
メーガン妃の“天敵”とされる英名物司会者でジャーナリストのピアース・モーガン(56)が、世界的メディア王ルパート・マードック氏率いる「ニューズ・コーポレーション&FOXニュース・メディア」グループ入りすることが決まった。FOXニュースが16日伝えた。
これによりモーガンは同グループ傘下の米ネット配信番組「FOXネーション」やオーストラリアの「スカイ・ニュース」にレギュラー出演したり、英紙サンや米紙ニューヨーク・ポストなどで執筆するなど活動の場を大きく広げることになるとマードック氏自らコメントを発表した。
マードック氏は「ピアースはどこの放送局でもほしい人物だが、雇用するには尻込みしてしまう人物でもある」と指摘。歯に衣着せぬ発言や毒舌が魅力である一方、これまで数々の物議を醸してきたことを示した。
そんなモーガンについて同氏は「とても優れた司会者で、才能あふれるジャーナリストだ」と評し、「人々が思い、感じていることを代弁してくれる」と付け加えた。
モーガンは今年3月、司会を務めていた英ITV局の情報番組「グッドモーニング・ブリテン」で、メーガン妃がオプラ・ウィンフリーとのインタビュー中、英王室内での人種差別から「自殺も考えた」と発言したことを、「そんな話を私は信じない」などと同妃を猛批判したことで一部視聴者の反発を買い、同番組を降板した。
モーガンは1994年に29歳でルパート氏によりニューズ・コーポレーション傘下の英紙ニュース・オブ・ザ・ワールドの編集長に任命され、英国の全国紙で最年少の編集長となった。ジャーナリズム以外でも米英の人気オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」や「ブリテンズ・ゴット・タレント」で審査員も務めるなど、バラエティー番組でも人気を集める。

英調査会社「ユーガブ」による英王室メンバーの人気調査で、ヘンリー王子(36)が自身の過去最低を記録し、メーガン妃(40)がそれをさらに下回ったことが分かった。英紙デーリー・メール(電子版)が10日報じた。
調査は英国内で成人を対象に8月27日から3日間実施され、有効回答は1667件だった。その中でヘンリー王子に対し、「非常によい印象」「よい印象」と答えたのは34%。これは前回の43%から9ポイント急落。妻メーガン妃も前回より3ポイント落として26%となった。
ヘンリー王子夫妻の人気が大幅に下落した主な理由について、ユーガブ社は「今年3月に米CBSのオプラ・ウィンフリーとの独占インタビュー番組に出演し、王室をおとしめる発言をしたためだ」と分析した。
この調査結果について、ヘンリー王子を幼少時代から知る元王室担当記者ダンカン・ラーコンベ氏は英誌「クローサー」に、若いころは王室でも一番人気だったヘンリー王子が、「今のこの現実を受け入れるのは本当につらいだろうし、これが彼の怒りにつながりそうだ」と懸念を示した。
メーガン妃についても同氏は「(王室に嫁いだ)当初は歓迎ムードだったが、今や英国民の信頼をなくしてしまい、人気も急降下だ」と同誌に語った。
ちなみに、英王室人気ナンバーワンはエリザベス女王で80%。続いてウィリアム王子の78%とキャサリン妃の75%。チャールズ皇太子は54%でカミラ夫人は43%。ヘンリー王子&メーガン妃より不人気は皇太子の弟アンドルー王子の6%だけだった。

ヘンリー王子とメーガン妃の出会いから現在までをドラマ化した米テレビ映画「ハリー&メーガン」シリーズの最新作「宮殿からの脱出」が今週放送された。だが、故ダイアナ元妃やウィリアム王子の描き方に視聴者の不満が相次ぎ、英国を中心にSNSでは「最低中の最低」「悪趣味」などと炎上している。
映画はパパラッチの猛追によりダイアナ元妃を死に追いやったパリでの自動車事故をあたかも忠実に再現したかのような衝撃シーンで始まる。ところが大破した車中には元妃ではなく、ひん死状態のメーガン妃の姿が…。つまりヘンリー王子の悪夢だったというオチなのだ。
英紙デーリー・メール(電子版)によると、この冒頭シーンに「たとえドラマでもやっていいことと悪いことがある」「吐き気がする」など、ツイッターにはこの作品への猛批判が寄せられている。
さらに、同映画は母親が黒人であるメーガン妃への王室内での人種差別にいら立ちを隠せないヘンリー王子が、人種差別への問題意識に欠ける兄・ウィリアム王子に詰め寄り口論するという場面もあり、同紙はウィリアム王子をまるで〝悪役〟のように描いていると指摘。これにもSNSでは、「ウィリアム王子を一方的に差別主義的な人物に仕立てている」などと制作側に対する批判であふれている。
同シリーズは米ケーブル局ライフタイムが制作。1作目の「王室のロマンス」は2018年に、続く「ロイヤルになる」は19年にそれぞれ放送された。今回の「宮殿からの脱出」はヘンリー王子一家の王室離脱が中心に描かれた。
昨年3月に王室を引退後、米国での新生活をスタートさせたヘンリー王子とメーガン妃夫妻。財団立ち上げ後には王室批判を繰り返すなどお騒がせぶりは健在だが、8月4日、そんなメーガン妃が40歳の誕生日を迎え、夫妻が立ち上げた財団「アーチウェル」の公式ウェブサイトに「40×40」と名付けたプロジェクトの動画を配信した。
「メーガン妃はこの動画で『私は40人の友人に声をかけました。このコロナ禍で職を失った女性たちのために40分間、自分の時間を使って彼女たちの再就職を手伝って』として『40分間をこうした恵まれない女性に捧げてほしい』とメッセージを送りました。ところが4日は、メーガン妃が心酔するバラク・オバマ元米大統領の誕生日と同じ日。実は還暦を迎えたオバマ氏も『60秒でも60分でも、自分の時間を社会貢献に使おう』と数字の『60』にちなんだ寄付を呼びかける『60 for 60』というメッセージを発信していたこともあり、英大衆紙には『またまたオバマのパクリか?』という辛辣な見出しが躍ることになったんです」(英王室に詳しいジャーナリスト)
ヘンリー王子とメーガン妃夫妻が、オバマ氏とミシェル夫人の大統領退任後の活動を、自分たちの王室離脱後のビジネスモデルとしていることはよく知られる話だ。
「ヘンリー夫妻が8月下旬に発売を予定している自叙伝は、発売初日に89万部を売り上げたオバマ氏の回想録『A Promised Land』、並びにミシェル夫人が18年に出版しベストセラーとなった回想録『Becoming』の影響が大きいと言われます。また、メーガン妃が綴った『The Bench』という児童書も、オバマ氏が2人の娘たちに宛てた美しい手紙をもとにした児童書『Of Thee I Sing:A Letter to My Daughters』に影響されたものとみられています」(前出のジャーナリスト)
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そんなこともあり、ヘンリー夫妻とオバマ夫妻との間には、それなりの交流があったとされる。ところが現地時間の7日、マサチューセッツ州マーサズ・ヴィニヤード島に所有する豪邸で開催された、オバマ氏の60歳の誕生日パーティーに2人が招待されなかったことが米メディアで報道されると、夫妻に批判的なメディアが、事実をクローズアップ。
「米雑誌『ピープル』によれば当日のゲストは米俳優トム・ハンクスとリタ・ウィルソン、米映画監督スティーブン・スピルバーグといったハリウッドセレブなど約200人。その中には王子夫妻を擁護している米CBSのジャーナリスト、ゲイル・キング氏なども含まれていたそうですから、なぜヘンリー夫妻が招かれなかったのかはたしかに不思議です。ただ、『早くも賞味期限切れ?』と書き立てる英大衆紙もあり、夫妻に批判的なメディアには格好も材料を提供してしまいました」(同前)
夫妻がオバマ氏の誕生日に呼ばれなかった理由は定かではないが、この騒動が月末に出版予定とされる告白本へ与える影響は……?
(灯倫太郎)
ヘンリー王子とメーガン妃 米国との「蜜月関係は終わった」 英有名政治家が指摘
著者:森 昌利
タグ: メーガン妃, ヘンリー王子, 森昌利, ロイヤルファミリー

英国での人気下落が盛んに報じられているヘンリー王子とメーガン妃。家族を一方的に非難した3月放送のインタビュー番組はもちろん、最近では妃の誕生日ビデオメッセージやアフガニスタン問題に対する声明も英国では不評だった。先日発表された好感度調査でも人気下落傾向は明らかだったが、英有名政治家は移住先の米国も“英国に続く”と断言している。
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「一時的な話題にはなった」と前置きをしたが
ロイヤリストとしても知られる英有名政治家のナイジェル・ファラージ氏。英ニュース専門チャンネル「GB News」で放送している自身の名を冠した番組では、ヘンリー王子の回顧録は「英国でまったく売れない」と予想した。
そして今回は英大衆紙「デイリー・エクスプレス」に対し、ヘンリー王子とメーガン妃は英国に続いて米国でも「人気が凋落する」と明言している。
同氏は王子夫妻が米国移住後に王室時代の体験を一方的に暴露し、自由な王室批判で「一時的な話題にはなった」と前置きをした。だが「最近では米国のコメンテーターによる発言を聞いていても、2人に飽き始めているのが明白に分かります。蜜月関係は終わったと思っています」と述べた。
市場・マーケティング調査およびデータ分析の英企業「YouGov」は9月頭、ロイヤルファミリー好感度調査の結果を発表。王子夫妻がそろってワーストを記録したことは、英メディアで大きく報じられた。かつてはエリザベス女王に次ぐ王室の人気者だった王子は妃に引きずり込まれたかのように、マイナス評価に大きく落ち込んでいる。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
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【動画】米で制作されたヘンリー王子夫妻のドラマも非難の的に ダイアナ元妃の事故を“再現”したシーンは放送前からSNS上で反発を招いた 実際の予告編

ヘンリー王子とメーガン妃に“ブーイング”!? 英テレビ賞会場で流れたVTRに野次と嘲笑
著者:森 昌利
タグ: メーガン妃, ヘンリー王子, 森昌利, ロイヤルファミリー

英ロンドンのO2アリーナで9月9日、英テレビ界におけるビッグイベント「ナショナル・テレビジョン・アワード」の授賞式が行われた。今回で26回目を数えるテレビ界の祭典は英民放ITVで生中継されたが、英国のお茶の間には“届かなかった音声”があったという。それは、同局が3月に放送したヘンリー王子とメーガン妃のインタビュー番組が場内に流れた際の出来事だった。
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「ある観客が大声で野次を飛ばすと場内には嘲笑の渦が」
今年の「ナショナル・テレビジョン・アワード」は英俳優でテレビ司会者、コメディアンのジョエル・ドメットを司会者に、コロナ禍前のように対面で賞を授与するリアルイベントとして開催。数々のテレビスターたちがロンドンのO2アリーナに集まった。
英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、このイベント中にヘンリー王子とメーガン妃が出演したインタビュー番組の映像が流された。だが、その瞬間に場内で巻き起こったのはブーイングだったという。
テレビ中継を見ている一般家庭には流れなかったというが、会場にいた観客は「過去1年間の印象的なテレビ映像を紹介するコーナーで、ハリー(ヘンリー王子の愛称)とメーガン(妃)の姿が映った瞬間、明らかなブーイングが起こりました。まるでパントマイム劇で悪役が登場したのかと思いました」と証言した。
また会場にいた匿名希望のセレブリティも「メーガンがスクリーンに現れた瞬間、観客からブーイングが起こりました。そしてある観客が大声で野次を飛ばすと、場内には嘲笑の渦が広がりました。英国では明らかに、それほど人気者ではないようです」と、同様の内容を証言している。
エリザベス女王の好感度が依然として高い現在の英国で、しかもエンターテインメントのお祭り的イベントで王室メンバーにブーイングが飛ぶのはよほどのことかもしれない。また会場のO2アリーナは欧州でも最大級のイベントスペースで、コロナ禍前の収容人数は最大で2万人超。今回の来場数は不明だが、この広大なスペースで聞こえるほどのブーイングが巻き起こるのは異例ともいえる。
ヘンリー王子夫妻はどこかでしっかりと軌道修正して、王室と和解するのが得策だと思われる。だが、王子の回顧録出版発表でも明らかなように、今後も暴露と批判を継続する方針のようだ。これでは英国での人気下落にも、なかなか歯止めはかからないだろう。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)