なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

インド

2008年04月24日 23時59分06秒 | 本・雑誌
「喪失の響き」(原題:THE INHERITANCE OF LOSS)キラン・デサイ インド/アメリカ 2008/3 読む
女性作家としてブッカー賞最年少受賞!喪失と再生をめぐる家族の物語。

少女サイは、インド人初の宇宙飛行士を目指していた父を母と共に交通事故で亡くすと、母方の祖父である偏屈な老判事に引き取られた。老判事はすでに引退し、ヒマラヤ山脈の麓の古屋敷に隠居していたが、孫娘の出現は判事と召使いの料理人、そして近所の老人たちの慰めとなるのだった。やがてサイは、家庭教師のネパール系の青年ギヤンと恋仲になる。急速に親密になっていくふたりだが、ネパール系住民の自治独立運動が高まるにつれ、その恋には暗雲がたちこめる――。

時代の流れに翻弄されながらも力強く生きる人々の姿をコミカルにチャーミングに描きあげるインド系著者の出世作(うらがき)

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