なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

漱石短編

2009年11月02日 23時59分32秒 | 本・雑誌
「 文鳥・夢十夜」夏目漱石 1976/7 読む
漱石がイギリス留学した時の下宿の主婦を「主婦と云うのは、眼の凹(くぼ)んだ、鼻のしゃくれた、顎と頬の尖った、鋭い顔の女で、一寸見ると、年恰好の判断が出来ない程、女性を超越している。疳(かん)、僻(ひが)み、意地、利かぬ気、疑惑、あらゆる弱点が、穏やかな眼鼻を散々に弄んだ結果、こう拗(ひ)ねくれた人相になったのではあるまいかと自分は考えた」と実物に会いたくなるような描写の巧みさに感心する。

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