なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

バランス

2006年02月25日 23時58分15秒 | 本・雑誌
「ブログ 世界を変える個人メディア」(原題:We the media)ダン・ギルモア (著), 平 和博 (翻訳) 読了 ☆☆☆

エリク・ベンソンのブログによれば「ウェブサービスとは、基本的には、ウェブサイト同士が互いに会話を交わし、互いの情報を共有できるようにするシステムだ。煩わしい人間抜きで」
荒らし、情報誘導、そして信頼の境界の章で「情報を収集する上で最も重要なのは、情報源を吟味することだ。」 

「~またインターネットの情報はよく言われる通り、話半分で受け止めておく必要がある。検証にも限界がある。それが個人的に極めて重大な案件なら、無愛想な古株編集者が駆け出し記者に語るという、伝説的な忠告を覚えておくといいかも知れない。母ちゃんから『お前のことが何より大事なんだよ』って言われてもな、まず裏をとってこい。」

「オープンなシステムは、フリーな(自由の意味)情報流通の未来において、中核となるべきものだ。しかし、中央集権のコントロール(政府と巨大企業、特に著作権カルテル)は、私たちのネットワークを弾圧しようと、ますます躍起になっている。デジタル時代を迎え、どんどん廃れていく自らのビジメスモデルを守るため、彼らはイノベーションを規制し、ついには自分たちのビジネスの基盤ともいうべき創造性まで、その網にかけようとしている。―略― だが、私は、最後にはテクノロジーが勝つと確信している。テクノロジーはどんどんとどこにでもあるもの(ユビキタス)になっているからだ。」(本分より)

ブログの出現により急激に変化するメディアの状況を、米国を中心に広く取材したレポートだった。ネットが個人のツールに開放されて、爆発的に情報のやりとりがかわされている事を知る。たまに、こんな本を読むのも小説に偏りすぎの読書バランスにはいいかな。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。