なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

評伝

2018年01月03日 23時59分01秒 | 本・雑誌
狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ」梯久美子 2016/10 読む
島尾敏雄の『死の棘』に登場する愛人「あいつ」の 正体とは。日記の残骸に読み取れた言葉とは。 ミホの「『死の棘』の妻の場合」が未完成の理由は。そして本当に狂っていたのは妻か夫か──。未発表原稿や日記等の新資料によって不朽の名作の隠された事実を掘り起こし、妻・ミホの切実で痛みに満ちた生涯を辿る、渾身の決定版評伝。

故・島尾敏雄氏の妻・ミホさんに著者が初めて会ったのは2005年。評伝執筆のため奄美大島に通い、長時間のインタビューに応じてもらってきたが、ある日取材を打ち切られ、まもなくミホさんは亡くなられてしまった。その一年後、評伝の取材を再開したいと考えた著者は、遺族の島尾伸三氏に「きれいごとにはしないでくださいね」と了解をもらい、死後に見つかった夫妻の膨大な草稿、日記、手紙、メモ、ノートなどの未公開資料を調査し、戦後文学史に残る伝説的夫婦の真実に迫る大作の執筆を再開したのでした。(出版社)

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