なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

満州の興亡

2013年09月13日 23時59分03秒 | 本・雑誌
敗戦 満州追想」岩見隆夫 2013/7 読了 ☆☆☆☆
先に<がん>を告白した著者が、初めて自らの満州引揚げの体験を語り、
<敗戦>の実体と、常に政治記者の第一線で取材した戦後のこの国の経営戦略の実体を、
<富国軽武装>路線と<自主独立>路線の対比で読み解き、後生へ伝える憂国警世のメモランダム。 (出版社)

「死者数でいえば、満州引揚げで約24.5万人、シベリア抑留での死者約6万人(全抑留者約60万人)を合わせると30万人を超える。ちなみに広島の原爆投下では約15万人、東京大空襲では約8.4万人、沖縄戦では約29万人(うち軍人・軍属約12万人、一般県民約17万人)......。民間人の死者数では、満州引き揚げがもっとも多かった。」、ソ連軍の侵攻直後、関東軍、満鉄関係者とその家族が早々に消えて置き去りにされた一般居留民、国外での敗戦の悲惨さが伝わってくる。
満州全土の日本人難民160万人のうち105万が大連の対岸に位置する葫蘆島(コロトウ)という小さな港町から故郷をめざした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。