なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

脱線

2005年12月11日 22時45分25秒 | 本・雑誌
「ビッグ・レッド・テキーラ」(原題 Big Red Tequila)リック・オーダン 
前妻が亡くなってから(前妻の)子供二人をほとんど見捨てたような状態で酒、政治運動、女子青年同盟などの女たちとの恋愛にあけくれた父。夫の死後、他の男性とつきあうも別れてタロットカードをあやつるボヘミアンの母。少年時代に20回目の家出の時、列車ヒッチハイクで飛び乗りに失敗し両足切断したチャールズ・マンソントとサンタクロースの私生児のようなコンピューターに精通した腹違いの兄。肌がホット・カラメルのように輝き、髪をポニーテールに結び、いつも化粧や宝石なしでも彼女がほほえんだら、そんなものが必要ないことがわかる女性弁護士など悪役も含め個性的な登場人物満載でおもしろい。併走する車のショットガン・ウインドー(助手席の窓の意)から撃ち込まれる主人公‥。 さて、後半に入りチョット脱線してしまった。

図書室から「凍」 沢木耕太郎、「くうねるところすむところ」 平安寿子、「江利子と絶対」 本谷有希子、「蝶舞う館」 船戸与一を借りる。
「江利子と絶対」 本谷有希子 読了 ☆☆☆
23歳の才能、衝撃のデビュー作! 悪意、ユーモア、溢れる想像力。
やっぱり、おもしろくなければ文学じゃない!
引き籠もりの少女・江利子と“絶対”と名付けられた犬のコンビが繰り広げるぬるい日常を、姉の視線から描く表題作『江利子と絶対』。
頭髪に問題を抱えた中年男・多田と、その隣人の帰宅を生垣に潜んで待つ女、アキ子。ふたりの悲惨な愛の姿を過剰なまでのスケールで描き出した『生垣の女』。
問題児でいじめっ子の波多野君と、その手下の僕と吉見君。3人の小学生が迷い込んだ、窓のない屋敷は……。手に汗握る殺人鬼との攻防を描く、ホラー傑作『暗狩』の3編を収録。(出版社/著者からの内容紹介より一部抜粋)
3編中で「江利子と絶対」が絶対おもしろい。他の2編は期待はずれ。
捨て犬を拾ってきた江利子は、「絶対にエリの味方」の意味で絶対の名前をつける。
ひきこもりの江利子をもてあました田舎の母親から東京で一人暮らしする姉にあずけられて一ケ月目の朝、出し抜けに言う。
「‥‥お姉ちゃん。エリ、これから前向きに生きていくから」 でも‥

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