲れました,今日は。。。

> 久しぶりに熱弁してましたからねぇ,今日のBroは。
> では,次回また,よろしくお願いしまぁ~す。




1 コメント

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真 理 (揺滾橘子)
2010-06-13 17:36:24

【哲】0的確定論

『或質的な面が物理的に確定する場合の確定要素は【0】である。』

 【0特性】
◇絶対性
『拡がりが無い,』

◇不可分性
『分けられない,』

◇識物性
『存在の1の認識が可能, 即ち考えるもとの全てが【0】より生ずる, 但し質的な変化に対し絶対保存できない,』

◇変化性
『物による逆の確定が不可能な変化 (可能性の確立), 即ち存在の【1】を超越して変化する。』

【0特性】が真理であるならば, 時間平面的な視野は物的ではなく, 質的に変化していることになる。その根拠が【0∞1】, 有限的無限性を有する物による質の確定が不可能であること, そもそも確定する質が何かを知り得ない以上, 物理的確定論は絶対的ではなく類似事的な確定であること, である。

【零的確定論】では, 一つの時間平面が, 拡がり無き【時(とき)の間(はざま)】に確定していると考える。同様に空間を捉え, 【空の間】に空間を置き, 絶対的変化を与える【質】を流し込む。つまり時間平面は, この表裏不可分の裏側の【絶対無】により0的に確定されることになる。

△無は有を含む。


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