栗田工務店 スタッフ ここだけの話

快適な空間づくりをめざす―(株)栗田工務店 この空間では,『歩き遍路日記』『介護日記』『etc・・・な話』を展開します♪

介護日記 はじまり ~決断~

2009-07-14 17:14:26 | 社長の介護日記
ここでは、社長(寺川 勲雄)の介護日記を掲載していきます。

現在進行中の介護です。はじまりは2007年ですが、シリーズ3までは当初のものを掲載しようと思います。その後、近年のものより順次載せてまいります。この介護日記は、みのりホームの「ティータイム通信」にて掲載し続けているものですが、ぜひこちらでも紹介したく、掲載の運びとなりました。


社長の介護日記 シリーズ1  ~ 決断 ~

 入院して3週間程して検査と体調の安定した頃、主治医との面談。「おばぁちゃんは高齢ではありますが、検査の結果では手術は問題無いようです」との事。過去にはもっと高齢の人の手術もしたと云われる。手術を希望するなら来週でも可能で、本人ともよく相談して決めてくださいとの事。

 手術に耐え得る体力があるなら手術をと、入院前から決めてはいたものの、いざ最終決断となると悩むものがある。「あとどのくらいの人生かわからぬが、たとえ数年でも、痛い痛いと言い乍ら過ごす人生もたまらんだろう。それに痛みから解放されて自分で色々動くことが出来れば、痴呆の進行も抑えられるのでは」そんな想いで夫婦で出した結論である。
 
 本人は「私しゃあこの年で痛い思いをするなんてイヤヨ」と云う。「おばぁちゃん、ほんでもねぇ、イタイイタイ云いもって毎日過ごすのも辛いやろう。手術の時は全身麻酔やから何んも痛いのは感じんよ。それに手術の時間も2時間位やと。早よう動けるようになって、畑や庭の草引きせんといかんやろ?」と云うと、「うん、早よう草を引かにゃあいかん」と、あまり強い抵抗は無い。

 手術の日まで面会の折々に、「手術なんか簡単なもんであっと云う間よ」などと云うが、本人の手術に対するイメージチェンジの為で、何の根拠も無い。捉え様によっては全く無責任な言葉を続けた。
コメント
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