なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

二作家に注目

2011年03月30日 23時59分11秒 | 本・雑誌
「真夜中のギャングたち」(原題:GANGSTER FABLES)バリー・ユアグロー/アメリカ 2010/11 ☆☆
2/3ほど読んだが、おもしろかったのは数話のため中断する


殺人鬼フジコの衝動」真梨幸子 2008/12 読了 ☆☆☆☆
一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた10歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。人生は、バラ色のお菓子のよう……。また、ひとり。彼女は自らの欲望のために、人を殺す。何が少女を伝説の殺人鬼・フジコにしてしまったのか? 「夢見るシャンソン人形」の唄をモチーフに、あとがきに至るまで、精緻に組み立てられた謎のタペストリ。最後の一行を、読んだとき、あなたは著者が仕掛けたたくらみに、驚愕する!(出版社)
この作者の作品を初めて読むが、いま流行りのイヤミスの佳作か。虐待、残酷、負のエネルギーのスパイラル。作者紹介にホラー・ミステリー等の手法を駆使しながらも定型を超え、人間心理の襞を掘り下げていく著者独自の作風に注目する評論家も多い、とある。そのとおり、作中にはしがき、あとがきがありヒネリも加わり最後まで不快感をキープさせてくれる。


「女たちの内戦」桂望実 2007/11 読了 ☆☆☆☆
結婚相手を探して合コンにあけくれる真樹29歳、家庭に安住しながらやりたい仕事を模索する佳乃34歳、望んだわけでもなくバリバリのキャリアの道を歩むめぐみ39歳、離婚後自分の店を持ち岐路に立たされる治子45歳。4人の女たちの内なる戦いを描く連作短編集。(出版社)
迷いながらも自律・自立心を発揮する女性たちの好感度奮戦記


二人ともおもしろかったので真梨幸子と桂望実の作品をさかのぼって図書で借りることにする。

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