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携帯電話と軍事技術(その1)

2008-01-27 23:27:17 | Weblog
昨年の4月以降に発売されている全ての携帯電話にはGPS機能が搭載されている。もともとGPSは、米国の軍事技術である。人工衛星と今いる位置との交信により、正確な位置がわかる。米国がGPS技術を民間に公開する前の1970年ごろに、同じような機能を持つ機械を仕事で設計したことがある。目的は日本の精緻な地図を作る為の測定装置で、少し大きい装置だったがトラックの荷台に乗せて移動できるものだった。宇宙には、無数の人工衛星が飛んでいる。当時の日本は独自の静止衛星や通信衛星を持っていなかったために、飛行時間と飛行経路を全て公開されている他国の人工衛星に向かって、レ-ザ-を発射して、帰ってくる時間を測定して、自分の正確な位置(緯度、経度)を測定する機械である。地平線から次々と上がってくる人工衛星を見つけると、自動追尾しながら何度もレ-ザ-を発射する。当時、もう少しレ-ザ-出力が大きい装置を製造できれば、地上から次々と人工衛星を打ち落とすのも可能だと思ったことがある。まだ当時の民間の飛行機や船はジャイロ技術(慣性誘導装置)で航路を確かめていたが、ジャイロの動作不良で、航路を間違うこともたまに発生していた。特に、1983年9月に大韓航空のボーイング747が、慣性誘導装置の設定ミスのためにソビエト連邦の領空を侵犯し、ソビエトの戦闘機により撃墜された事件は悲惨だった。更に、この技術をミサイルに搭載すれば、簡単に目的地に誘導することが出来ると思っていたら、その数年後に米国はトマホ-クという巡航ミサイルを発表した。

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