栗田工務店 スタッフ ここだけの話

快適な空間づくりをめざす―(株)栗田工務店 この空間では,『歩き遍路日記』『介護日記』『etc・・・な話』を展開します♪

介護日記 ~骨折~

2009-10-03 17:38:37 | 社長の介護日記
 入院して1週間ほどすると彼女の血圧も下がり安定した状態になった。「まぁ、ここはゆっくり入院して涼しくなって帰ったらエエ」 と女房とそんな話をしていたところ、医師から呼び出しがあり、女房が尋ねると 「ベッドから下りる際転倒して、レントゲンの結果、足の骨にヒビが入りました。申し訳ありません」 との話。ところが本人は痛みを感じる事もなくケロッとしている。別にギブスで足を固定するという必要もない様で一安心。

 ある日病院を訪ねてみると、ベッドの周囲はサークルで囲まれて自由に上がり下りできぬ様にしている。安全第一を考えた結果の事ではあろうが本人にとっては不自由なことだろう。

 しばらくして病室を移動するという連絡があり、のぞいてみると、ナースルームの隣で、その病室とナースルームの壁は透明でガラスで仕切られている。カーテンはナースルーム側にあり、こちら側からは視線を遮る事はできない。

 また、別の日に訪問してみると彼女がベッドにいない。よく見ると、仕切られたガラスの向こう側のナースルームで、彼女はイスに腰掛けしきりと何か本を読んでいる様子。職員室で子供が先生の前で宿題をさせられている情景と重なって見えた。

 恐らく彼女は夜あまり眠らず、徘徊もあり、安全第一を考える看護士さんが彼女を日中眠ること無い様ナースルームで絵本を読ませていた様である。
 医療と介護の考え方の違いを教えられた気がした。
 涼しくなるまでゆっくりと思っていたが、まぁ出来れば早く退院させてあげたら・・・そんな心境の変化を感じたものです。
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