なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

農民画家

2014年01月06日 23時59分18秒 | 本・雑誌
「ひこばえに咲く」玉岡かおる 2013/11 読了 ☆☆☆☆
ケンとフクのモデルになってる常田健が15歳年下の画友尾崎ふさの小学生の時に初めてであう場面がフィクションとしても印象にのこる。
登場人物たちが夢を抱いたりあがいたり、挫折したり鼓舞して立ち上がったり、愛しみや妬みをくりかえし生きる姿がドラマチックに描かれる。評伝ではなく小説なので実際の健とふさの恋愛感情が気になるところ。
~朝になればキャンバスに向かい絵筆を執り、暗くなれば音楽を聴いてベッドに入る。一日一日、同じリズムで時間を重ねていくことについて、飽きることなどあるだろうか。つまりそれが、生きる、ということだというのに。
そういえば彼は、昔、こんな詩を書いたことがあった「よき暇と孤独をもち、最低ではあるが、食うにことかかぬ。そうだとすれば、申し分ないではないか。…と。」~
      
                                        「稲刈り」(1950)

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