なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

海外文庫

2013年06月09日 23時59分06秒 | 本・雑誌
・「KGBから来た男」(原題:Last to Fold)デイヴィット・ダフィ/アメリカ  2013/5 読了 ☆☆☆☆☆
誘拐事件、ロシア・マフィアがらみのマネーロンダリングシステムの争奪、FSB(ロシア連邦保安庁)陰謀の解明へと事件の核心がつかめないまま、ロシア時代のしがらみにとらわれながらもニューヨークを舞台にロシア人の主人公が活躍する。登場人物リストをなんども見返しながら、いかに緻密に練り上げられた構成になっていたのかが終盤にわかってくる。ロシア人特有のことわざ、罵詈雑言、舌鋒するどい女性検事と主人公のかけあいもおもしろい。なにより題名の”最後に勝負を降りる者”があきらかになり、家族の繋がりがわかるラストは驚き度大。



・「半島の密使〔上〕」(原題:The Orphan Master's Son)アダム・ジョンソン/アメリカ 2014/6 読む
孤児院長の息子パク・ジュンドは、美人歌手の母親を“平壌” に奪われ、その悲しみに暮れる父からは、虐待を受けて育った。14歳の時に軍に召集されトンネル兵として訓練を受ける。その後は日本での拉致や漁船でのスパイ活動に専念。さらに英語を身につけ、アメリカ行きの任務を命じられるのだが……。不条理な体制に翻弄されながらも、国家の中枢に接近するジュンドの真の目的とは?(出版社)

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